井沢氏の著作はとても興味深いです。
古代から現代までの歴史を細切れにせず
根底にある日本人の思想や心と関連させて分析している所がとてもユニーク。
いざという時のことを、勇気を持って話し合わなくてはいけないことを
政治家だけでなく、日本人は考えなくてはいけないですね。怖いですけど…
「日本は言霊の国である。」 井沢元彦氏は、著書「逆説の日本史」の中で言っている。 確かに日本人は、飛行機の中で墜落の話をしない 結婚式でわかれと言う言葉を使わない 受験生に「落ちる」とか「滑る」とかの言葉も使わない これは日本人が言葉には魂が宿っており、その言葉を吐く事によって、言霊が発動し、それが具現化すると信じているからだ。 それは逆に詔を唱え、異賊撃退を祈れば、それが叶うという平安時代の貴族の信仰にも通じる これは日本の文化であり伝統だから、悪いとは思わない しかし政治家が、各装備を論じると言っただけで、このパッシングは何だろう?戦後、武装とか軍とか言っただけで、軍国主義者だと言われ、50年の間、なんの論議もしてこなかったことを忘れたのであろうか。 事実、政治家に求められる有事対策は、北朝鮮が核ミサイルを放ち、日本のどこかで爆発した時、日本はどう対処するかという事である これに対して日本は被爆国だから北朝鮮に核での報復ができないから、アメリカに頼んで代わりに核ミサイルを打ち込んでもらおうというなら、これは筋道が違うし、ここから核武装せよとの声が高まるのも危険だ。 やはりここは核武装も含めたあらゆる方法を論議をし、公表し、非核三原則に基づいた最も有効な方法を提示するべきである。 日本は言霊の国であるから、もし…を語れないのであれば、日本で災害や戦争といった有事の論議は不可能となる せめて政治家は、言霊の呪縛から離れ、堂々とも「もし…」を論議して欲しい |