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大阪産業大学生涯学習論2025年度の「(2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業について」
「(2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業について」の書込一覧です。
(2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業について
【閲覧数】69
2026年01月05日 16:04




※上記のコンテンツは、Youtubeで視聴してください。

2026年1月8日 生涯学習論 第14回 講義について

生涯学習論の講座を担当する和﨑宏です。

本来、この回は「チャレンジプレゼン」を予定していましたが、驚くべきことに誰一人トライする学生がいなかったので、通常授業スタイルで進めることとします。

講義のテーマは「Bappa Shotaの『境界を超える足跡』から学ぶ、多層的な真実と自己主導的学習」です。

授業の目的(学習目標)
・既存のメディア情報(二次情報)と、現地での体験(一次情報)の差異を認識し、批判的思考力を養う。
・「越境(トランスボーダー)」という行為が、個人のアイデンティティや学習観にどのような変容を与えるかを考察する。
・「知る」ことへの責任と、多角的な視点を持つことの重要性を理解する。

(「事前の学習」+「対話による講義」+「事後の学習」と3段階で学びます)

Bappa Shota さんのYouTubu動画『中国ウイグル自治区と強制収容所の実態がとんでもなかった』をメモ取りながら視聴する。(反転学習)
対面受講するまでに必ず見ておくこと。
https://www.youtube.com/watch?v=nQKPan-uGR4

必ず、授業に出席してレポートを提出すること!!
レポートを提出しなければ「欠席」
レポートの内容が、授業内の指示に従っていない場合は「0点」にします。
公欠・病欠については、授業前に事由を教員にメールして、後日提出の指示をもらう。

【受講手順】
(1)《講義時間まで》
コミュニティに添付された資料を読んで、動画とプレゼンを視聴する。(反転学習)

《受講当日》
(2)講義では、対話中心に進めていくので、発言のチャンスを得られるように努力する。

*発言したものは、「4得たこと・感想」の一番最後に、「発言しました。○○という内容について意見を述べました。」というように発言したことを明確に書いてください。
加点します。

(3)レポート課題をWebClassへ書き込み提出する

◎WebClassでの書き込みは、翌々日(水曜日)23時59分まで可能です。(時間を外れると不可です)

*なお、10回まで書き込むことが出来ます。
*コメントを返しますので、採点後にしっかりと読んで、スキルアップに役立ててください。

書き込み数は2件です。
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第14回目授業「生涯学習論」レポート総評
【返信元】 (2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業について
2026年01月11日 01:23
第14回の「生涯学習論」は、本講義全体の総括として、「多層的な真実にどう向き合うか」「私たちはどのように学び、どのように生き続けるのか」という問いを、Bappa Shotaさんの生き方と中国新疆ウィグル自治区の事例を通して考える時間となりました。提出されたレポートを通読して強く感じたのは、多くの学生が「知っているつもりだった世界」「わかったつもりで判断していた自分自身」に立ち止まり、考え直そうとしている点です。それ自体が、生涯学習者として極めて重要な到達点だと言えます。

1.「知らなかった」と言語化できたことの価値

話し合い①では、「新疆ウィグル自治区について、何を知っているか」をあえて問いました。その結果、レポートの多くに「ほとんど知らなかった」「断片的なイメージしかなかった」という記述が見られました。これは決してマイナスではありません。むしろ、自分の知識の空白を自覚できたこと自体が、学びのスタートラインです。
生涯学習とは、「知識を多く持つ人」になることではなく、「自分が何を知らないのかを認識し続けられる人」になることです。今回、その第一歩を踏み出せた学生が多かったことは、本講義の大きな成果です。

また、幸福度を10点満点で想定させたワークでは、多くの学生が「中国=貧困ではない」「経済発展している」という二次情報をもとに、比較的中間的な点数を付けていました。この判断もまた、私たちが日常的にどのような情報を前提に世界を理解しているのかを浮き彫りにしています。重要なのは、点数の正しさではなく、「なぜその点数を付けたのか」を言語化できたことです。

2.「当たり前」が揺さぶられた瞬間

Bappa Shotaさんの動画を見た後、多くの学生が「政府からの電話や監視を“当たり前”として受け止める現地の人々の姿」に強い違和感や衝撃を覚えたと書いています。ここには、本講義で最も大切にした「見えない部分に目を向ける」という学びが表れています。
監視という現象そのものよりも、それをどう意味づけ、どのように日常として受け入れているのか。その“価値観の違い”に気づいたことは、単なる知識理解を超えた学習です。

同時に、レポートには「日本人の自分からすると受け入れがたい」「自由が制限されているように感じる」という率直な感情も多く記されていました。これもまた重要です。生涯学習とは、価値観を簡単に相対化して無色透明になることではありません。自分の立ち位置を自覚したうえで、他者の現実に想像力を働かせることです。
「理解しようとすること」と「納得できないこと」が同時に存在する状態こそが、多層的な真実に向き合っている証だと言えるでしょう。

3.「生存戦略」という言葉を自分のものにする

「生存戦略」という言葉を新しい概念として取り上げた学生が多かった点も、今回の特徴です。生存戦略とは、単に厳しい環境を耐え忍ぶことではなく、与えられた条件の中で、どう生き延び、どう意味ある人生を築くかという選択の連続です。
新疆ウィグル自治区の人々が、監視や統制の中で仕事を得たり、生活の安定を「良いこと」と受け止めている可能性に言及したレポートは、善悪二元論を超えて現実を理解しようとしています。

同時に、「だからといって自由が制限されてよいとは思えない」「より自由に生きてほしい」という意見も多く見られました。この葛藤は非常に重要です。世界を理解するとは、「どちらが正しいか」を決めることではなく、「なぜそうなっているのか」「自分はどう考えるのか」を問い続けることだからです。

4.一次情報と二次情報のあいだで考える力

今回の授業では、Bappa Shotaさんの動画を「正解」として提示したわけではありません。むしろ、一次情報であっても限界があり、二次情報であっても無視できないという前提に立っています。
学生のレポートには、「動画を見て印象が変わった」「報道で見ていたイメージと違った」という声が多くありましたが、それと同時に「本当にすべてが映っているわけではないはずだ」「見せられていない部分もあるのではないか」という慎重な視点も見られました。

この態度こそ、現代社会における生涯学習者に不可欠なメディアリテラシーです。情報が溢れる時代だからこそ、「何を信じるか」ではなく、「どう考え続けるか」が問われています。

5.「能動的にどう生きるか」という問いの芽

話し合い②では、「これを学んで自分はどう生きるか」を考えてもらいました。多くのレポートで、「海外に行く時の姿勢を変えたい」「文化や背景を意識したい」「当たり前を疑ってみたい」といった記述が見られました。
これは決して大きな行動計画でなくても構いません。重要なのは、「自分の生き方に引き寄せて考えた」という点です。生涯学習とは、特別な人だけが行うものではなく、日常の中で問いを持ち続ける姿勢そのものです。

6.最終講義として伝えたかったこと

本講義を通じて一貫して伝えたかったのは、「人生を一つのレールの上で正解を探す必要はない」ということです。Bappa Shotaさんの生き方は、華やかな成功談ではなく、「生きるための緊急避難」から始まった学びの記録でした。
生涯学習とは、余裕のある人のためのものではなく、むしろ迷い、悩み、立ち止まった時にこそ必要になる「生きる力」です。

今回のレポートからは、多くの学生が「簡単には答えが出ない問題」に対して、考え続けようとしている姿勢が伝わってきました。それこそが、この授業の最大の成果です。

どうかこれからも、「わかったつもりにならないこと」「自分の立ち位置を自覚すること」「違和感を大切にすること」を忘れずにいてください。
生涯学習とは、答えを集めることではなく、問いを持って生き続けることなのです。
(2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業の録画と要約
【返信元】 (2026/01/08)後期生涯学習論第14回目授業について
2026年01月09日 06:22



大阪産業大学「生涯学習論」最終講義要約
テーマ:Bappa Shotaの『境界を超える足跡』から学ぶ、多層的な真実と自己主導的学習 講義日:2026年1月8日(第14回) 担当:和﨑 宏 教授

1. 導入:定年退職と「生涯学習」の総仕上げ
和﨑教授の定年退職に伴う最後の講義となった第14回「生涯学習論」。和﨑教授は冒頭、これが自身の教員生活における「最終講義」であることを告げ、本講義の核心である「いかに生きるか」「いかに学び続けるか」の総括へと学生を導きました。本来予定されていた「チャレンジプレゼン」に自ら名乗りを上げた福森弘基さんの発表、そして現代の「越境的学習者」の象徴であるBappa Shotaさんの生き様を通じ、教室は深い対話の場となりました。

2. チャレンジプレゼン:学生が捉えた生涯学習の変容
授業の前半では、学生の福森弘基さんによるプレゼンテーション「私にとっての生涯学習」が行われました。福森さんは本講義を通じて得た最大の気づきとして、以下の点を挙げました。

「仲間と共に考える」ことの重要性:当初、生涯学習を「生きていくための知識を得る科目」という漠然としたものと捉えていた福森さん。しかし、島根県海士町のICT教育や「伊丹育ちあいプロジェクト」の事例、そして3G(シニア世代)との交流を通じ、「これからの世の中で起こりうる出来事に対し、仲間と共にどう立ち向かうかを考える科目」へと認識が進化しました。

メタ思考と自己肯定感:デジタル化の波に呑まれるのではなく、それを「どう乗りこなすか」を考えるメタ思考の重要性に触れ、かつての「自分にはできるはずがない」という諦めから、「自分にも可能性がある」という自信へと変化したプロセスが語られました。

3. メインテーマ:Bappa Shotaの軌跡と「生存戦略としての学び」
講義の核心は、144万人の登録者を持つ社会派クリエイター、Bappa Shotaさんの事例研究です。和﨑教授は、彼の華やかな成功の裏にある「絶望」と「再生」の物語を提示しました。

19歳の危機と「緊急避難」としての旅:兵庫県出身のShotaさんは、19歳の頃に夢を失い、自ら命を絶とうとするほどの精神的苦痛を経験しました。彼にとって海外へ渡ることは、観光ではなく、日本の社会システムという「レール」から外れた自分を生かすための「緊急避難」でした。

実践主義的学習法:語学力が皆無の状態で世界へ飛び出した彼は、文法への拘泥を捨て、現地の人々の輪(パーティや市場)に飛び込むことで、英語とスペイン語を「生存のための武器」として習得しました。これは既存の教育システムの外側にある「生きるための学び」の切実さと有効性を証明しています。

「Go With The Flow(流れのままに)」:彼の哲学は、単なる楽観主義ではなく、予期せぬ困難や変化を「能動的に受容」し、その状況下で最善を尽くす強固なレジリエンス(精神的回復力)を意味します。和﨑教授は、この姿勢こそが不確実な時代を生き抜くための「生涯学習」の極意であると説きました。

4. ケーススタディ:中国新疆ウイグル自治区に見る「多層的な真実」
教材として視聴されたのは、Shotaさんによるウイグル自治区の潜入レポートです。ここで学生たちは「一次情報」と「二次情報」の差異を徹底的に考察しました。

見えない真実への想像力:西側メディアが報じる「強制収容所・人権弾圧」という二次情報と、中国政府が主張する「職業訓練・経済発展」という公式見解。Shotaさんは自ら現地を歩き、監視社会の重圧(ウルムチでの尾行やホテルの監視)を感じつつも、現地の人々が語る「安全性への感謝」や「平和な日常」という異なる側面をも記録しました。

ペアワークによる対話:学生たちは「住民の幸福度は10点満点中何点か」を事前に想定し、視聴後に「印象に残った見えない部分」を言語化しました。監視が「病気をもたらす」と感じる世代と、監視を「安全のため」と肯定する世代のギャップを通じ、真実は常に多層的であり、一方的な視点で判断することの危険性が議論されました。

5. 総括:人生を主体的に「編集」し続ける力
講義の終盤、和﨑教授は「レールを外れることへの恐怖」を乗り越えたShotaさんの変容を「ライフデザイン」の好事例としてまとめました。

価値創造者への変容:かつて日本のシステムに閉塞感を感じていた若者が、自らの体験をコンテンツ化し、世界に価値を届ける「価値創造者」へと進化しました。これは生涯を通じて自らのキャリアを主体的に編集し続けるプロセスそのものです。

対人関係へのアドバイス:最後に、西研氏の『しあわせの哲学』を引用し、対人関係に苦しむ友人へのアドバイスというワークを通じて、「安全基地」を自らの中に作り、他者と対等な「つながり」を築く方法が共有されました。

6. 結び:和﨑教授からのラストメッセージ
「人生は短く、そして真剣に取り組む価値がある」。和﨑教授は自身の定年という節目を重ね合わせながら、学生たちに最後のエールを送りました。 生涯学習とは、単に「長生きするための暇つぶし」ではなく、困難な時代にポジティブに取り組むための「生きる力」であること。そして、対話を通じて異なる世代や価値観と繋がり続けることが、より良い未来を拓く唯一の道であることを強調し、大阪産業大学での熱き14回の講義に幕を閉じました。