書き込み数は6件です。 | ◀▶ |
このブログで既に幾度かのべてきたように、私は欧州主要国の「威風堂々」好みが大嫌いである。物々しい儀式、大げさな表彰式、派手な宴会。 何かあると人を「英雄」や「スター」に祭りあげて褒めたたえる。安易に騒ぎ立て熱狂して、それを忘れるのも早い。 名もない庶民の一人としてのやっかみと思われるだろうが、政治家の勲章なんてあれは何だ、政治家は国と民に仕えるのが仕事で義務なのだから、それに勲章を与えるなら、芋・野菜を栽培して人々に食料を供している農家をも叙勲の対象にすべき、と思っていた。今もそう思っている。 国葬なんてものにもムシズが走る … [続きを読む] |
昨日のフランスの新聞に、ホロコーストを生き延びた85歳のユダヤ人女性がアラブ系の男性に殺されたというニュースがあった。一人住まいの家に火をつけられたのだが、死体を見るとナイフの傷跡があり、それが死因だったらしい。 少し前には60代の女性がこれもアラブ人だかモロッコ人に刺された事件があった。この4,5年、こういう事件年に何度か起きており、被害者はいつもユダヤ人、そして加害者はイスラム教徒である。 これだけ頻発するなら防止策を講じてしかるべきなのに、メディアは世論がイスラム教批判を非難するのを恐れてか、特に左派の新聞雑誌はいつも「 … [続きを読む] |
ハリウッドの大物映画関係者を相手に広範な抗議活動を起こしたMeetoo(私も被害者)運動は留まるところを知らず、とうとうワインスタインの会社は倒産に追い込まれた模様。 5億ドルの借金があるといっても、個人の資産を投げ打って返済する義務はないから(だって有限責任でしょ)、昔の日本のようにリヤカーに家財ありったけを積んで夜逃げしなければならないわけじゃない。 だけど妻子にも逃げられ汚名をしょって、これからどんな人生を歩むだろうと思うと、有名な女優さんたち、もう許してやってもいいんじゃない?と言いたくなるが、さらに新たな俳優たちが次々と標的に … [続きを読む] |
両隣、というのは東のオ―ストリアと西のフランスのことです。 こちらではまだ昨日にあたる3月12日はオーストリアがドイツに併合された日で、これをドイツ語でAnschulussと呼び、日本語でもそのままアンシュルスという言葉が使われることが多い。 テレビや新聞がそのことを取り上げているので、3月12日は毎年あるのにこれまで話題にならなかったのはなぜ?と報道を読んで、今年がそのアンシュルスから80年目であることを知った。 1938年、かのヒットラー政権によって実施された独・墺の併合。これについて戦後オーストリアは自国民の意思に反して強行されたと … [続きを読む] |
外国で長く暮らしている人ならほとんど誰もが感じたことがあると思うのは、母国語力の低下である。 自分のものではないよその国の言語を毎日話していると、そちらの方はこの年でもいくらか進歩はあるかもしれないが、この年だから、日本語の衰えに拍車がかかる。 15、6年ほど前、まだ結婚したばかりのころ既にドイツ生活10年というかなり年下の女性から聞いた話だが、自分の日本語がおかしいのに気づいて、以後日本語の本をせっせと読むようにしたら母国語劣化がいくらか防げるようになったそうな。 このアドバイスをもとに、私もできるだけ日本語を読むようにし … [続きを読む] |
ここ数日ドイツのメディアを賑わしているのは、「エセナー・ターフェル」が外国人への食品配付を停止したというニュースである。 そのサブタイトルと写真で、これが貧しい人々への食糧の無料配給組織だということは分かったが、この名称について私はおかしな(しかしある意味無理もない)誤解をしていた。 エセナーというのは「エッセンの」という形容詞で、エッセンとは食べるという意味である。日本にEsseという雑誌があるが、これもドイツ語のエッセンから来ているのだろう。 ターフェルの方にはいくつかの異なる意味があって、板、パネル、黒板、台、テーブル、さら … [続きを読む] |
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