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「年の瀬を迎えると、なんだか淋しくなっちゃった。」と亜紀が電話をしてきた。 「亜紀ちゃん、では年越し蕎麦を御一緒しましょう」と雄二は答えた。 駅前の待ち合わせ場所に現われた亜紀は暖かそうなコートを羽織っていて相変わらず美しい。 亜紀は雄二と同級生なので、お互い40代後半だった。しかし、すらりとしている彼女は、とてもその歳には見えず、若々しい。 「雄二さん、呼び出してごめんなさいね」と言いながら、亜紀は助手席に座ってシートベルトをしめた。 亜紀の横顔を見て、相変わらず綺麗だ、ますます綺麗になってるなあと雄二は思ったが、口には出 … [続きを読む] |
沖縄戦で犠牲になった人達が、靖国神社に対して裁判を起こしている。 沖縄戦、民間の犠牲者が靖国神社に英霊・軍神として祭られている。 遺族達は、この事実に苦痛を感じ、靖国神社に合祀されていることに抗議しているわけだ。 裁判所は、この沖縄原告に全面敗訴を言い渡している。 これは明らかに憲法違反で、信教の自由を侵害している。 最高裁判事は、いったい何を勘違いしているのだろう。また、何を恐れているのだろうか。隠然たる国家権力なのだろうか。 最高裁の宗教に対する認識に疑問を感じる。 最高裁判事達は憲法第20条、信教の自由条項と、その成 … [続きを読む] |
12月29日は夕方から釣りに出かけた。ここのところ、寒波のため、強風に悩まされている。 繊細なメバル竿や、延べ竿だとアタリが取れない。それと、風が強いと体感温度が、ぐっと下がる。 寒くて釣りを続ける意欲が削がれる。 昨夜も夕刻は少し波立つ程度の風があったが、そのうち べた凪になった。 夜の海は気温も低いはずだが、防寒はしっかりしているので、全く寒くない。 どちらかというと暖かいくらいだった。 風があるのと無いのでは、これほど体感温度が違うものだなあ、いつもながらの事だが、あらためて思った。 真冬の海は、防寒をしっかりしてい … [続きを読む] |
海が好きで、ルアーフィッシングが好きな翔は12月25日、クリスマスの夜は播磨灘の漁港でメバル釣りをしていた。 寒波の襲来で小雪も舞う厳寒の海だった。 こう冷え込むとほとんどアタリもない。ポツポツとガシラが釣れてくる程度だった。 ロケットを作る工場で部品開発の仕事をしている翔には、海でルアーロッドを振っている時が至福の時間だった。 クリスマスイブの昨夜は友人5人とクリスマス飲み会をやった。女性社員2人も加わっての楽しいクリスマス会だった。 だから翔には特定の恋人もいなかった。社会人になったばかりの翔にとって、恋人よりも、ルアー … [続きを読む] |
クリスマスイブの夕刻、正弘は姫路市内の千紗の家へ車で迎えに行った。 「お待たせ」と現われた千紗は落ち着いた和服姿だった。 クリスマスイブは二人で食事しましょう、と千紗から提案があり、正弘も快く同意したのが、先週のこと。 クリスマスイブの二人での食事なのだが、千紗の和服姿は少しも違和感が無かった。 いつもの事ながら、正弘は千紗の美しさに一瞬、美しい花を見た思いになった。 こういった場面で和服の女性と中年男性が連れ立っていると、クラブのママと馴染み客の同伴出勤のように見えるものだ。 しかし千紗の着こなしは華やかだが落ち着きがあ … [続きを読む] |
先日、台所でラジオを聞いていると、小林幸子の「雪椿」が流れてきた。 歌詞をじっくり聞きながら聴いていると、涙が止まらなくなった。 自分の母も年老いてきて、自分自身も子育てをして、そうして年齢を重ねた今、聴いたものだから。 やさしさと かいしょの無さが 裏と表についている そんな男に 惚れたのだから 私がそのぶん頑張りますと・・・ いまどき、こんな女房がいるのかなあ、と思いつつ。 まるで苦労を楽しむように 寝顔を誰にも見せないあなた・・ つらくても我慢をすれば きっときますよ春の日が いのち投げ … [続きを読む] |
クリスマスの寒波で震え上がっている時に、ふと気が付くと、仏国大さやエンドウが、いっぱい芽を出している。 11月末に種蒔きをした、さやエンドウだった。 おおかた一ヶ月がくるから、もう芽が出ないのだろうと諦めていた。 しかし、一ヶ月もたって芽を出すこともあるんだなあ。 それも寒波襲来で冷たい風がビュービュー吹くなか。 小さな芽をいっぱい見ていると、思わず褒めてやりたくなる。 えらい、えらい、この寒いのに一生懸命 芽を出して。 ちょこっと出ている芽を見ていると、思わず、なぜなぜして褒めてやりたくなる。 寒いけど頑張って冬を越すん … [続きを読む] |
何事も中間管理職は責任逃れしか考えない。自分が責任を持って対処しようとするのは、やはりトップだ。 市に対する苦情、進言なども市役所支所の所長、館長クラスに言っても埒があかない。 以前にパナ〇ニックのエアコンが故障した事があった。リモコンが作動しないようなのだ。 買って5年以上は経っていた。 近所のパナ〇ニック代理店に問い合わせたところ、製造後5年以上経っているので、部品の予備を置いていないとのことだった。 これは埒があかないと思って、大阪のパナ〇ニック・松〇電器本社に電話を入れた。 出てきた担当者に、リモコンが作動しないな … [続きを読む] |
先日、議員さんと、姫路市施設、支所、の窓口応対のひどさを話し合った。 それから、地方自治体の市民サービス満足度と言うランキングがあって、姫路市は最下位に近いのだという話と。 議員さんと話を煮詰めていくと、結局は、市職員の「市民サービス教育」が出来てないということがわかる。 例えば、窓口職員がろくに挨拶もできないこと。所長・館長からしてそうだ。 「こんにちは、ご苦労様でした、ありがとうございました」普通の会社では言える言葉を、知らない市職員・館長がいる。 それから、館長・所長達の「上から目線」。所長・館長からしてこれだから、職 … [続きを読む] |
仕事柄、兵庫県の施設や窓口、姫路市の施設や窓口に出向くことが多い。 以前からすごく感じていたことがある。 兵庫県の職員さんはスマートで応接や挨拶も明るくて爽やか。 兵庫県庁舎でも兵庫県施設窓口でも、その応対は非常に親切で、好印象を受ける。 対して、姫路市は、ろくに挨拶ができない職員が多い。これは公民館長、や施設の所長クラスができてないから、以下の職員は話にならないほどひどい。 姫路市の施設の窓口で、「こんにちは!」と言っても、無言で出てくる館長・所長がいるし、ふくれっ面ででてくる職員も多い。なんか、機嫌悪いんかなあ、家で不幸 … [続きを読む] |
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