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大阪産業大学生涯学習論2025年度の「(2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業について」
「(2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業について」の書込一覧です。
(2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業について
【閲覧数】46
2025年11月26日 10:34
[反転学習用録画]


[前期授業録画]


2025年12月01日 生涯学習論(後期)第10回 講義について

 生涯学習論の講座を担当する和﨑宏です。
12月01日の前期第10回生涯学習論の講義のテーマは、「ベダゴジーとアンドラゴジー」と教科書「第5章 人生を肯定するには」です。

(「事前の学習」+「対話による講義」+「事後の学習」と3段階で学びます)
動画をメモ取りながら視聴する。(反転学習)  
対面受講するまでに必ず見ておくこと。
https://youtu.be/cw3PljyNHAQ

必ず、授業に出席してレポートを提出すること!!
レポートを提出しなければ「欠席」
レポートの冒頭に、「合い言葉」と対話した相手の「フルネーム」を記載する。
記載なき場合は、合い言葉は「1点」、対話相手は「1点」減点します。
レポートの内容が、授業内の指示に従っていない場合は「0点」にします。
公欠・病欠については、授業前に事由を教員にメールして、後日提出の指示をもらう。

【受講手順】
(1)《講義時間まで》
コミュニティに添付された資料を読んで、動画とプレゼン(PDF)を視聴する。(反転学習)

《受講当日》
(2)講義では、対話中心に進めていくので、発言のチャンスを得られるように努力する。

*発言したものは、「4得たこと・感想」の一番最後に、「発言しました。○○という内容について意見を述べました。」というように発言したことを明確に書いてください。
加点します。

(3)レポート課題をWebClassへ書き込み提出する

◎WebClassでの書き込みは、翌々日(水曜日)23時59分まで可能です。(時間を外れると不可です)
* なお、10回まで書き込むことが出来ます。
*レポートにコメントを返しますので、採点後にスキルアップのためにしっかり読んでください。

書き込み数は2件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
第10回目授業全体講評
【返信元】 (2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業について
2025年12月06日 02:51
◆ 第10回「ペダゴジーとアンドラゴジー」学生レポート総合講評

今回提出されたレポートを総合的に読み込むと、学生それぞれが「子どもの学び(ペダゴジー)」から「大人の学び(アンドラゴジー)」への転換を、自分自身の経験と照らし合わせながら丁寧に振り返っている点が印象的だった。多くの学生が、「教えてもらう学び」から「自分で考え、問いを立てる学び」へと移行した具体的な瞬間を挙げられており、講義の核心である“主体的な学びの獲得”を実感を伴って言語化できていることが大きな収穫である。

とりわけ目立ったのは、大学入学後の学習経験をペダゴジーからの卒業として記述する学生が多かった点だ。高校までの授業では、決められた手順に従って作業をする、教科書どおりに学ぶという構造の中で、学習者は「受け取る側」であった。しかし大学では、実験の考察、レポート作成、ディスカッションなど、自ら問いを立て、理由を考え、他者と対話するプロセスが中心に位置づけられる。この変化を通じて、自分が「学習の主体」へと変わっていったことに気づいた学生が多く、その気づきはアンドラゴジーの基本原理である「自己主導性」「経験の活用」「課題解決志向」そのものを体現していると言える。理論と経験が自然に結びついていた点は、本授業の重要な成果である。

第二に、人生の転機についての記述が、単なる思い出話ではなく「価値観の変化」として捉えられていたことも評価できる。ある学生は友人のバイクの後ろに乗った経験を通じて“世界が広がった”感覚を語り、別の学生は部活や人間関係のエピソードから“自分の軸”が生まれた瞬間を記述していた。ここには「人生は物語である」という西研の議論 が明確に反映されている。他者との経験が自分の物語を変化させるという理解は、まさに人生を肯定するための基盤となる。学生が自身の物語を振り返り、その中で“変わった瞬間”を言語化できていたことは、成熟した内省のあらわれである。

第三に、ペア対話に対する肯定的な評価が多く見られた点も注目に値する。「他者の意見を聞くことで考えが深まる」「新しい視点を得られた」「講義が“聞くだけ”で終わらず、自分が考える時間になる」といった記述が複数あった。これは授業で強調した「対話と批評の空間」 が、実際に学生の学びを促進していることを示している。対話を通じて自分では見えていなかった問題の側面に気づくという経験は、生涯学習における最も重要な要素の一つである。学生たちがこの価値を実感し、言葉として定着させていたことは大きな意義を持つ。

第四に、新しく学んだ「巴馬ヤオ族」の話題に対して、学生が単純な比較ではなく「豊かさとは何か」「価値観の違いとは何か」という深い問いに向かっていた点も印象的であった。高所得社会である日本と、最低所得でありながら幸福度が高い巴馬ヤオ族の対比を通じ、金銭中心の社会に対する違和感や、自分の価値観の再点検を行う学生も多かった。これは講義で示した「社会的価値づけを批判的に見直すこと」 を、学生自身が実践している例であり、クリティカルシンキングが確かに育ちつつあることを示している。

第五に、ペダゴジーとアンドラゴジーの両方に対して「良い面と悪い面がある」と捉え、単純な二項対立で判断せず、「どの段階でどちらが必要なのか」「教える側はどう使い分けるべきか」といった実践的な問いにまで思考を深めていた学生もいた。これは知識の理解を超え、“概念を用いて自分の未来を考える力”が芽生えている証拠であり、大学の学びにおける大きな質的転換である。

全体として、今期の学生は「自分の経験を学びの資源として再構成する」ことに非常に長けており、講義の目指す方向性と一致していると感じた。経験・対話・概念・内省がよく統合され、多くの学生が「学ぶとは、自分の人生を引き受ける営みである」という核心に近づいていたと評価できる。

もちろん課題もある。いくつかのレポートでは、概念の説明に多くの文字数が割かれ、個人的経験との接続や批判的考察が十分に行われていない例も見られた。また、「アンドラゴジーは良い」「ペダゴジーは悪い」といった単純化された評価も見受けられた。今後は、教育方法の良し悪しではなく、「目的に応じてどのように活用するか」を考える視点をより強めてほしい。

しかし総合的に見るならば、本講義第10回のレポート群は、学生一人ひとりが自分の物語を語り、自分の人生の意味を問い、自分の価値観を言語化しようとする姿勢に満ちていた。これは、生涯学習論の本質である「人生の肯定」そのものである。第14回のチャレンジプレゼンでは、今回の内省がさらに深化し、学生自身の“学びの物語”が豊かに語られることを期待したい。
(2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業の録画と要約
【返信元】 (2025/12/01)後期生涯学習論第10回目授業について
2025年12月02日 06:23


2025年度秋学期「生涯学習論」第10回授業レポート

テーマ:ペダゴジーとアンドラゴジー -人生を肯定するために

2025年12月1日、大阪産業大学にて実施された「生涯学習論」第10回授業では、西研著『しあわせの哲学』第5章「人生を肯定するには」を基軸に、「ペダゴジー(子どもの教育)」と「アンドラゴジー(大人の教育)」を対比しながら、人間の成長、幸福、学びの意味について多角的に議論が行われた。

人生の価値と幸福をめぐる導入的対話

授業は、和崎による「人生の肯定とは何か」という根本的な問いかけからスタートした。人生において本質的に大切なものは何かという視点から、「時間」「物語」「関係性」という3つのキーワードが提示され、学生それぞれが自身の経験と照らし合わせながら深く考察を始めた。

「幸福とは、単なる快楽ではない。むしろ“理想の人生像”と“今感じている満足感”と“自分自身の人生への認識”が調和している状態である」との和崎の説明を受け、学生は「自分が今どんな時間を生きているか」「どんな物語の途中にいるのか」「誰と、どんな関係性を育んでいるのか」と、自らの生き方を内省する機会を得た。

ニーチェと自己肯定の哲学

続いて畑井は、ニーチェの哲学を紹介しつつ、「挫折と復讐心」という人間の感情の起伏とそれを乗り越える意志について論じた。特に「なぜ生きるのか」という問いに対し、「困難に直面したときこそ、自分の本当にやりたいことが見えてくる」という視点が強調された。

畑井は氷山の比喩を用いて「人間の価値は目に見える部分だけではなく、水面下にある深い感情や経験によって成り立っている」と説明。AI時代における人間らしさとは、こうした“見えない部分”にあるとし、哲学的な深まりを学生に促した。

感情制御と人間関係性の重要性

授業の中盤では、感情のコントロールとストレスとの向き合い方が話題となった。畑井は「許し」と「理解」の重要性を説き、感情を押し殺すのではなく、健やかに受け止め、周囲と共有していくことが成熟の鍵であると語った。

和崎は自身の労災経験を通じて、制度や他者との関係性が救いとなった事例を紹介。また畑井は、極限状態にある患者との交流エピソードを挙げ、「人間にとって最も文化的であり、人間らしい行動とは、“関係を築くこと”にある」と力説した。

教育方法の対比:ペダゴジー vs アンドラゴジー

後半では、教育方法に関する実践的な議論が展開された。和崎が提起した「ペダゴジー」は、教師中心で受動的な学びを想定しているのに対し、「アンドラゴジー」は学習者中心であり、自らの経験や課題に基づいた学びを重視する教育理論である。

和崎はノールズによる1970年の論文を紹介しつつ、現代の生涯学習においては、もはや「教え込む教育」ではなく、「引き出す教育」が主流であることを説明した。学生からは、自身の高校時代の面接対策経験が引き合いに出され、「自分で考え、自分で語れる力」が問われる時代への移行が実感として共有された。

坪田はこの議論を受け、「内面的な意欲と自発性こそが学びの原動力であり、今後の社会ではその力がより一層求められる」と補足。従来の「一方通行の知識伝達」から、双方向かつ探究的な学びの場が重要であることが再確認された。

子どもの教育と大人の学びの接点

さらに畑井は、「アンドラゴジーは大人だけのものではない」と主張し、子どもたちの教育にも自発性と自己評価の視点を取り入れるべきだと述べた。「子ども同士の学び合い」「自己の内面との対話」こそが、本質的な成長を促す鍵になるとし、大人の学びと子どもの教育が融合していく未来像が描かれた。

和崎は「人生の意味を理解するためには、他者との関係を通じて自分を知ることが大切」と語り、哲学が単なる知識ではなく、生きるための実践的思考法であることを強調した。

最後に、「人生の転機」についての問いかけが行われ、坪田は大学生活の中での変化、畑井は武道の経験における年長者への尊敬を語り、学生たちに「自分の物語の中で、大きな転機はどこにあったのか」を振り返るよう促された。


おわりに:生涯学習とは「自分の人生を引き受けること」

今回の授業では、教育理論の変遷を踏まえつつ、人生を肯定するとはどういうことか、幸福とは何か、学びとはどこから始まるのかを、多様な視点から探究する時間となった。

教室内で語られたのは、単なる知識ではなく、人生の“生き方”そのものであった。次回のチャレンジプレゼンに向けて、自分の経験と価値観を再構築し、他者と対話しながら「学びの物語」を語る準備が求められている。