書き込み数は2件です。 | ◀▶ |
ようやく、この本のページ数からすると、半分を過ぎた。 振り返れば、この本に関連して、次のような著作に目を通してきた。ここでは触れなかったものもあるが、これらを読むのに2ヶ月を要した。 『「生きる」という権利:麻原彰晃主任弁護人の手記』(安田好弘著 2005年 講談社) 『特捜捜査の闇』(魚住昭著 2001年 文藝春秋) 『近代文学の終わり』(柄谷行人著 2005年 インスプリクト) 『<戦前>の思考』(柄谷行人著 1994年 文藝春秋) 『キリストの勝利 ローマ人の物語ⅩⅣ』(塩野七生著 2005年 新潮社) 『日米開戦の真実-大川周 … [続きを読む] |
ここからの章では、佐藤優の神秘性に直接迫ることになる。 第4章は、歴史観、特に「大東亜戦争」、太平洋戦争の世界史的意義に関する「右派知識人」としての言説になる。ここで、佐藤が取り上げ、再評価するのは、A級戦犯 大川周明である。東京極東裁判の記録映画でよく出て来る、かの法廷で前に座る東条英機の頭をスリッパで叩いた男のことだ。佐藤は、大多数の日本人が覚えていないであろう、この歴史上の人物に言及し、先の日米戦争は歴史の必然であったと肯定する。 「日本の歴史を取り戻せ」と銘打たれたこの章は、『月刊日本』という右翼雑誌に投稿された … [続きを読む] |
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