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藤田達生さんの本能寺の変研究の集大成的な本。足利義昭が本能寺の変の黒幕だったというより、光秀が本能寺の変に際して義昭を推戴したというふうにニュアンスが変わってきているように感じた。織田政権内の内部的な矛盾が政権末期には相当、大きくなっていたようで、そのあたりに本能寺の変の原因があったようだ。本能寺の変に関する史料が網羅的に収録されており、歴史の臨場感を味わえる好著だと感じた。 小寺政職が鞆幕府の構成員だったという考えは、研究の少ない小寺氏を考えるきっかけになると思う。別所重棟が本能寺の変に際して光秀に同意し、播磨・丹波の牢 … [続きを読む] |
旧石器捏造事件に不特定多数の考古学者が関わっていたのではないかという、戦慄を覚える内容。毎日新聞のスクープ以前に、既に捏造を指摘していた角張淳一さんの指摘だけに、非常に重く受けとめる必要があると思う(今の考古学界は無視・黙殺するのかもしれないが…)。シナリオを書いた黒幕がいて、藤村新一さんは実行犯的な役割を果たしただけということなのだろうか。藤村さんの犯した罪が軽減されるわけでは無いが、事件後の藤村さんは多分にスケープゴートにされた側面もあるようだ。 衝撃の事件から10年たったが、この事件の背後にある闇は驚くほど深いように … [続きを読む] |
「神積寺境内絵図」は、神積寺の近世の様子が、よく分かった。 「大善寺縁起」は慶長年間のもので、こういった史料があることを初めて知った。活字化されたものが、どこかに収録されているのだろうか。 「鍛冶屋村慶長検地帳」は、『福崎町史』に収められていたが、城館関連地名は、ほとんど無かったように思う。春日山城の城下の様相を窺えるような史料では無いようだ。 大庄屋三木家の「諸御用日記」も興味深い史料のように感じた。三木家住宅も近々、保存修理工事が始まるようで、喜ばしい。 で、神積寺、大善寺まで足を伸ばす。神積寺は、本堂の南 … [続きを読む] |
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