たいそうなタイトルをつけましたが、「ひょこむ農園」での出来事です。昨日の夕刻、定時の撒水作業に畑にいくと、全身黄色で腹黒い全長2ミリほどの小さな甲虫が、スイカやキュウリの葉に複数とりついていました。農業のことなど何も知らないわたしには「ん?なにこれ??」ってな感じ。ただ、葉を食べているようなので生育にはよくないと思い、撮影して駆除しました。 一度戻って甲虫のことをSNSにアップすると、早速宇治の友達から、この虫が「ウリハムシ」という、一晩でウリ科の植物の葉を食べ尽くし丸裸にして被害を与える、とんでもない害虫であることを教えられました。めちゃヤバイやん!! ウリハムシは、浅い土中に成虫で越冬し、春にウリ科の苗に来て、、周囲の土の表面や浅い土中に産卵します。幼虫はウリ科の根を食害し、また地上に果実などがあるとこれも食べます。蛹化は土中で行ない、成虫は7月以降に出現します。昨日葉についていたのは、越冬した成虫だったようです。 防御策は手で捕獲して殺傷するか、農薬(有機リン系殺虫剤のマラソン乳剤など)を散布することですが、ひょこむ農園は「無農薬で野菜をつくる」というのが目標ですから、農薬に手を出すことはできません。そこで知ったのが「ウリの畑の横にネギを植える」という古人の習わしです。 実はこの虫、昔から葱の臭いが大嫌いなようで、それに気づいた先人たちは、虫を畑に近づけないようにするために、隣りにネギを植えてウリへの被害を防いでいたのです。今更ネギの植え付けをしても間に合いそうにないので、長ネギをスーパーで買ってきてそれをちぎって根もとに撒くという作戦を取ってみることにしました。 長ネギ、高いんですよね~..鳥取産ですから~(笑)。ネギの葉を手でちぎって畝に撒いていると、偶然やさしい地主さまから声がかかりました。今の時期は、タマネギの収穫期で、ちょうど抜いて切った紫タマネギの葉が畑にあったのです。まさに神の助けとありがたく頂戴し、スイカとキュウリにたっぷりと撒くことが出来ました。 どれくらい効果があるか心配で夜も寝られなくなりましたが、夜明け同時に農園にいくと、なんとあんなにたくさんいたウリハムシの姿がまったく見えなくなっていました。「一夜で丸裸」という葉も大丈夫です。日曜の農作業では、これも地主さまのご厚意でお借りするフレームに、虫除けネットを張って守ってあげるようと思います。がんばろ~♪♪♪ |