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兵庫県からのお知らせの「知事定例記者会見(2012年7月17日(火曜日))」
「知事定例記者会見(2012年7月17日(火曜日))」の書込一覧です。
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知事定例記者会見(2012年7月17日(火曜日))
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2012年07月19日 09:22
http://web.pref.hyogo.lg.jp/governor/g_kaiken20120717.html

【発表項目】
1 政策会議議題
(1)大飯原子力発電所3号機の再起動に伴う今夏の節電目標の改定
(2)県産農林水産物・加工食品の輸出促進
(3)「新ひょうごの森づくり」の推進(第1期の実績と第2期計画の概要)
(4)九州北部豪雨に係る支援
(5)東日本大震災に係る支援
(6)第4回おやじジャスバンドコンテストin神戸の開催
(7)北摂里山大学の開校

動画(録画配信)
記者会見を動画で見る(外部サイトへリンク)(約55分)
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=201237
・会見中の知事及び記者の発言内容は、議事録でご確認ください。


知事会見内容

 今日は政策会議の日でしたので、政策会議議題をまずご説明して、その後、質疑等にお答えしたいと思います。

 1番目は「大飯原子力発電所3号機の再起動に伴う今夏の節電目標の改定」です。
 大飯原子力発電所の3号機が7月9日からフル稼働しました。政府の改定方針を踏まえて、関西広域連合では、7月10日から22年度比で10%以上の節電目標値に改定して実施しているところです。大飯の4号機が再稼働し、フル稼働したときにどうするかが宿題になっていましたが、その場合でも、22年度比で10%以上を維持して節電に取り組むことを、前回の委員会で申し合わせています。従って、今年の夏の節電目標は、平成22年度比で10%以上の節電、期間は7月2日から9月7日までの平日として、対応を進めています。この理由については、先日も私から説明したように、一つ目は、絶対に計画停電を実行に移させない、二つ目は、昨年10%以上の削減を目標にしていたので、昨年よりも需給が厳しくなっている今年度も当然10%以上の削減を維持する、三つ目は、他電力への応援を頼んでいる状況なので、他電力管内で節電要請をしている中で自ら低めるのはいかがなものか、四つ目は節電スタイルが定着しつつある中でご破算にするような行動はやめよう、という理由です。
 2頁をご覧ください。既に発表した住宅用太陽光発電設備設置補助事業の募集継続ですが、当初から、募集期間は7月末まで、ただし、予算が無くなれば募集を停止するという条件でした。しかし、7月3日で予算が底をつく状況になりましたので、できるだけ再生可能エネルギーの普及を図ろうということで、当初募集時の7月末までは募集を継続することにしました。1000件程度の募集を想定しています。それから県の広報媒体やパンフレット、団体等に対する節電要請は継続して行いますし、クールスポットを設置して、涼しいところにお出かけいただく運動は推進します。また、節電関連商品の利用促進という形で、家電量販店やホームセンター等の協賛企業を募り、店舗での省エネ特設コーナーの設置等、省エネ関連製品、節電グッズの販売促進を要請しています。節電トライアル宝くじも実施します。関西電力で既に7月から9月分の電気使用量を昨年同期比で削減した場合に、削減率に応じてQUOカードを進呈する節電促進策の応募者を7月末まで募集しています。関西広域連合はこの制度とタイアップして、協賛企業を募集し、15%以上節電した「節電トライアル」応募者の中から抽選で、景品等を進呈します。例えば、淡路のウエスティンホテルの宿泊券とかユニバーサルスタジオジャパンの1日入場券とか上新電機の5000円分のポイントが当たります。節電チャレンジでは、小学生が家庭で節電した内容や日付などを記入して感想文を書いて郵送すると関西電力から感謝状や粗品を進呈します。それからもう一つ大きな事業が、関西スタイルのエコポイント事業です。節電効果のある指定製品とかサービス(住宅用太陽光発電システム、燃料電池コージェネレーションシステム、複層ガラス等)を購入した消費者に対し、事業者が負担して、商品券、食事券、電子マネー等に交換できるエコポイントを付与するシステムです。多くの量販店がポイントに応じて、例えば電子マネーやメンズスーツやギフトカードを提供します。兵庫県としての取り組みは既に何度も説明していますので、省略します。
 緊急時においては、でんき予想97%超が予想される場合には、兵庫県としてはもちろん、照明全消灯、冷房停止、コピーFAXの停止、パソコンの電源オフ、自家発電設備の稼働などを行いますが、各家庭にもエアコンの停止、テレビ、パソコンの電源オフなどの呼びかけを行いますし、事業者へは自家発電の稼働の要請やオフィスのエアコン停止、パソコン、コピー機、プリンター、ファックスなどOA機器の電源オフを要請します。市町にも協力をお願いしますし、報道機関の皆様にも協力要請します。8頁の計画停電の実施についてですが、前日の18時頃に翌日の電力使用率が100%を超える場合には、関西電力から計画停電のお知らせメールが入ります。でんき予報では当日の8時に何時から何時まで100%を超えるということが公表されますが、計画停電の実施2時間前に関電から各所に対して連絡が入り、その内容を把握して対応させていただきます。併せて社会福祉施設等に対して計画停電に備えた自家発電装置の整備への補助を創設することを先日説明しました。人工呼吸器等を設置する場合には5百万円以内の定額補助、高齢者施設がポータブル発電機を整備する場合は10万円以内の定額補助を考えています。

 2番目は「県産農林水産物・加工食品の輸出促進」です。
 24年度主な取組を紹介します。まず、香港フード・エキスポへの出展です。8月16日から18日まで県、神戸市、JETRO神戸と共同で出展します。世界中のバイヤーが集まる大規模な食品展示会です。(株)森水産の明石だこ、明石鯛は寿司のネタとして販売されます。次に中国・食品輸出プロモーションですが、広東省友好提携30周年記念事業の一環として、広州で農畜水産物展を開催してPRするとともに、現地バイヤーとの商談会を開催します。また、中国への輸出障壁緩和のためのミッションを派遣します。りんご、なし、米とお茶は条件が整えば輸出可能ですが、それ以外は禁止食品になっていますので、それ以外の緩和を目指して、情報交換をしようというものです。それから香港でのひょうご農林水産フェアですが、香港の百貨店で本県の農水産物のブランド産品の販売促進、現地業者との商談会を行います。香港は農地が元々ありませんから、食品の輸入制限はありません。(3)は海外バイヤーを招聘した国内商談会等の開催です。7月26日に淡路島のタマネギなどの産地の視察を実施します。27日には、商談会を開催します。神戸ビーフの海外輸出は、7月18日に香港の初輸出が予定されていて、県としても神戸肉流通促進協議会と連携して輸出を促進します。香港向け輸出の出発式が18日の午後3時からホテル日航関西空港で行われます。販売先として、小売店は高級スーパーグレイト、レストランはインターコンチネンタルホテル「NOBU」、ホテル ザ・ミラ・ホンコンです。マカオ向け輸出は6月末までに輸出を12回行っています。小売店はニューヤオハン、レストランはホテルオークラマカオ「山里」他3店です。

 3番目は「『新ひょうごの森づくり』の推進(第1期の実績と第2期計画の概要)」です。
 第1期の実績ですが、「新ひょうごの森づくり」は間伐が実際に行われていないことを踏まえて、国庫補助事業と県、市町の負担で間伐を実施する森林管理100%作戦を中心に、里山林の再生、森林ボランティア育成1万人作戦を10年間の計画で進めてきました。森林管理100%作戦は実績98%で、23年度の実績は少し計画を下回っています。これは国の補助制度が5haまとまらないと補助対象にしないという補助要件の強化がなされたことが原因で、従前は1000㎡以上でしたので、補助制度の活用が難しくなったためです。一方で、里山林の再生や森林ボランティア育成1万人作戦については、目標を達成しています。主な成果に挙げていますが、下草が生え出したりして土砂の流出防止や生物多様性の保全に寄与しているので、森林の公益的機能の再生、回復が期待されます。また、森林ボランティアとの協働による里山林の管理や企業参加による森づくり活動が拡がりつつあります。何よりも森林管理100%作戦がほぼ目標どおり推進されたことが大きいと思います。2頁①で、森林管理100%作戦の実績について点線枠内にその成果を記載しています。間伐の土砂流出防止効果と書いていますが、森林林業技術センターの調査によると、未間伐林だと3.69㎥/haの土砂が流出しますが、間伐実施箇所だとその3分の1に留まります。地球温暖化防止(森林吸収源対策)ですが、過去の間伐実績に比べて、この期間の実績は相当量が伐採できたと思います。それから里山林も9138ha整備しました。森林ボランティアですが、目標値を上回る1万372人が平成23年度で養成されました。今後はこの人達に指導者養成を行う予定です。5頁以下に第2期計画を記載しています。まず、森林管理100%作戦ですが、10年間で6万7800ha(造林事業6万2000ha、治山事業4000ha、ボランティア等の作業1800ha)を目標にしています。1期は、間伐の対象林を45年生以下にしていましたが、2期は60年生以下のスギ・ヒノキ人工林についても対象にしています。これは国の公共造林事業が対象を上げていることからです。結果として、45年から60年の間ほったらかしになっていると、全然、木が太りません。防災効果も少なくなりますので、対象に加えています。作業道の開設についても300㎞ほど対象にします。別途、「ひょうご林内路網1000㎞整備プラン」を展開しているわけですが、それに上乗せになります。6頁の上の住民参画型里山林再生事業ですが、全体計画200haとして、資機材費や伐採作業委託費を地元の集落に助成することで森林整備活動を展開してもらいます。森林ボランティア活動促進事業ですが、先程も少し触れましたが、森林ボランティア1万人作戦の後継事業です。全体計画として、500人程度養成してリーダになってもらう予定です。あと、企業とタイアップした企業の森づくり推進事業です。現在19箇所既にありますが、新規で21社増やして40社に協力をお願いします。24年度の計画の概要は(3)に書いてあるとおりです。「災害に強い森づくり」の第2期対策も実施しています。全体計画は7頁(1)にありますが、緊急防災林整備、里山防災林整備、針葉樹林と広葉樹林の混交林整備、野生動物育成林整備、住民参画型森林整備の五つを含んでいます。それぞれの事業量は下段の表のとおりですが、緊急防災林整備の斜面対策で5600haですが、これまで(第1期)の緊急防災林整備で30度以上の厳しい斜面の所は終わっていますので、危険箇所の30度以下のところを対象にしています。それから渓流で土石流が発生しやすいところもありますので、渓流対策として150箇所300haを実施します。里山防災林整備は1500ha、混交林整備は1000ha、野生動物育成林整備は1800ha、住民参画型森林整備は120ha、全部で1万320haを対象に進めていきます。23年度の事業別の実施状況については整理していますので、ご参照ください。参考ですが、山地防災・土砂災害対策緊急5箇年計画の一環ということで、渓流沿いの人工林の機能強化を図るための、災害緩衝林整備などを実施しています。155箇所が全体で、既に92箇所実施しています。24年度の計画は9頁のとおりです。10頁は全体像を明らかにしたものです。

 4番目は「九州北部豪雨に係る支援東日本大震災に係る支援」です。
 九州北部で大変な豪雨がありました。その被害状況は2頁目のとおりです。17日朝7時現在の発表では人的被害や住家被害があり、特に床上浸水が福岡県で889棟、熊本県で1,178棟、大分県で169棟となっており、一定地域に被害が集中しています。既に人と防災未来センターから大分県に職員を派遣して事前調査を行っています。和歌山県や三重県でも事前調査のために被災地に職員を派遣する動きがあります。
 1頁に戻ります。資材の応援の申し入れ等はしていますが、具体の要請はありません。しかし、災害ボランティアの派遣については昨日、「是非お願いしたい」という話がありましたので、熊本県阿蘇市に20日から22日の3日間、現地1泊・車中1泊で派遣します。やはり再建の始まりは家の床下にたまった泥出し作業です。これは人手がないとできませんので、是非応募をしていただいて、暑いですが被災家屋の家具搬出や泥だし、洗浄作業等にご協力いただきたいと思います。片道約10時間かかりますので、健康管理などにご注意いただきたいと思います。奮ってボランタリープラザまでお電話いただければ幸いです。
   
 5番目は「東日本大震災に係る支援」です。
 県内避難者の方々は若干増えていますがほぼ横ばいです。職員等の派遣状況ですが、県警が福島の警戒区域の検問などのために140名を短期派遣しています。中長期の方々は100名弱とご理解ください。また、関西広域連合としても90名ほど派遣しています。
 それから、昨年も県立淡路高校旧一宮校を合宿などで利用することを呼びかけて、福島県立四倉高校ソフトテニス部や小中学生等に活用していただきましたが、同じように今年も四倉高校を中心とするメンバーが利用したいということですので、資料にあるような協力を行います。また、淡路高校旧一宮校では、高校生防災リーダー学習会を21日と22日の土日にわたり実施します。80名程度が宿泊して研修を受けることになります。
 それから、東日本大震災被災地へのボランティアの派遣ですが、7月27日から30日の4日間、現地一泊・車中2泊で、七ヶ浜町菖蒲田浜海岸の清掃などに従事するボランティアを派遣します。これも是非ご参加をお願いしたいと思います。今回の派遣では、豊岡市立八代小学校の依頼により、児童が育成した鉢花を現地に届ける予定です。ご協力をお願いしたいと思います。鉢花はベゴニア中心です。励ましの花の贈呈になるのではないでしょうか。
 それから、震災・学校支援チームEARTHの派遣要請がありますので、気仙沼市、南三陸町、東松島市・女川町・石巻市にそれぞれチームを派遣します。学校を訪問して心のケアなどについて意見交換や助言を行う予定です。

 6番目は「第4回おやじジャスバンドコンテストin神戸の開催」です。
 8月26日に実施します。既に予選には20組が応募しています。応募者の最高年齢は72歳、平均年齢は50歳で、まさしくおやじジャズバンドになっています。当日は録音テープ等による予選審査を通過した10組が2曲演奏して、審査のうえ優秀バンドを表彰します。そのプレイベントとして、8月5日にハーバーランドのプレスリー像付近で、過去のおやじジャズバンドコンテストの優秀バンドによるまちかどコンサートを実施します。優秀バンドへの特典としては、ラジオ関西の特別番組での放送や、六甲山夜景ジャズライブでの演奏、県が主催するイベント等への出演機会の提供などがあります。

 7番目は「北摂里山大学の開校」です。
 北摂里山博物館運営協議会では地域まるごとミュージアム運動を進めています。この事業は9回にわたって研修会を実施して、勉強の成果を実際の里山管理や生物多様性の保全などに活用していこうとする試みです。3頁にあるように、第1回から第9回まで、それぞれ国内の第一人者に講師をお願いして、里山の現状と将来に対しての実習も含めた研修を受講していただくものです。受講料は18,000円ですが、回数で割ると1回2,000円ですので、是非奮ってご応募いただけると幸いです。

 私からは以上です。

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