その後は オーー寒 ええ感じの疲労でうとうとしかけた夜10時 「夕方から産気づいてる牛 まだ生まへんねん 子宮捻転て どんな感じやったかなぁ?」 電話で埒アカンから「今から行くわぁ」で往診 最悪の子宮捻転を覚悟で 山の中へ 「飛び出すな鹿は急に止まれない!」 鹿やない車です 目の前に 淋しい角の鹿がぁーーー パッシングをしながら徐行で追って行く 慌てて道端の崖を上るがドスン 飛び起き逃げていった 話しそれました 幸いにして子宮捻転でなく 産道が開いてなかっただけ お産の三種の神器を取り出し 裸にカッパで産婆さんしました 幸い大きな男の子が生まれ カアチャン牛も元気の出る注射でしっかりと立ち直り 「日が変わるまでに仕事済んでよかったなぁ」と 農家をあとに帰宅 「楽あれば苦あり」とはよく言ったもんですわ |