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実に面白い。素晴らしい経済思想史だと思う。黒田日銀が、デフレ脱却をかけた大規模な金融緩和措置を打ち出した今、学派を問わず、多くの経済学徒が読むべき必読本ではないか。DSGE派やRBC派も、その数学モデルの思想的根拠を築いたハイエクの闘争史を顧みても良いだろう。あるいは、長期化するデフレを前に、混迷するケインジアンも自らの立ち位置を改めて確認するのも良い。自由市場か、政府の介入かという、今につながる経済政策の対立はどこから始まったのか。英米における経済政策の展開をめぐる経済史でもある。 本書は、ある象徴的なシーンから書き起こされ … [続きを読む] |
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