先週末、京都で葬儀があって、妹が久しぶりに帰ってきた。愛知県に帰る前に半日時間があったので、懐かしい場所に二人で行った。伏見稲荷だ。子供の頃、うちは商売をしていたので、家族で大阪から月参りをしていたのだ。

　京阪伏見稲荷駅は、以前と変わらぬ、千本鳥居にちなんだ朱塗りの駅だ。改札を出て歩く参道も、何十年かぶりに歩く妹は懐かしそうで、「あっ、このニッキの匂い、覚えてる～！」と、まずは鼻から感動していた。その妹にとって、街並みはそれほど変わっていなかったが、外国人客の多さは、ニュースで聞いていたとはいえ、想像以上だったようだ。どう

　オリンピック、パラリンピックやノーベル賞、ワールドカップ予選など、今年は特に日本人を意識する機会が多い。今夏リオデジャネイロで開催されたオリンピックを見ていて、選手名に昔と違うな～と思った。ベイカー茉秋（ましゅう）とかケンブリッジ飛鳥（あすか）とか、カタカナ名があることだ。我々の子供の頃でカタカナ名といえば、トニー谷とかフランキー堺とか芸能人が芸名に使っていたが、それぞれ大谷正太郎、堺正俊という本名があったし、何より名字にカタカナは使っていない。

　ベイカー選手やケンブリッジ選手は母親が日本人でハーフだが、ラグビー日本代表に

　この夏も暑い。しかし、今年の夏は、暑さにも関わらず、スマホ片手にぞろぞろ歩く人が多い。ポケモンGOに興ずる人達である。

　日本でポケモンが配信された７月22日金曜日、夜９時頃に行きつけの整体院の先生が、娘さんのジョギングに付き添って京都御苑一周４キロを自転車で走っていたら、なんと85人もの人が早速ポケモンを探していたという。御苑内の暗がりでも、螢火のようなスマホの光が揺らめいていたそうだ。この日から街の景色が大きく変わってしまった。

　アメリカでは、すでに６日に配信され、いたるところで大騒動が起こっているらしい。日本での配信が遅れた