書き込み数は4件です。 | ◀▶ |
私が福井県庁にいた2004年7月に、福井大水害がありました。 福井県の西川知事は、7月18日の水害発生から、災害対策本部での激務のかたわら、早朝から深夜まで休みなく被災地を回られ、私もお供しました。 山間部の美山町で車が通れない場所がありました。知事は車を降りて、民家から自転車を借り、自転車が通れないと、徒歩で被災地を回られました。被災者の皆さんに、「西川です。頑張ってください。わたしも頑張ります」と涙ながらに声をかけられると、おばあちゃんが「知事さん」と言って拝むわけですね。わたしも本当に感動して、涙が止まりませんでした。 西川 … [続きを読む] |
私は現在、夕張市など自治体の財政改革をお手伝いしています。夕張市は1年の財政規模の7倍の322億円の負債を抱えて、財政再建中です。 実は、江戸時代19世紀初めの姫路藩も、巨額の負債を抱えていたのです。当時の負債が73万両(米で62万石相当)で、藩は実質18万石の石高で五公五民(50%の税率)ですから、62÷(18×0.5)=7となり、財政規模の7倍の負債で、夕張市と同じひどい状態でした。 財政破綻状態の1808年に姫路藩の財政担当家老となった河合道臣は、27年かけて財政再建をやりとげます。 しかし、薩摩藩のように超増税、借金の踏倒しなど当時の常識だった方法はとりま … [続きを読む] |
世界一のスピードで高齢化が進む日本。その一方で、「無縁社会」が広がっています。家族や社会の関心がなくなり、生死もわからない高齢者の数は、想像もつきません。 本日、湯本香樹実さんの小説「夏の庭」を読み返しました。 人間の死に興味をもった小学6年生の3人組が、古びた家に住む変わり者のおじいさんが死にそうだと思い、死の現場をみるために「見張り」を始めます。そのうち、少年たちとおじいさんとの間には友情が芽生え、おじいさんは人間らしさを取り戻していきます。 やがて訪れたおじいさんの死。ひとりの少年は悲しみの中で言います。「オレたち、あ … [続きを読む] |
毎年、1月になると遠くパレスチナのことを思い出します。 ちょうど15年前の96年1月20日、パレスチナ自治政府誕生のための選挙がありましたが、私は日本の選挙監視団に参加しました。 1月12日に東エルサレムに入った私は、20日の選挙日まで連日、投票所をまわり、選挙の準備状況を調べるなど多忙でした。街中、至る所に銃を手にしたイスラエル兵がいました。 ある日、仕事が終わり、夕方、へとへとになって食事に行くためタクシーに乗ると、パレスチナ人の若い運転手は、私の日の丸のジャケットを見て、なまりの強い英語で「金はいらない」と言いました。「なぜかわ … [続きを読む] |
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