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地域情報化の成功事例の中に、必ずと言ってよいくらい取りあげられるのが、1990年代に始まったアメリカ・シリコンバレー地域(1)の地域活性化プロジェクトである。 当時、どん底にあったアメリカ経済の中でも、ひときわ大きな打撃を受けたハイテク先進地が、情報化を活用して地域全体のポテンシャルを回復し、持続可能な成長を続けているモデルは、全世界から羨望のまなざしで注目され、世界各地にその模倣的なプロジェクトを生み出している(2)。 しかし、それらの取り組みの中から、第二、第三のシリコンバレーと言える成功例は、いまだ出現していない。そこには、他 … [続きを読む] |
8.2 学生自身の学びに関する評価結果 学生自身が授業を通してどのようなことを学ぶことができたかについて、複数回答で求めているのがQ8でした。その結果として、すべての項目で肯定的な回答が全学・学部平均を大きく上回り、一部は顕著な優位性が確認できました。 (A)論理的思考、(B)主体的行動、(C)リーダーシップ、(E)調整能力、(H)困難克服力、(J)コミュニケーション力、(K)プレゼンテーション力、(N)時間調整力については、授業内外で行う「論文学習」、アクティブラーニングで議論しあう「グループディスカッション」、全員がすべての役割を経験する「グループ … [続きを読む] |
8.「学修活動と授業に関する調査」にみる完全オンラインのサイバー社会論の評価 関西学院大学では、2005年度から統一的な方式で全学的に学生による「学修活動と授業に関する調査」を実施しています。この調査の目的は、教員の能力を判定するものではなく、寄せられた評価や意見をもとに、授業担当者が次年度以降の授業内容や方法の改善に取り組むことや、授業環境について組織的な改善に結びつけることです。 学生の評価は、概ね彼らが授業にどのように取り組んできたかを表しているので、授業の改善には大変役に立つ情報ソースとなっています。 例年は対面の授 … [続きを読む] |
7.社会人メンターによるオンライン指導の効果で飛躍的な成長を見せた最後の2週間 サイバー社会論の授業を通して、情報化に関する系譜と知見を深め、能動的思考(positive thinking)、批判的思考(critical thinking)、論理的思考(logical thinking)を磨いてきた学生たちが、その学びの成果を研鑽・披露する機会として、ラスト3回の授業を使い「研究発表(6月26日)」「最終発表準備(7月3日)」「最終発表(7月10日)」を実施しました。 研究発表では、各グループそれぞれ自由に近未来の情報化に係る題材について調査・考察を行い、プレゼンテーション5分+質疑応答2分の計7分間の発表にまとめま … [続きを読む] |
6.オンラインになっても下がらない学習効果 サイバー社会論のオンライン授業は、初回のオリエンテーションとラスト3回の「研究発表」「最終発表準備」「最終グループ発表」を除き、徐々に情報化に関する理解を深めるべく、連関するテーマについて下記の内容で進めました。 (1)教員による解説 による論点整理と概観把握 (2)グループ討議によるオンライン協調学習 (3)グループ発表による質疑応答・教員等による総括 2020年度授業の具体的なタイトルと録画ビデオは、下記のようになっています。 ・地域情報化政策とサイバー社会-日本政府の地域情報化の取り … [続きを読む] |
5.3 車座トーク 授業とはまったく別に、いくつかの取り組みを実践しました。 ひとつめは、学生が興味を持っているカテゴリーの有識者と、少人数で意見交換する「車座トーク」です。 初回は、5月30日、兵庫県で活躍する社会起業家の玉田恵美さんに「まちづくりと地域活性化」について、1時間たっぷりとzoomミーティングで意見交換を行いました*9 。 大人たちが考える以上に、学生たちが真剣にまちづくりについて問題意識を持ち、地域活性化に取り組もうという意欲があることに驚かされました。また、机上の資料ではなく叩き上げの現場の実話に触れることで、学生た … [続きを読む] |
5.オンライン授業でのコミュニケーションロスを補完する工夫 オンライン授業でもっとも気をつけなくてはならないことが、現実に顔を合わせることがない関係から生じるコミュニケーションロスだと思います。机を並べて冗長的な会話もできるキャンパス内での環境と違い、非常に緊張感の高い(居眠りをしている学生などいない) 授業時間だけの中では、不足するコミュニケーションを補うことは不可能に近いため、毎回授業後に課している「リフレクション」を利用することにしました。 5.1 リフレクションによるコミュニケーション サイバー社会論では、授業中に質問 … [続きを読む] |
4.手探りからスタートしたオンライン授業への取り組み 対面授業だった「論点解説」「グループディスカッション」「グループ発表」を代替するzoomミーティングは、後に大学がアカウントを提供してくれることになりましたが、すでに教員が所持していたので、スタート時はこの個人アカウントを使用しました。 定期ミーティングに設定して、「待機室」を使い、「ホスト前の参加」「入室時ミュート」をオンに、「ブレイクアウトルーム」を事前に設置しておきました(ブレイクアウトセッションのメンバー事前登録は、取りこぼしが多く使用できませんでした)。 学生や社 … [続きを読む] |
3.オンラインだから可能になった社会人の参加 政府が4月7日に、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象として、新型コロナウイルス感染拡大に関する「緊急事態宣言」を発令しました。これにより、不要不急の外出の自粛や企業などの経済活動が減速し、テレワークの利用などで自宅で過ごす時間が増えて、いわゆる「巣ごもり」傾向が顕著になってきました。 会いたい人にも会えず、やりたいこともできず「コロナ疲れ」が出てきた人が少なくない中、教員が4月25日に、フェイスブックとひょこむを使い、オンラインでオリエンテーションを実施した前日 … [続きを読む] |
1.完全オンラインとなった大学の授業 関西学院大学*1では、新型コロナウィルス感染症の流行のため、2020年4月7日から20日までの間、すべての学部の全授業科目および大学院の講義科目が休講となりました。その後、4月21日から原則オンライン授業の実施が指示され、5月7日以降は全学で完全にオンラインに移行しました。 コロナ禍での突然の決定でしたが、総合政策学部のサイバー社会論では、この機会にオンラインのメリットを活かした授業の実践に取り組み、その結果、多くの成果をあげることに成功しました。 本論では、その経緯と取り組み内容を整理すると共に、今 … [続きを読む] |
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