(2023/03/02)秘密基地-100分de名著を料理する「いのちの初夜」
2023年03月02日 19:45
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ハンセン病を題材とた作家の北條民雄の『いのちの初夜』を扱いました。
みなさんの壮絶と言える介護体験や、ご自分の病気との戦いを基に、「生きる」とは何かを対話しました。 普通ならこんなしんどく辛いテーマで対話なんかしません。 今回、つらかった思いをさらけ出していただけたことにまず感謝したいと思います。 生きるって、こんなにつらく重たいことなんだと、改めておもいしらされました。 だから語りたい。 このような体験にのめり込むのではなく、北条民雄が川端康成との信頼関係で生きることを見出していったように、参加者の方々の体験を敬意をもって聴くことを通じて、深めていくことができたのではと思っています。 学生が参加しましたので、「生きるとは」とズバリ聞きました。 しかし、「食べて、寝て、・・・」というところから話が進みません。 普段、こんな重たい質問をする人とは哲学の講義を取らなければ出会うことは無いでしょう。(講義を取ったとしても難しいかも) 「魂」として自分のなすことに、とことんこだわることで、永遠に生きることができるということが、対話を通じて最後に浮かび上がってきました。 それは北條民雄で言えば、「書くこと」です。 坪田さんが的確に示していただきました。 次回は、4月6日(木)14:00~16:00 『日蓮の手紙』です。 ENGAWAでご講演をいただいた岡田真水さんに、アドバイザーとして入っていただきます。 参加者の一人ひとりの貴重な体験をもとにして進めていきます。 ご参加ください。 本日の録画です。 https://youtu.be/pVzTKujnr54 ![]() |