噂の東京マガジン 2015年4月19日放送 ~昭和レトロの街 立石 再開発に賛否両論~
2015年04月19日 17:04
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2015年4月19日放送
~昭和レトロの街 立石 再開発に賛否両論~ 京成線立石駅の北口に、35階と20階建ての高層ビルを建設し再開発をするという計画があるといいます。今立石は、「せんべろ」と呼ばれる、1000円でべろべろに酔える店が駅周辺に多くあり、それを目当てにしたお客さんが多く訪れています。雑誌などで特集されることも多く、わざわざ遠くから足を運ぶ人もいるほどです。この雰囲気を大切にして欲しいと計画に反対の声が上がっています。しかし、計画を進める側からしてみれば、木造建築の密集地帯であり道も狭いこの地域を早急に何とかしたいという思いがあるといいます。再開発の必要性と危うさについて取材しました。 今時珍しい昭和の雰囲気を残す立石ですが、その歴史について地元の人から話を聞くことができました。戦前は住宅街や工場地帯という色合いが強い地域だったといいます。日本人なら誰もが知る玩具メーカー(タカラトミー)の本社が今でもあります。戦中、錦糸町や亀戸あたりの遊郭が空襲で焼け、戦後この地域に移ってきたそうです(戦時中、終戦前から。戦後は黒人兵専用の米兵向けの慰安所(RAA)になり、白人兵が紛れ込んで、駅前でドンパチ始まったこともあったらしい。D.E.)。政府公認で売春が行われていた場所で、通称赤線と呼ばれていました。急激に周辺は盛り場としての活気を帯び始めたのだとか。売春防止法の施行された1958年以降、赤線が消え、今のような飲み屋さんが一気に増えたのだといいます。工場で働く人たちが気取らずに仕事帰りに一杯飲める、そのような雰囲気ができたのがその頃。それがそのまま受け継がれたのが今の立石であるような気がします。 ある意味絶滅危惧種のような風景を守りたい、再開発のリスク、再々開発の大変さをどう考えるかという意見があります。しかし、今の災害に弱い街をどう整えるのか、かつては、どこにでもある雰囲気だったそれを、わざわざ残す必要はあるのかという意見もあります。いろいろなことを考えて、たどり着くのは結局、今住んでいる人たちがこの街をどうしたいのか、という所に返ってくるのだと思います。再開発に賛成か、それとも反対かというのは地権者の中でも意見が分かれているのです。賛成派と反対派で再開発話をきっかけに、人間関係がギクシャクしてしまった人たちもいると聞きました。これからどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。我々に出来るのはそれだけです。 (ディレクター 久郷一雄) 価格.com によるアーカイブ 「噂の!東京マガジン」 2015年4月19日(日)放送内容 https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=231/episo…ID=849162/ 清水国明が見に行く噂の現場 京成立石駅/呑んべ横丁/江戸っ子/ハイボール/もつ煮込み/串焼き/鳥房/若鶏の唐揚/区画整理・再開発対策全国連絡会議(「橋口」というのは葛飾区役所の担当課長)/立石駅
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