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加藤久仁生さん、34歳。 2009年、「つみきのいえ」で第81回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞されました。 快挙にもかかわらず、約12分という短い上映時間の問題もあって日本国内ではたった3館でしか上映されませんでした。 「それでは、赤穂で上映しよう!」と思い立ち、遊加里たうん商店街の皆さん初め製作会社・配給会社のご協力を得て細々とですが加里屋まちづくり会館で「つみきのいえ」の上映会をさせて頂きました。 ご観賞頂いた皆さんには、少なからず心を揺するモノがあったと思います。 加藤さんはアカデミー賞受賞時32歳と若い。しかも、作品 … [続きを読む] |
砂田麻美監督のデビュー作『エンディングノート』 主人公は実の父・砂田知昭さん(享年69)。 「段取り命」を肝に銘じてサラリーマン人生を颯爽と走り抜けた砂田さん。 ところが、退職後にガンが見付かります。 そこから亡くなるまでを末娘がカメラで追ったドキュメンタリー映画です。 化学関連企業で営業畑を歩んだ砂田さんは、たくさんの【或る光景】を見て来たはずです。 家族の死に際してゴタゴタが巻き起こり、残された家族が右往左往させられ悲しみに沈んでいる光景を。 砂田さんは、残して逝く自分の家族にはゴタゴタがなるべく起こらないように段取りを万全に … [続きを読む] |
先日、原田芳雄さんが亡くなった。享年71。 「ちょっと早過ぎる。」 そう言えば気のせいか、脇を固めた三國連太郎さんの表情がどことなく悲しげに見えた。 原田さんを慕う俳優仲間・映画関係者が多数通夜・葬儀に駆け付けた様子をテレビで見た。 原田さんが、これほどまでの人望があった人とは思ってもみなかった。 「それでは!」と、遺作となった「大鹿村騒動記」を観てきた。 上映期間一週間・毎日午後6時45分からの一回上映のみ。 約600名は入る映画館のその日の観客は、十数名。 何故か私が観に行く映画は、こんな映画ばっかり。 阪本順治監督のデビュー … [続きを読む] |
約半世紀前、フランスの喜劇役者ジャック・タチという人が一本の脚本を書きました。 それは、タチ自身の自伝に近い内容の脚本でした。 しかし、諸般の事情でお蔵入りとなり、やがて世の中から忘れ去られてしまいます。 半世紀後、偶然にもこの脚本が発見され、タチの娘ソフィアの意向によってタチを敬愛してやまないアニメーション監督シルヴァン・ショメの手腕に委ねられる事になります。 このような経緯で生まれたのが長編アニメーション「イリュージョニスト」です。 物語の舞台は、1950年代の花の都パリから始まります。 ロックンロールやテレビが世界中を席巻し … [続きを読む] |
一昨日、神戸・元町のシネ・リーブル神戸で仏・英合作の長編アニメーション映画「イリュージョニスト」を観てきました。 取り敢えずは作品の内容はさて置くとして、ちょっと驚いた事がありました。 「イリュージョニスト」はその世界的な評価の高さにもかかわらず、日本では極めて慎ましい興行となっています。 上映期間が一週間、そして一日一回午後6時からの上映のみ、しかも座席数は約60席、兵庫県内ではシネ・リーブル神戸のみの上映。 そんな慎ましい興行なので座席は当然自由席です。 しかし、その入場券には整理番号が書いてあって、その番号順に入場するシ … [続きを読む] |
1月21日(金)午後9時30分過ぎの事でございました。 ちょっと気になっていました用事が無事に済んで、何気なくテレビを眺めていると 離島の小さなスーパーに左遷された中年のおっさん(小日向文世)が苦情処理に出掛けた相手先で、ナカナカ話が通じない相手(斉藤洋介)と大嫌いな犬たちを目の前にしてアクセクしているシーンが映っておりました。 何故か、局は11チャンネル・サンテレビです。 そして、新聞のテレビラジオ面で確認してみると、 「犬飼さんちの犬」 というTVドラマの第一回放映分でした。 職場(中小スーパーチェーンの離島の弱小店 … [続きを読む] |
先日「ジブリ創作のヒミツ」というドキュメンリー番組を観ました。 公開中のアニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」の製作現場の舞台裏を約400日間にわたり取材したものです。 ドキュメンタリー番組は冒頭から、新人監督米林宏昌さんを映し出します。 スタジオジブリは、数十億円という巨額の制作費を投入し社運を賭ける長編アニメーションの監督に、《止むを得ず》監督経験の全くない37歳のアニメーターの米林さんという絵職人を抜擢しました。 《止むを得ず》というのは、齢69歳になった宮崎駿さん自らが「観客の顔が観えなくなってしまった」とインタビ … [続きを読む] |
日本アカデミー賞授賞式が近付いてきましたので、私が入揚げています【剱岳 点の記】の情報を探し回っていたら、 ありました。 《情熱大陸》が木村大作監督を追い掛けていました。 2008年9月21日に放映された番組のようです。 流石です。 ちなみに、木村大作さんは、監督さんとしては初心者です。 ところが、20回も日本アカデミー賞(撮影賞?)を受賞されている映画撮影においては並ぶ者がいない大御所のようです。 その大御所に、3年間も仕事がなかった。止むを得ず、やったことがない監督(企画も含めて)をやる気になってしまったらしい。 木村さんには … [続きを読む] |
来る3月5日(金)夜 《第33回日本アカデミー賞》が決まります。 香川照之さんは、《剱岳 点の記》で 既に今回の優秀助演男優賞を受賞されています。 同じく優秀助演男優賞を受賞されている 三浦友和さん・堺雅人さん・玉山鉄二さん・瑛太さんと《最優秀助演男優賞》を競います。 私としては、香川照之さんに《最優秀主演男優賞》を取って欲しい。 しかし、映画《剱岳 点の記》のキャスティングでは、主演男優は、浅野忠信さんです。 私にとっては、実質的な主演男優は香川照之さんですが・・・!。 香川さんの役どころは、 測量隊の山岳案内人であり、 … [続きを読む] |
待ちに待った「剣岳 点の記」のDVDが発売されました。 この映画の監督をされた木村大作氏は、 黒澤明監督から、思うようにカメラのピントが合わないと「大作を呼べ!」と言われる程の信頼を得ていた凄腕のカメラマンだそうです。さすがに、映像は「これぞ映画!」と言い切るだけの絶品です。 しかも、木村さんは今年齢70歳。 「剣岳 点の記」のDVD本編が素晴らしい事は言うまでもありません。 その上に、このDVDには素晴らしい特典が付いていました。 副音声を使って全編139分にわたり監督自らがこの映画に掛けた「想いの丈」を淡々とユーモアを交えて … [続きを読む] |
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