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2007年08月21日(火) 
私はいわゆるパッチものといわれる偽物がわりと好きなんです。
その偽物を作る方の人物に権威に反抗する反骨の精神を見いだすことが出来るからです。
もちろん、そんな高尚な考えでなく単に金儲けの場合もありますが、偽物を作って金儲けしようとする輩にもどこかそんな精神を感じてしまうのです。
中国にはその手の話しが沢山あります。中国はコピ-ライト(著作権)などを無視するコピ-レフトもおりますが、私がいいたいのはこういう奴等ではなく、時代が求めている偽物をその求めるままに作り上げてしまう人々のことです。
1912年に当時サルから人間に移行する過程の生物の存在が期待されていた頃に、ビルトダウン人として登場したオランウ-タンの下顎骨と人間の頭蓋骨を組み合わせた化石が作られたのです。
これは教科書にも載ったくらい世界中に信じられていたのです。
日本でも石器を発見したとして、わざと埋めていたところから、掘り出していた人物がいましたが、こちらはちょっとレベルが低い様です。
まあ、お祭りの時などに香具師が源の頼朝公の10才のときの頭蓋骨なんて、頼朝公が大きな頭だったのを逆に利用したどこかの人間の頭蓋骨を見せてお金を取っていたりします。
私たちは一つの知識があると、それを巧みに利用されるとこのパッチものにまんまと騙されます。
そんな話しを一つ。最近は恐竜にも毛のあるのや羽根の様な鱗のあるものが発見されています。
ですから、恐竜から鳥に移行した時点の動物が存在していただろうとは推測されています。
そして、それはテイラノザウルス・レックスが二足歩行をしていたことと関連して、恐竜が鳥になったとする考えです。
これはドイツで見つかった始祖鳥(アルケオプテリクス)が1億3千年前のもので、カラスくらいの大きさのものだと、まあ、これは考古学に興味のある人でなくとも知っています。
それ以後の化石は見つかっていませんでした。ですから、化石ハンタ-達は小型で羽毛のある恐竜の化石の発見に血眼になっていました。とうぜんマスコミもそれを期待していました。
1999年にナショナル・ジオグラフィツク誌がスク-プの形でとりあげたものですが、頭と体が鳥で尾が恐竜という化石を手に入れて、それを大発見と報道したのです。
この化石は専門家が發掘したのではなく、中国の化石販売人から極秘に入手したものだと報告にはありました。もちろん中国もそんな貴重な化石の国外持ち出しは認めていません。
2000年になって、ジオグラフィク社に中国科学院古脊椎動物研究所のフ-・シンから電話があり、フ-も同じような化石を手に入れたのだそうです。それはくだんの化石の半切された反対側になる化石で、それを精密に調べたところ、実はべつの化石から合成されたものだと知らせてきたのです。
話はここで終わりではありません。フ-はこのパッチものの恐竜の尾を見て、小さい恐竜の存在を確信していたのです。
そのころ、その研究所では小型の恐竜の化石をいくつも見つけていて、マイクロラプタ-と名付けていました。
これは、まさに鳥の祖先になりうる恐竜で、羽根の生えたのが見つかり、多分、羽根によって暖かくからだを保てた恐竜が飛べなくとも木の枝などにとまっていて、外敵から逃れられただろうと思われたのです。
すでに数千体もの化石がみつかっているのです。
実はこのタイプの化石は1990年代に中国では孔子鳥(コンフシウソルニス)として、見つかっていたのです。
だから、パッチものを作った人物はこの孔子鳥を知っていた可能性があります。
始祖鳥しか知らなかった方が孔子鳥の知識を得て、すでに数千体が見つかっていると知ったときが、こんどは騙される側に回ることになります・
バッチものを作る方ははるかに上のレベルにあるのです。
ですから、そういう人物には親しみを感ずるのです。

閲覧数3,410 カテゴリオメメの玉手箱 コメント1 投稿日時2007/08/21 10:15
公開範囲外部公開
コメント(1)
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  • 2007/08/21 23:31
    鳥取県の博物館はコレクションとして孔子鳥を保有しています。取得直後に輸出禁制品ではないかと疑われたことがあり、1年間展示できなかったという経緯もありました。
    次項有
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