1,393万kW/1,715万kW (11/15 18:20)
81%
【みんなの秘密基地】デジタル図書館ENGAWAとスタジオミームの「【報告】(2025/09/13)第21回「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク-中村哲医師の歩み」」
「【報告】(2025/09/13)第21回「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク-中村哲医師の歩み」」の書込一覧です。
【報告】(2025/09/13)第21回「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク-中村哲医師の歩み」
【閲覧数】51
2025年09月14日 07:16



第21回 坪田〈自燃〉塾・哲学トーク レポート
「人間はいかに生きるべきか ~中村哲医師の歩みから考える~」

開催日時: 2025年9月13日(土)15:00~17:00
会場: みんなの秘密基地(姫路市)およびZoomによるハイブリッド開催
参加者数: 13名(オフライン12名、オンライン1名)

---

開催概要

第21回を迎えた「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク」は、アフガニスタンとパキスタンで35年以上にわたり医療支援と灌漑事業に従事し、2019年に凶弾に倒れた中村哲医師(1946-2019)をテーマとして開催された。今回は初参加者7名を含む多様な世代・職業の参加者が集い、中村医師の生涯と活動を通じて「人間らしい生き方」について深く考察する機会となった。

参加者構成

初参加者(7名)
- 岩元智子さん
- 大西和代さん
- 酒見晴高さん
- 津島大三郎さん
- 藤本久美子さん
- 藤本忠義さん
- 吉田恭子さん

常連参加者(5名)
- 坪田知己さん(主催者)
- 畑井克彦さん
- 森雄飛さん
- 和﨑京子さん
- 和﨑宏さん

オンライン参加者(1名)
- 山口実さん(日本キリスト教海外医療協力会関係者)

プログラム内容

中村哲医師の生涯と功績について詳細な紹介が行われた。福岡市生まれ、九州大学医学部卒業後、1984年からパキスタン北西部ペシャワールでハンセン病治療に従事。その後アフガニスタンに活動を拡大し、医療活動の枠を超えて井戸掘り、灌漑用水路建設など現地の自立支援に取り組んだ人物として紹介された。

医療活動の変遷
- ペシャワールでのハンセン病患者治療(100-200人の患者を治療)
- 難民キャンプでの医療支援
- マラリア特効薬配布により20,000人の命を救済

灌漑事業への転換
- 1990年代の大干ばつによる1,200万人の被災者発生
- 400万人の飢餓状況への対応
- クナール川を水源とした13キロメートルの用水路建設(マルワリード用水路)
- 最終的に27キロメートルの用水路完成
- 16,500ヘクタールの農地への給水実現
- 15万人の人々が恩恵を受ける「緑の大地計画」の実現

グループ対話と全体共有

参加者は感想と考察を共有。その後全体で議論を深めた。

主要な議論テーマ

医療から農業への転換の意義

参加者からは、中村医師が純粋な医療活動から灌漑事業へと活動の軸を移したことについて深い関心が示された。「一人の命を救うことは、世界を救うことと同じ」という中村医師の言葉が、個別の治療から根本的な生活基盤の整備へと発展した過程に注目が集まった。

現実的な支援と理想のバランス

会議では「現実の力と理想の間のバランス」について活発な議論が行われた。65万人の人々が姫路市の3分の1の面積の土地を緑地に変えたという具体的な成果を例に、目の前の課題に取り組むことの重要性が強調された。

戦争と平和への視点

アメリカ同時多発テロ後のアフガニスタン情勢について、中村医師が日本の自衛隊派遣に懸念を表明し、「飢餓こそが最大の問題」として人道支援の重要性を訴えた姿勢について議論された。参加者からは軍事予算と平和構築への投資のバランスについて批判的な見解が共有された。

利他的行動の本質

中村医師のアフガニスタンでの活動を「利他的行動」として評価する一方で、その動機や持続可能性について深く考察された。宗教的背景(日本キリスト教海外医療協力会との関わり)と実践的人道主義の融合について議論が展開された。

参加者の感想と学び

初参加者からの反響

岩元智子さん: 「初めて参加しました!有意義でした。ありがとうございました

書き込み数は1件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
Re: 【報告】(2025/09/13)第21回「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク-中村哲医師の歩み」
【返信元】 【報告】(2025/09/13)第21回「坪田〈自燃〉塾・哲学トーク-中村哲医師の歩み」
2025年09月16日 10:15
 僕はボッチャの普及活動など、多くの「利他的」活動を行ってきて、その動機はやはり人が喜ぶ姿を見ることで、自分も自然と喜べるという経験ができることが、双方にとって「楽しい!」と思えるようになることが一番大きいと思います。

 これからも、できるだけこのような活動を、お互いに「楽しく」できるようにしていきたいと思います。