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2015年12月24日(木) 
 千葉県館山市など3市1町が進める事業費200億円を超える広域ゴミ処理施設建設計画(註3)用地に、共同で立ち入り、山菜や薪まきなどを取る権利を地元住民が持つ「入会いりあい地」が含まれていることが分かり、事業が立ち往生している。遅れは必至で、予定していた2020年度の完成は難しくなった。
 新聞報道(註1)などによると、このため、安房郡市広域市町村圏事務組合(館山、南房総、鴨川3市と鋸南町、註2)は、今年度末をメドにした基本計画の策定ができなくなったほか、南房総市が合併特例債を使える期限の20年度の完成が困難になった。15日に急きょ4首長の理事懇談会が開かれた。25日には組合議会、年内には各市町議会でも説明される見通しだが、理事長の金丸謙一館山市長ら4首長の責任が問われるのは必至だ。

 以下、常連コメンテーターのピンクフロッグさんに、これまでの経緯などを解説してもらった。

 記事では、広域圏は大貫地区の区有地を共有地と誤認していたということが書かれています。そのために区有地の入会権をもつ大貫区の住民の同意が必要となり、結果として買収が困難になったとの説明です。
 安房広域組合では、賠償予定地の山林を登記簿の表示から共有地と勝手に判断し、入会権のある区有地かもしれないと調べもせずに、登記簿に記載の共有者から共有持ち分の買収をすすめたということですね。そのために全国に散らばった共有持ち分者から買収をすすめたのですが、入会権があるのですから本当の所有者は、登記簿に記載された共有名義人ではなく大貫区であったということですね。
 本当の所有者にはめもくれずに、 単なる共有名義人から買収をすすめたというのですからね。見当違いも甚だしいですね。このためにすでに3億円程の資金を費やしたとも聞きます。
 買収予定の山林の本当の所有者は大貫区であれば、その買収には、その団体の構成員である住民全員の同意が必要です。しかし、その住民にはごみ処理場について説明もしていなかったようですね。あきれてしまいます。
 投じた資金の無駄遣いの責任を明確に。
 これまでに買収予定地は登記名義人の共有地だとしてきた、とんだ勘違いだった、本当の所有者は大貫区だったということだとすると、全くお粗末の極みです。土地取得に際して当然はらうべき注意義務を怠ったために、買収は不可能となり、これまでに3億円規模の資金を投入してきたとすれば、全くの無駄遣いになる可能性が生まれてきます。その責任を追及し、事実を明らかにしてい くことが議会の重要な役割ではないかと思います。
 25日には安房広域圏組合の議会が開かれるとききます。どのような説明があるのか、また、どのような質疑があるのか、さらにその後には各市町議会も開かれるようですので、要注目です。

 ピンクフロッグさんの解説は以上だ。

 安房郡市広域市町村圏事務組合議会全員協議会はあす25日(金)9:30~、同組合議会は11:15~、いずれも館山市コミュニティーセンターで。傍聴は20人まで。希望者は、当日、受付簿に名前を記入する。

・写真:クローズド型(建屋式)最終処分場(参考例)の全景 Mytweet
https://twitter.com/nansounotora/status/679957022662463488

 写真はクローズド型(建屋式)最終処分場(参考例)の投入位置と投入ホッパ

・註1:ゴミ処理用地買収難航 南房総大貫地区 住民の入会地含む 2015年12月23日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20151222-…50351.html
・註2:安房郡市広域市町村圏事務組合
http://www.awakouiki.jp/kohyoshiryo/kohyoshiryo.html
・註3:安房地域のごみ処理広域化に係る説明会資料
https://www.city.minamiboso.chiba.jp/cmsfiles/conte…kouiki.pdf

▽関連MyBlog
・2億円支出の責任問う/住民5人が監査請求/「入会地」知らず用地買収/安房の広域ごみ処理施設/千葉県 2016年05月26日(木)
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=265970

▽MEMO
・[Philips]ブレスレス・クワイア
https://www.youtube.com/watch?v=qbpIaykj1D8

・特別企画◎公立病院改革対談(後編)夕張市での公設民営化で反省していること 日本海総合病院院長 栗谷義樹氏 × 東日本税理士法人代表社員 長隆氏 2015/12/25 聞き手:千田敏=編集委員
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t…t=20151225
・医師・村上智彦の闘い 夕張希望のまちづくりへ 著者 川本敏郎
第二章 発端  経営診断
http://www.izai.net/2010/10/post-108.html

・凶暴「アカゲザル」が村を襲撃 2015-06-12 14:45:31 From:日中新聞
http://www.infochina.jp/jp/index.php?m=content&c=in…10&id=7883
・アカゲザルが自分撮りした写真 ネットで大人気 タグ: アカゲザル,撮影 発信時間: 2011-07-06 15:42:48 | チャイナネット
http://japanese.china.org.cn/environment/txt/2011-0…3686_2.htm
・特定外来のアカゲザル | 鳥獣害対策の知恵袋
http://choujuhigai-blog.com/archives/3354

16

・2015.3.30 12:00【話題の肝】ゼネラリスト「総合診療医」は根付くか 「専門医指向」強い日本医療の地殻変動、育成プログラムがカギに
http://www.sankei.com/premium/news/150330/prm150330…02-n1.html
・上昌広 東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 特任教授 総合診療医は増やすべきなのか 考えるべき問題点と存在意義投稿日: 2015年11月02日 15時31分 JS
http://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/general-…49072.html

閲覧数2,673 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2015/12/24 18:10
公開範囲外部公開
コメント(4)
時系列表示返信表示日付順
  • 2015/12/24 21:32
    どうしようもない状態ですね。
    実は安房地域の各ごみ処理場は年数がかなり経過し、老朽化問題がやって来るなか、今回のようなごみ処理場の問題をなんとかしなくては、というところ。
    一度、場所の候補の選定が確か、やり直しになった末での千倉の場所と聞いています。
    つめが甘いと指摘を受けても仕方がありません。

    それにしても、広域行政というのは難しいのかもしれませんが、過疎たるこの地域にあって連携は大事だと考えますが。
    次項有
  • 2015/12/25 18:13
    ピンクフロッグさん
    > 南房総のかずちゃんさん

    館山市出野尾のごみ処理場は将来の立替を予定した広大な空地を含めて都市計画決定されているから、その空地に建て替えれば済むんじゃないかしら。館山市はすでに土地もあるし、それが一番現実的な選択だろうと思うけどね。

    合併した市町が合併特例債の優遇措置にこだわりをもつのはそうだろうなと思うけど、合併特例債と無縁だった館山市が自前の計画を捨ててまでなぜ広域の計画に前のめりになるのか、意味がわからない。

    広域事務組合を利用して開発によるぼろもうけなど、なにかこれには裏があるのかなと疑ってしまう。悪い奴はどこにでもいるからね。

    例えば、グリーンライン(大規模農道)沿いの新処理場予定地周辺での残土処理場の建設だ。

    残土処理場への投資勧誘の案内状がきたが、その想定分配率は年8%をうたっている。首都圏の残土を船で西伊豆の処理場まで運んで処理するというものだ。

    定期預金利率でも年0.5%ものぞめない低利率だから、年8%は定期預金利率の10~20倍にもなるだろう。1000万円の定期預金なら、利息は2~3万円がいいところだろう。残土事業投資では毎年80万円の分配金だ。残土事業は莫大な儲けがあることになる。

    西伊豆よりは安房は首都圏に近いし、すでに何か所も残土処理場にされている。だから、環境や自然の破壊になろうが、ぼろもうけの事業として残土処理事業が検討されているのかもしれない。

    出野尾での建て替えをしないのは、そんな裏事情があるのかもしれないと危惧するのは心配のしすぎだろうか。
    次項有
  • 2015/12/26 00:48
    > ピンクフロッグさん
    出野尾の話は承知をしていませんでした。
    確かに安房広域でなぜやるのか、疑問は生じます。

    そうですね。
    館山市単独と、安房広域でやるのと、かかる経費のシュミレーションがあってもいいと思います。
    ペットボトル問題のように、また、差額が極端なデータがあると、興味がわきます。
    次項有
  • 2015/12/26 10:55
     「残土」にはしばしば「産業廃棄物」が不法混入されるケースが多く、住民の反対運動などで、保管や投棄場所の確保が難しい。逆に言えば、需給が逼迫しているため、残土処理事業には、大きな利益が約束されている。そのため、いわゆる「残土処理場」の適地が多い南房総地域は、利権絡みの業者の暗躍の舞台になっていて、そうした業者は、候補地を鵜の目鷹の目で物色しています。
     広域ゴミ処理施設建設計画の用地として買収の対象になっている南房総市(旧千倉町)大貫地区は、グリーンライン(大規模農道)沿いでもあり、その山間は恰好の産業廃棄物の投棄候補地でもあり、業者にとっては垂涎の的でもある。
     安房郡市広域市町村圏事務組合が、「残土処理場」業者の露払い的役割を果たしているのではないか。そんな声も聞かれる。
     ピンクフロッグさんがコメントで指摘している点は重要だ。 
    次項有
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