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Zoom会議室URLのご案内
【返信元】 第4回 それでも共に生きていくー「告白」と「赦し」 (番組を見られたらご意見ください)
2023年05月30日 05:36
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6月1日(木)の「100分de名著を料理する」は、14時から下記URLのZoom会議室で開催します。
ご参加頂ける方は、返信をお願いします。 https://us02web.zoom.us/j/83187176067?pwd=azdJbjdBW…pJUUE3UT09 ![]() ミーティングID: 831 8717 6067 パスコード: 503384 |
第4回 それでも共に生きていくー「告白」と「赦し」 (番組を見られたらご意見ください)
【返信元】 (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
2023年05月24日 13:58
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今回の放送を見て、へーげんる独自の言葉を押さえることがポイントだと思いました。
「良心」とは、自分が正しいと思っていることを、自らの判断で行う意識を指します。(p.108) 絶対的な正しさはないので、「対話」を通して他者が自分のあげる根拠を受け入れてくれるかどうかで、普遍的と言えるかが決まります。(p.109) ここで、両親は二手に分かれます。 「行為する意識」:自分の義務を自分の良心に従って実行。 「評価する意識」:他者の行為を批評するが、なにもしない。 この二つの意識が当然ぶつかるわけです。 何が承認に値するのかという真理の基準をめぐって衝突が起きているわけです。(p.114) 「行為する意識」が自分のなかに内在する悪を「告白」することにより、 「評価する意識」が「然り!」と「赦し」の言葉でこたえることで、 「相互承認」されるわけです。 自分の善悪の判断基準が逆転させられることで「赦す」ことができる、まさしくアウフヘーベンですね。 最後に、「神が死んだ現代」において、人間の有限性を受け入れることが話されていました。 「人間とは何なのか?」という大きなテーマです。 他者と共に生きていく未来を築くことができるかどうかーーー現代をいきる私たちに突き付けられている課題(p.131)と最後に示されています。 そこで、解説本で少し、調べてみました。 「現象学」はもともと「意識の経験の学」というタイトルで書き始められた書物でした。 (『ヘーゲル「精神現象学」をどう読むか』片山善博他、社会評論社、p.137) 意識が確信していることと、現実に見出すこととのズレにより困惑がうまれます。 このズレが無くなった地点が「絶対知」であり、意識が経験の歩みをすすめることで目指す到達点です。 だから、アウフヘーベンへと至ったのだと理解しました。 |
Re: (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
【返信元】 (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
2023年05月23日 13:58
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参加させていただきます。
鉄より硬いと思っていましたが、なるほどと思うところが随所に見えてきて、今は面白いと思うようになりました。 昨日4回目の放送が終わり、頭の中の整理をしています。 読み直し、聞き直して自論をもって参加したいと思っています。 よろしくお願いいたします。 |
第3回 理性は薔薇で踊りだすー「啓蒙」と「信仰」 (番組を見られたらご意見ください)
【返信元】 (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
2023年05月17日 13:53
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「啓蒙」と「信仰」がかなり私が捉えているのと違う使い方をされているので、、それぞれ言葉の意味からたどってみたい。
「啓蒙」:「普遍的な自己でありたい」という欲求を体現したもの。(p.74) 「信仰」:伝統的な価値観や智、ふるまいといった自分でつくり出したのではない規範や規則を大切にして、その重要性を信じている立場。(p.75) ヘーゲルが描く啓蒙の立場では、 「信仰」は「無邪気な一般大衆は彼らに騙されて、『誤謬の国』に囚われている」という。 「啓蒙」は「あらゆる他律的な『迷信と先入見』を克服し、悪の批判によって自由を価値とる」と啓蒙に随分と分があるように書かれている。(p.77) ここでヘーゲルは啓蒙には「信頼する」という態度がかけていると指摘する。(p.79) 自然科学では説明のつかないことがたくさんあり、こうした人間的な次元をヘーゲルは「精神」と呼んだ。(p.86) ここからがヘーゲルらしいと思うのだが、「すべてを『物質』によって説明しようとする科学主義は、それじたい『信仰』です」と弁証法的に見るわけだ。(p.86) 面白い例をヘーゲルはあげている。(p.87) 人相術だ。人間の性格や傾向性を人相から予想する。 確かに内面は外面に表れる。しかし「外面を見れば相手の内面がすべてわかる」というのは明らかな飛躍であり、「恣意的な結合」だ。(p.87) これは、昔の話ではなく現代の脳科学や神経科学の分野でも、思考や意識もすべて脳神経に還元されると考える人たちがいる。(p.88) 逆に「信仰」だが、伝統的な知や価値観に無反省なまま固執することは無意味だという。(p.90) どうやって「信仰」と「啓蒙」のバランスを取るのか? TVでは伊集院が「わかっちゃいるけど、やめられねぇ」と一言発したことが秀逸だった。 放射性物質の残留度合いと、食をめぐる個人的んな経験や感覚をうまく表現している。(p.92) 信頼関係があって初めてエビデンスが意味を持つ(p.93)のは、その通りだと思う。 最後に「薔薇ってどういうこと?」と思っていた。 理性を「薔薇」と特徴づけている。 現在をよろこび、たのしむこと。それを有限な人間の苦難や悩みのうちに見出し、対立を統合することで、完全にはわかりあえない他者と共存できる可能性はあるのかもしれない。(pp.98-99) |
第2回 論破がもたらすものー「疎外」と「教養」 (番組を見られたらご意見ください)
【返信元】 (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
2023年05月09日 10:28
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ガブリエルが着目している「精神」(ガイスト)を取り上げています。
「精神」とは「私たち」のこと。 社会的な共同作業を通じて、歴史的に表れてくる集合体を指します。 人間に特有の社会的行為の総称。(p.46) 伊集院さんが「空気のようなもの」と言われていました。 (ハイデガーでは「世人」でしょうか) この「精神」と「私たち」のバランスが問題を引き起こすわけです。 「精神」が規範から離れる(疎遠)のは、「教養」です。 勉強すると、いろいろな者の見方を学びますからね。 ここで「論破」と「対話」の差を考えたいです。 私は、対話中心の講義(特に「生涯学習論」)を行っています。 学生は、既存の規範どおりに、だれかから聞いたことをそのまま話します。 そこで、視点をかえて、掘り下げる質問をしていき、根底に隠れているものが顕在化するように対話を進めます。 しかし、学生から見ると「論破」とある意味、紙一重に見えるだろうなと思っています。 からめとられている「精神」から、自分たちがつくっていく・構成していく「精神」へと学生の話が深まっていくことに、学生自身も面白さを感じています。 昨日も講義が終わった後、3名の学生と1時間程度少子化対策について対話を続けていました。 不毛な対話にしないために、自分の体験を基に対話し、その事実に複数の人からの意見でより深まっていく経験をしていくことを、丁寧に続けることだと思い、実践を続けています。 他者との共有可能な客観的な知(真理)を見つける 他者との関係性を再構築 (p.70) |
第1回 奴隷の絶望の先にーー「弁証法」と「承認」 (番組を見られたらご意見ください)
【返信元】 (2023/06/01)ENGAWA秘密基地プログラム「100分de名著を料理する」ヘーゲル『精神現象学』
2023年05月03日 11:46
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今回のヘーゲルは、いい機会だと思った。
大学で教えるのに、「弁証法」を踏まえないことはあり得ない。 図書館で、金子武蔵の訳(岩波書店版)を借りてきた。上巻下巻1693ページに索引という分厚いもの。 100分de名著の本をベースに、必要な個所を確認していくという使い方をしている。 番組で伊集院さんが事例として挙げていた、カレーを作っていた助監督の話がとても分かりやすかった。 「映画はみんなでつくっているんだよ」と言われてもいるが、じつのところは、「映画取っているのに、なんでカレーなんて作らないといけないんだ」と思うのは当然だ。 しかし、監督から「このカレーが無いと映画が取れないんだよ」「映画を作っているのはきみなんだ」と言われることで、「主奴の逆転現象」が起こる。 このことは、ネットワーク社会で、人とつながるときに、やらされている被害者的な思い込みを持つ人が多い。例えば生徒や学生が、教師から教え込まれていて、逃げ出したいということと同じではないだろうか。 「学ぶ主体は、きみだよ」とどう自覚するかが、学びのポイントになることとつながった。 いかにすれば、「見方を変える」ことができるのだろうか? 同様にp.40にある、「ケアこそが自立である」とすると、高齢社会の基本的な在り方が、もっと動的になっていく可能性を秘めているのではないか。 「弁証法」と「承認」が合わさって、相手の価値を違う視点で示すことを、残り3回の放送で読み取っていきたいと思います。 |
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