新規感染下げ止まり(金澤和夫副知事)
2021年03月03日 11:26
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首都圏で新規感染の「下げ止まり」が報道されていますが、残念なことに、兵庫県でもここ2日ほど新規感染が「下げ止まって」います。
増加・減少の傾向をつかむため、いつも、日ごとの変動や曜日による違いに影響されない、"直近7日間平均"の感染確認数を見ているのですが、この数字が23.1人(2/28)→24.1人(3/1)→27.0人(3/2)と、2日連続で上昇しているのです。 それ以前は、1月20日の254.1人から、2月28日の23.1人まで、39日間連続して減少中でした。ちょうど緊急事態宣言が解除された3/1に、途切れてしまったことになります。 もちろん、この「下げ止まり」は、「宣言解除」それ自体との因果関係はありません。ウィルスに感染してから発症までは約5日ほどと言われ、発症から陽性確認まで平均5日かかりますので、現在の感染確認数は10日ほど前、2月中旬の感染を反映しているからです。この時期、何か状況変化の要因があったかどうか。特に思い当たることがらはない気がします。 また、ひょっとしたらこの「下げ止まり」は一時的なもので、ふたたび減少傾向に戻ってくれるのかもしれません。いましばらく、様子を見る必要があると思います。 奇しくも、昨日、神戸市が「英国型変異ウィルスに感染した人の割合が2月中旬に15%以上となった」と発表しました。この変異ウィルスの割合の増加と関連があるかどうかも、今の時点では不明です。 ただ、前にもご紹介したとおり、変異ウィルスの震源地である英国では、人口10万人当りの新規感染者が、ピークだった1/10の88.6人/日から、3/2には11.9人/日まで減ってきています。英国型変異が感染急増を引き起こすという明確なエビデンスは、今のところはありません。 兵庫県では、近いうちに対策本部を開いて、3月7日以降の対応方針を協議する予定です。なかなか微妙な状況の推移ですので、難しい判断になりそうです。 |