古い学校は後回し、区役所は豪奢な超高層ビルに建て替え！？
「順番が逆でしょ！」

総合庁舎建て替え問題で青木区長に要請
区民の意見を広く聴いて、建て替えの見直しを！

庁舎建て替え反対実行委員会は、６月２６日青木克徳区長と面談し、次の項目を質問。
「区役所より古い学校がある。建て替えるなら順番が逆でしょ！」と迫りました。

《実行委員会の質問》
①　建て替え方針が出て一年以上たつが、ほとんどの区民が知らない。どのようにして知らせたのか。
②　区報に「使いやすく時代に合った公共施設へ」とあるが、防災拠点として学校の位置づけは。
③　中青戸小学校の次の計画は？　保健センターは全廃するのか。保育園・児童館は減らすのか。
④　庁舎整備あり方検討委員会の人選や討論の進め方は、「建て替えありき」に偏っていないか。
⑤　区民からの意見聴取は６月３０日で終わるのか。

《青木区長の答え》
①　区報に５回載せた。
②　中青戸小学校は建て替えている。防災機能のため体育館は二階に計画している。
③　学校の改築や長寿命化の改修へ３６５億円積み立てる。保健センター全廃とは言っていない。公共施設は増やしているし、定員枠も増えている。転用など含め、効率を求めている。
④　あり方検討委員会の人選は公正だ。
⑤　区民の意見はこれからも聴いていく。

青木区長は区役所の「建て替え」について、「経年劣化・機能不足」等の理由を述べながら、区役所新館より古い学校については「長寿命化の改修」で済ませて建て替えを先延ばしにし、また他の公共施設についても効率化の名のもとに廃止や転用をすすめるとして、区役所建て替え優先をあからさまにしました。「あり方検討委員会」の人選や議論のすすめ方の不自然さの指摘に対して青木区長は、声を荒げ感情をあらわにし、異様でした。実行委員会は区民の意見を広く聴いて「区役所建て替え」方針を見直すよう求めました。

私たちの税金をムダに使うな！
学校・保育園・児童館・保健センター・特養ホームこそ先に！ 　
今回の区長要請は、昨年１０月の建て替え反対署名（１万１千筆あまり）提出、１１月の区長要請につづくもので三回目です。私たちは改めて次の公開質問状を青木区長に送り、回答を求めます。

《青木区長への質問状》
１．３００億円とは膨大な金額です。経済や社会が大変なこの時期、区庁舎の建て替えをなぜ今する必要があるのですか？　現区役所は耐震工事で大地震にも耐えられます。建物が古いからというのなら、区役所新館より古い大多数の区立小中学校をなぜ先に建て直さないのですか？　大洪水の危険を区も訴えていますが、ならばなぜ、避難所になるはずの体育館を多くの学校で一階にしておくのですか？　区民の避難拠点、防災拠点、地域コミュニティのための多機能化をもたせるべき学校の建て替えをまず行い、そののちに区庁舎の建て替えを、という考えをなぜ持てないのですか？　「児童６人にひとりが貧困家庭」といわれる現状をみるなら、子育てや福祉対策は待ったなしです。高齢者対策もしかりです。区庁舎は荒川区や江東区のように「長寿命化の改修を計画的にすすめる」でいいのではないですか？
２．区は、区庁舎の建て替えについて区民と対話する考えはあるのですか？　区民の率直な意見、提案や対案を受け入れ、それらを検討するつもりはあるのですか？　もう決まったことだからと押し付けるのでなく、区民が納得しなければ撤回するという考えはありますか？
３．最後にもう一度聞きます。３００億円の巨費を、超高層の豪奢な区役所に使うのか、それとも小中学校や保育園の建て替え、あるいは本当に区民生活に必要な施設の拡充に使うのか。どちらなのですか？　明確に答えてください。

二〇一四年九月 葛飾区庁舎建替え反対実行委員会

　代表　松本　昌
葛飾区亀有二―五三―一五
　ＦＡＸ ３６９３―１５４９（木原）