昨日行われた自民党総裁選挙。僕の予想していたとおりの結果に終わった。

国会議員票、地方党員票ともに谷垣氏が６０％を獲得した。

６４歳のベテランに４６歳の若手２人が挑んだ選挙だったが、保守政党の内部選挙として当然の帰結と言ってよいだろう。

毎日新聞（９月２９日朝刊）

しかし、４０％の人は谷垣氏を支持しなかったわけで、党員の中に抜本的な党改革を望む人が多かったことを物語っていると言えよう。

世代交代を全面に押し出した若手２人だったが、挑発的な発言をする河野氏に多くの票が集まったのに対し、大人の発言をする西村氏には地方票がほとんど集まらなかった。これは西村氏の知名度の低さもあるが、河野氏の派手なパフォーマンスの勝利だと言えるだろう。

河野氏は、「小泉改革は間違っていなかった。完遂するに至らなかっただけだ」という意味のことを言っているが、彼に投票した党員の多くがこの発言を考慮したのかどうかは疑わしい。僕は、彼の元気のよさに期待しただけではなかったかと思う。

何はともあれ、無難な谷垣氏を総裁に選んだ自民党、これからが大変だ。

与党との対決軸をどこに持っていくかも大事だが、その前に党の再生を行わなければならない。

谷垣さんは「全員野球」と言っているが、党内をどうまとめていくか、特に河野氏のようなじゃじゃ馬をどう調教していくか、谷垣さんの手腕が問われるところである。