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(2025/07/31)第121回オンラインENGAWAミーティング
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2025年08月01日 13:47



第121回オンラインENGAWAミーティング報告レポート
開催日:2025年7月31日(木)17:00~
形式:Zoomによるオンラインミーティング
司会進行:和崎宏氏

【1】イントロダクション:本質を探る対話の場として
第121回オンラインENGAWAミーティングは、和崎宏氏の司会のもと、「コミュニティの本質とは何か」という根源的な問いを、フッサールの現象学的アプローチ「本質観取(エポケーと還元)」に基づいて探究する場となった。今回は、「バウンダリースパナー」というキーワードを軸に、個人の経験と社会構造が交差する多様な話題が交わされた。

【2】バウンダリースパナーの役割と社会的意義
まず議論の出発点となったのは、「バウンダリースパナー(境界を超えて人々をつなぐ存在)」の重要性である。坪田孝雄氏は、京都大学生が参画する上郡高校での実践的プロジェクトを紹介し、教育と地域をつなぐ実践例を共有。和崎氏、早瀬氏らも、行政会議や地域実践の現場において、バウンダリースパナー的な人材が果たす役割の大きさに言及し、それらの人々をどう見出し、どう育てていくかについて議論が深まった。

【3】現象学的アプローチによる「コミュニティの本質」探究
本ミーティングの核となったのが、フッサールの「本質観取」に基づくコミュニティ論の試みである。坪田氏がテンニースのゲマインシャフト(血縁・地縁)とゲゼルシャフト(利害共同体)の区別を導入しつつ、参加者一人ひとりが体験を振り返りながら本質への接近を試みた。

・畑井氏は、教員時代に出会った沖縄・奄美出身の生徒たちによる濃密なコミュニティを回顧。
・筒井氏は大学の学生組合での「理解し合える関係性」について語った。
・久我美里氏は、部活動引退後に感じた「居場所としてのコミュニティの温かさ」を共有。
・minoru氏は合唱団での共同作業を通じた深い一体感を報告した。

それぞれの発言が、コミュニティという抽象概念を個人の実感に引き寄せながら再構成する糸口となった。

【4】都市開発とコミュニティ:価値観の摩擦と対話
続いて、都市開発の現場におけるコミュニティとの葛藤について、早瀬氏が掛川市の「城下町風まちづくり協定」を例に挙げて報告。伝統的な町並み保存と経済合理性の板挟みの中で、町の価値観が分断される現状が浮き彫りとなった。

これを受け、坪田氏は日本社会の個人主義傾向に警鐘を鳴らし、塚本進介氏や和崎氏も「高層化による風景と人間関係の崩壊」への懸念を表明。経済的合理性だけでは測れない「地域に根ざした価値の共有」の重要性が再確認された。

【5】信頼関係と共通体験が生む「同志的つながり」
ミーティング後半では、植田泰史氏、畑井氏、筒井氏らによる「信頼」と「共通体験」を基軸とした関係性論が展開された。坪田氏は「同志的結合」というユニークな言葉を用いて、関係性が固定的でなく流動的であること、そしてその中で生まれる“共鳴”の力を強調した。

和崎氏は「隣保長」としての地域リーダー経験を振り返り、コミュニティが「制度」ではなく「感情と記憶の共有」によって成立することを語った。

【6】ミーティングのまとめと次回への展望
ミーティングの最後には、全員がそれぞれの立場から感想を共有。
・塚本氏、山口氏、鈴木氏、坪内氏らも含め、「公共性と私権のバランス」「集団としての価値」「経済と心のあいだの葛藤」など、多面的な視点が提示された。
・植田氏より、週末の「100分de名著」フッサール回の学習会案内がなされ、参加者たちは次回の学びへの期待を寄せた。

【7】次のステップ(アクションプラン)
久我美里氏:地域と高校をつなぐフィールドワークの実施
久我美里氏:卒業論文として「バウンダリースパナー」に関する研究を執筆
和崎氏・坪田氏:9月のアドバイザー会議へのオンライン参加を調整
植田泰史氏:フッサールの講義と共同学習会の準備および進行
全員:次回共同学習会(フッサール)への参加と、コミュニティ論の継続的探究

【8】おわりに
第121回のミーティングは、「コミュニティとは何か」というシンプルだが深淵な問いに対し、多層的な視点を交錯させながら、新たな学びとつながりを生んだ場であった。社会構造と個人の実感が交差するこの場を、今後も探究の拠点として継続していくことが期待される。

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