知事定例記者会見(2017年3月13日(月曜日))
2017年03月21日 16:18
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【発表項目】
1 (公財)ひょうご産業活性化センターの移転 2 健康牛(48か月齢超)のBSE検査の廃止 3 冬季アジア大会にかかる兵庫県スポーツ賞「特別選手賞」の受賞者の決定 4 ひょうご若者被災地応援プロジェクトの実施 5 県立考古博物館加西分館「古代鏡展示館」の開館 6 平成29年度県立文化施設の主なラインアップ 7 県立美術館 風と水の彫刻家 新宮 晋の宇宙船 記者会見を動画で見る(約35分) https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=275886 会見中の知事及び記者の発言内容は、議事録でご確認ください。 【知事会見内容】 知事: 1番目は「(公財)ひょうご産業活性化センターの移転」です。 ひょうご産業活性化センターが、3月21日(火)にサンパルビルから神戸市産業振興センタービルに移転します。 これにより、神戸市産業振興財団とひょうご産業活性化センター、神戸商工会議所が連携して、「ひょうご・神戸経営相談センター」を開設し、起業から販路開拓まで一体的な支援を行います。 22日(水)には「ひょうご・神戸経営相談センター」のオープニングセレモニーを開催します。 1階部分に総合相談窓口を設けますので、ワンストップで相談に乗ることができ、事業を起こすところから販路開拓など、いわば川上から川下までの相談に乗ることができることになります。 どちらが便利かということはあるかもしれませんが、サンパルビルは将来、三宮再開発の対象になっているので、このような選択をしました。 ぜひ、ワンストップの経営相談や専門家派遣に期待をしていただければと考えています。 このような一連の流れの中で、予算の発表時にもご説明しましたが、県と市の制度融資を一体化し、新規融資分から全ての資金を県に一元化することにしています。 その県の資金を使い、政策的に市の独自性の強いものは、市の独自の運用をしていただくということになっています。 そのために、100億円増やし3600億円の融資枠としました。 チラシをご覧いただくと、事務所が2階と7階とに分かれますが、1階で基本的なさばきをします。 専門的なさらなる相談は2階や7階ですので、大きな支障はないのではないかと思います。 これをまとめようとすると余計な造作費や引越し費がかかりますので、空きを活用し、このような形で入らせていただくことにしました。 2番目は「健康牛(48か月齢超)のBSE検査の廃止」です。 平成29年2月13日付けで厚生労働省は「牛海綿状脳症(BSE)関係省令」を改正され、健康牛(48か月齢超)のBSE検査を廃止することになりました。 平成29年4月1日施行です。もう、肉骨粉などの飼料混入に伴うBSEの発症等は、肉骨粉の飼料が使われなくなってからは全く出ていません。 そのようなことも踏まえ、国としては健康牛である48か月齢超のBSE検査を廃止しようとするものです。 もちろん生体検査は行います。 本県の対応として、記載しているように疑わしいと思われる牛については検査を留保して引き続き検査を行うこととし、健康牛については検査を廃止しようとするものです。 生体検査の方は徹底します。 生体検査では、獣医師が一頭ずつ全身の外観・姿勢・歩様・挙動等を観察し、触診・視診により神経症状等を確認して、BSEを疑うかどうかを判定します。 このことについては引き続き行っていきます。 そして、疑わしい牛は引き続きBSE検査を実施させていただきます。 3番目は「冬季アジア大会にかかる兵庫県スポーツ賞『特別選手賞』の受賞者の決定」です。 冬季アジア大会において、スノーボードの家根谷依里(やねたにえり)選手がアルペン女子大回転で金メダルを獲得されました。 また、女子回転でも銀メダルを獲得されましたので、兵庫県スポーツ賞「特別選手賞」として表彰し、その栄誉を称えます。贈呈式は別途また調整させていただきます。 参考に記載のとおり、冬季スポーツの選手としては、平成14年度の田村直也選手(第18・19回オリンピック冬季競技大会スピードスケート連続入賞)以来2人目になります。 家根谷選手には、来年もオリンピックでぜひ活躍して欲しいと願っています。 4番目は「ひょうご若者被災地応援プロジェクトの実施」です。 ひょうごボランタリープラザでは、「ふるさとひょうご寄附」を活用し、大学生・高校生・専門学校生等、ひょうごの若者が今後も被災地を応援するプロジェクトに対して経費を助成します。 これを活用して、応援プロジェクトの具体的な担い手グループを選定し、被災地に派遣しようとするものです。 平成28年度は15団体に対して300万円ほどの助成をしました。 平成29年度も募集して推進を図ろうとするものです。 今のところ100万円ほどはめどが付いていますので、とりあえずは5組の募集としています。 寄附が増えれば、募集を増やしますのでよろしくお願いします。裏面に平成28年度のグループの活動について、一覧を掲げていますのでご参照ください。 5番目は「県立考古博物館加西分館『古代鏡展示館』の開館」です。 加西市在住の古代鏡等の美術品蒐集家・千石さんより、世界的な古代中国鏡コレクション316面が兵庫県に寄贈・寄託されました。 このコレクションには、中国最古の夏(か)(約3600年前)から宋(そう)(約1000年前)までの鏡が網羅的に収集されています。 中には正倉院宝物と全く同一の種類で、品質的には千石コレクションの方が保存状態が良いというようなものも含まれています。 4月14日(金)から開館し、「百花繚乱 いま、古(いにしえ)の美が咲き誇る!」という開館記念企画展でオープンします。 高校生以下は無料で、一般観覧料は100円としています。 ただし、フラワーセンターの中にあるので、フラワーセンターの入園料(大人500円)は負担していただくことになります。 中国古代鏡ですので、保存する建物についてはかなり丈夫に作らせていただいています。この緑松石象嵌鋸歯縁鏡(りょくしょうせきぞうがん きょしえんきょう)は、夏の時代の鏡で非常に定評があります。 開館記念企画展では、常設展示のものに加えて、華やかな鏡を中心に展示することにしていますので、ご期待いただきたいと思います。 6番目は「平成29年度 県立文化施設の主なラインアップ」です。 兵庫県立芸術文化センターの事業として155事業265公演、管弦楽団事業として38事業101公演、全ての主催事業として193事業366公演を実施することにしていますので、もうほぼ限界になっています。 もうこれ以上はスクラップアンドビルドでないとやっていけない状況にあります。それだけ活用され、多くのファンに期待していただいていることに感謝したいと思います。 その中でも、大きな事業として、佐渡裕監督プロデュースオペラ2017「フィガロの結婚」を上演します。芸術文化センターにて8公演、姫路市文化センターと篠山市立たんば田園交響ホールに出前公演を2回行います。 演出は、メトロポリタン歌劇場首席演出家のデヴィッド・ニース氏にお願いしています。 日本人キャストと外国人キャストとのダブルキャスト方式で行います。見比べていただくのが一番良いのですが、なかなかチケットがとれないのではないかと思っています。 芸術文化センター管弦楽団は、定期演奏会、特別演奏会などを実施します。 また、大型公演としては、大阪フィルハーモニー交響楽団が「大ブルックナー展」を井上道義さん指揮で行います。チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラやモーリス・ベジャール・バレエ団が来られます。 さらに、樫本大進さんがソリストとして演奏するウィーン交響楽団も来られます。 また、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団やワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、ギドン・クレーメルさんのヴァイオリンリサイタルなど多士済々の出し物を用意しております。 4ページの上は、阪急 中ホールを中心とする演劇です。 最近は、演劇も大変楽しんでいただいていますので、ぜひ選んでいただき、おいでいただければありがたいと思います。 ピッコロシアターのラインナップとして主なものが15事業あります。 文学座公演「中橋公館」を7月の中旬に行います。 劇団風の子九州創立30周年記念作品「このゆび と~まれ!」も実施することにいたしています。 6ページのピッコロ劇団の取組では、別役先生の「赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス」という作品、秋元先生の「かさぶた式部考」なども見物になるのではないでしょうか。喜志先生の「西海渡花香」という劇も実施します。 7ページは兵庫陶芸美術館です。 記載の企画展、テーマ展を行います。「マイセンの美」や「今右衛門の色鍋島」なども評判を呼ぶのではないかと思います。 県立美術館では、3月18日から「新宮晋の宇宙船」ということで、新宮先生の動く彫刻の新作を展示させていただきます。それから、「怖い絵」展や大エルミタージュ美術館展を実施します。 「小磯良平と吉原治良」展も行います。横尾忠則現代美術館は、開館5周年記念展でヨコオ・ワールド・ツアーを行います。 横尾氏の版画の全貌を紹介する、横尾美術館としては初めての試みも予定しています。 県立歴史博物館では、「ひょうごと秀吉-近年の新紹介資料を交えて-」や「ふろくの楽しみ 明治~平成の雑誌から」というものも入っています。9ページは県立考古博物館です。 開館10周年と加西分館開館を記念して「兵庫の古鏡」を実施します。 また、台湾新北市立十三行博物館との交流展、南あわじ市の松帆銅鐸と島根県加茂岩倉遺跡出土銅鐸に関連して、「青銅の鐸と武器-弥生時代の交流-」をテーマに実施します。 県立人と自然の博物館では、「ひょうごの針葉樹」、「ひとはく研究員いちおしの25選」なども実施することにしています。 7番目は「県立美術館 風と水の彫刻家 新宮晋の宇宙船」です。 新宮先生の「星の海」や「小さな惑星」、「雲の日記」、「星空」、「ウインドキャラバン」、「呼吸する大地」など、彫刻の枠を超えた彫刻、動きのある彫刻を味わっていただけるとありがたいと思います。 私からは以上です。 |