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2016年09月20日(火) 
昨日、ひょこむカフェで世紀の大決戦「パインアップル完熟食べ比べ試食会」を実施しました。挑戦者は、本土では流通どころかほとんど入手できない沖縄県国頭村の「沖縄ヤンバル完熟ミニパインアップル」。迎え撃つ王者は、圧倒的シェアを誇るドールのSWEETIOフィリピン産完熟パインアップル」です。

もともと沖縄のパインアップルは、サトウキビと並ぶ主力農産物でしたが、敗戦後の米軍による占領、日本政府の偏った補助政策、本土復帰後の為替変動、農産物自由化による海外(主としてフィリピン)産との競合などで、生菓のパインアップルを生産・出荷する農家が激減していました。

詳しくは、
沖縄パインアップルものがたり(1)-パインアップル生産の興亡
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=269508
沖縄パインアップルものがたり(2)-生菓パインへの転換と未来
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=269586

これに対してフィリピン産は、まず缶詰として日本国内に持ち込まれて、自由化によって一気に高級果物としての生菓市場を制圧しました。その代表であるドールは、食品のミシュランガイド「iTQi優秀味覚賞」で、2015年に生鮮パインとして初めて「三ツ星」を受賞した、パインアップルの代表格です。

まるで横綱と序の口くらいの違いに見えるこのふたつ。大きな相違がいくつかありました。
まずは、「色」。パインアップルは、成熟するのに2年間かかります。その果実は、熟すに従って「赤」から「緑」へ、そして深い「オレンジ」へと変化します。濃い緑色のフィリピン産に対して、赤茶けたオレンジに変色している国頭村は、明らかに完熟度が高いと言えます。

パインアップルは「追熟」しないので、収穫するとそれ以降は、置いておいても熟すことはありません。スーパーでは「完熟」と銘打っていますが、船での輸送や店頭販売の期間などを考えて、流通している海外産のパインアップルは、まずこの色になっています。国頭村産は完熟してから収穫されている分だけ、早く消費しなくてはならず、本土に持ち込むとすると航空便になり、また店頭で売れ残るとリスクが大きいという欠点があって、私たちが普段見かけることができなかったのです。

国頭村産は完熟しているので、繊維質がきめ細やかで柔らかく、芯まで美味しくまるごと食べることができます。しかしフィリピン産は、熟度が低いので繊維が固く、芯はもちろん食べられません。国頭村産が、切らなくても甘酸っぱい香りを振りまいているのに対して、フィリピン産は不思議なくらい臭いがしません。切っても薫らず、その果肉は異様に白く感じました。しかしこれが、昨日までだれもが知っていたパインアップルなのでした。

それでも、試食会参加者の人たちには、このふたつを交互に何度か食べてもらいました。結果は、国頭村産にはどんどんと繰り返し手が伸びるのに、フィリピン産は一度食べると二度と手を付けることはありませんでした。序の口が横綱をがっちり受け止めて、一気に寄り切った瞬間でした。

参加者の感想は、それぞれもっと明快でした。
・「フリィピン産のパイナップルと食べ比べると美味しさは一目瞭然。果肉も柔らかく甘いけどスッキリとした美味しい甘さ」(レーさん)
・「甘味・酸味の質が格段に違う。食べた後の舌の痺れがまったくない。生産者の苦労話も聞くと一層美味しさに深みが増す」(hiromineさん)
・「皮が柔らかくて剥きやすい。芯が柔らかく甘くて酸味も無く美味しい。無農薬,発育薬無使用で安心」(放浪シカさん)
・「パインをジュースにしてそのまま飲むと、甘味もほどほどでさわやかな味」(おけいさん)
・「フィリピン産は切った後、石けんが残っているようにぬめっとしている」(メイプルさん)

国頭村産は、自然農法にこだわって、無農薬・無除草剤・無ホルモン剤で、大切に育てられた安心安全なパインアップル。これに対してフィリピン産は、どのようにして栽培されているかだけでなく、保存や管理に何が使われているかわからない代物です。どちらを選ぶかは人それぞれ自由ですが、わたしはパインアップルを商品としてビジネスライクに取り扱っているものより、物語を綴るように心を込めて育てられた、安心安全で美味しいものを選択します。

断念ながら、一般的な流通に乗せることができないので、生産農家さんのこだわりも一緒に買ってもらえる人に、今回お分けできるよう、10日間・2キロ単位(20キロMAX)・計140キロ限定として、トラストクーポンで共同購入を行います。美味しい物語を買って、感動を共有してください。

トラストクーポン購入URL
https://hyocom.jp/shop/items/detail/141

閲覧数1,042 カテゴリ日記 コメント7 投稿日時2016/09/20 15:26
公開範囲外部公開
コメント(7)
時系列表示返信表示日付順
  • 2016/09/21 12:54
    おけいさん
    うちの親父の判定は沖縄産に軍配が上がりました(^_^;)(^_^)v
    次項有
  • 2016/09/21 13:06
    > おけいさん

    アハハ、あの圧倒的な違いですからね~。
    これでフィリピン産に軍配をあげる人は、ドールから賄賂をもらっているとしか思えません..(^^)
    次項有
  • 2016/09/21 18:08
    山田錦さん
    お世話になります。トラポンで購入しました。楽しみです。届いたら姫路に引き取りに行き、姫路の姉や娘たちに配達しながら帰ります。変えれば残っているかが問題ですが。
    次項有
  • 2016/09/24 23:56
    おけいさん
    喜んでください。
    トラポンで購入できました。
    パイナップルが届いたらお知らせください。取りに伺います。
    息子に4個、ばあちゃんに3個、京都の娘に2個、隣人に2個、お世話になったあの方に2個・・・・と配って沖縄産のパイナップルを広めます。
    次項有
  • 2016/10/04 18:50
    山田錦さん
    何でも台風18号で収穫できるか?心配です。
    次項有
  • 2016/10/13 16:21
    山田錦さん
    残念は通知が届きました。来年を楽しみにします。
    -------------
    「沖縄ヤンバル完熟ミニパインアップル」で残念なお知らせをしなくてはならなくなりました。

    先般の台風18号は、直撃はしなかったものの、沖縄本島北部だけで1千億円を超える農産物の被害を出しました。そして悔しいことに屋嘉農園さんのパイン畑も、ほぼ全滅の状況でした。

    つきましては、ご発注頂いておりました商品については、ご納入することができなくなってしまいましたので、ペイパルから返金処理をさせて頂きます。後日、銀行口座で返金の有無をご確認頂けると幸いです。

    来年は、もっともっと早く商品を提示して確実に収穫できるように努めますので、なにとぞご了承の程をよろしくお願い申し上げます。
    次項有
  • 2016/10/13 16:24
    > 山田錦さん

    ごめんなさい。試食会の分をおいとくんでした。
    まさかの台風。熟したパインの茎の根元から、強風でポキンと飛ばされて..かわいそう(涙!!)
    来年は、紫の上さんと刈り取りボランティアにいって、被災しないうちに確保してきますね。
    次項有
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