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2009年10月23日(金) 
今日のタイトル「共同アウトソーシング」。
ご存知の方からすれば、何をいまさらといわれるかも知れません。

昨日、ご紹介した、兵庫県企画県民部長のHPでまとめておられる「その他の著作」を読んでいてい、この言葉と出くわしました。

共同アウトソーシング


何年前でしょうね。もうかれこれ、6~7年ほど前になるかと思うんですが、行政改革が声高に叫ばれていて、市の内部でも、役所内の事務事業を見なおそうという動きがあって、「事務事業評価研究会」というのが立ち上げられたんです。

血気盛んな20代後半。
「おおむね30歳以上の希望者」が研究会メンバーの条件だったんですけど、そこをなんとか!入れてくれ~とお願いして、入れてもらいました。

上の人たちに混じって、いろいろと熱く語らせてもらいました。
市民満足度の向上のため事務事業の見直しに始まり、費用対効果をいかに上げるか、PDCAサイクルを導入する・・・とか、あまり知られてないと思いますけど、中は中で、行政改革やるで!という雰囲気ムンムンでした。

なんてったって、血気盛んですからね。
いうことは、「正義」に満ち満ちてて、誰に恨まれようとやってやるって思ってました。


ま、それはさておき、行政効率を考えると、合併は絶対ありな話で、時おりしも、吉川との合併話が上がった時も、これは行政効率を上げることができるときっかけになると思って僕的には大歓迎でした。

ところが、いざ合併となると、思想うんぬんよりも、すり合わせが大変で、残念ながら、行政効率が上がるというような思想抜きで合併したので、吉川町という名前が消えて、三木市が拡大したにすぎない合併になってしまいました。

このとき、すでに2007年問題とかいう団塊の世代が大挙として退職されるという問題も見えてましたから、(三木市では2012年がこの問題のピークなんですが)この合併の折に、業務のデジタル化というのをやっておきたいな~なんて思ってたんですけど。

というのは、当時、(現在もですけど)仕事はアナログ作業が多くて、ま、アナログであっても、人が潤沢にいるときは、別にいいんですけど、人がいなくなるというか、大挙としていなくなるとなると、前提が覆ってしまうので、これまでと同じやり方では対応できないわけですね。

なので、人が潤沢にいるときに、アナログからデジタルへの作業を行い、2007年問題にも対応したいというのが僕(ぺーぺー)のシナリオでした。

そのチャンスが、合併だったんですけど、残念ながら、そうはいかなかった。

で、次のチャンスといえば、市長が変わった時だったんですが、事務事業評価研究会自体なくなってしまって、しかも、まず職員減少ありきときたもんだから、変革の時を迎えているにもかかわらず、職員が減れば、当然、一人に乗っかる仕事量が増えるわけで、そんなことができなくなってしまったんですね。

で、当時、土木課にいましたから、統合型GISっていう地理情報システムの勉強会を立ち上げて、それにかまけて(なので、GISの研究は通り一辺倒で、こちらが主の研究でした。)今まだ、職員がいるときに、次の時代を見据えて業務のマニュアル化からデジタル化を図ることが必要ですよ、なんて偉そうに提案したんですけど・・・。
今を見てると、笑うしかありませんね。

ま、それはいいとして、なんで、こんなことを蒸し返しているかというと、中央(総務省)で牧部長が頑張ってはったときに、地方で僕らも同じことを考えて動いていたことをなんか知ってほしくて綴ってます。
多分、このブログ牧部長の目にも触れないんでしょうけどね。

で、本題の「共同アウトソーシング」

2005年の文書で使われてますから、2009年の今となっては、もう古いかもしれませんが、僕的には、まだ、この考え方はありと思っています。

向かう先は「電子自治体」なんですが、思うに市の業務というのは、カラーの部分は別として、どこの市でも大概、同じことをやっているわけなんです。
電子化するのにはコストがかかります。
同じ部分があるなら、近隣市で一緒になって、お金出しあって、電子化ができるでしょっていうアイデアが、「共同アウトソーシング」なんですね。

同じことをやっているんだったら、それを統合したら、行政コストは下がるはずです。
ところが話はそんなに簡単ではないんですね。

この同じ部分を仮に「基礎的自治サービス」と呼ぶと、「基礎的自治サービス」の提供アプローチが市によって異なるので、すぐに「共同アウトソーシング」できないんですね。

じゃ~、どうすれば。

2005年に牧部長も述べておられますが、業務の流れをきっちりおさえる必要があります。
簡単なことのようですが、これが、できないと、共同アウトソーシングできません。


財政再建はもちろん重要ですが、少子高齢化社会、2007年問題、労働人口の減少といった、人口構造の変化に起因する社会構造の変化に対応することを考えないと、目先の対応になっちゃって、持続可能な財政を築くことができないと思います。(ペーペーの箴言です。)

そう考えると、「電子自治体」は次代を見据えた有効な方策と考えます。

2012年、大挙として職員が退職する前に、広域で「電子自治体」の構築を呼びかけ、ベテランがいる中で、このことを進めていただければと思います。
社会構造が変化しているのに、働き方が一緒では、市民サービスに支障をきたします。

地味なことですし、市民にあまり見えないところではありますが、将来のことを考えると、先に手をつけたいところです。

基礎のないところに立派な建物は建ちません・・・よね。

閲覧数1,888 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2009/10/23 00:38
公開範囲外部公開
コメント(6)
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  • 2009/10/23 01:11
    変わらん為には、変わらんとあかんのにな〜

    より良い市民サービスを受けるには、市民も考え方を変えんとあかんのやけどな〜

    確かにローマ市民ではないが、市民は与えられたら与えられで、次のより良いサービスを求めるが、人と言うのはそういうもんやし。
    次項有
  • 2009/10/23 05:03
    「共同アウトソーシング」最大の障壁は、大手ベンダーによるソフトウェアの囲い込み政策。ひとつの行政体に入り込むと、さまざまな業務に自社製品を組み込んで、どれかを動かそうとすると他のシステムに影響が出たりして、結果的に他社へのリプレースもままならないような仕掛けになっています。

    このような呪縛からの解放を目指して、自治体の基幹業務にオープンソースを導入する事例が増えてきています。
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050512/160769/
    総務省もSAASやASPなど、共同アウトソーシングにつながる対応を推進していますので、今後の自治体の業務は、どんどんと変わってくるのではないかと思います。
    次項有
  • 2009/10/23 23:05
    > オジャルさん
    「変わらんために変わる」
    そのとおりです。
    言いたいことを上手にまとめてくださいました。
    ありがとうございます!
    次項有
  • 2009/10/23 23:07
    > こたつねこさん
    はい。変化を感じて、時代に即応できるように日ごろから準備をしておきたいと思います。
    そのためにも、「知縁」を大事にしておきたいと思っています。
    次項有
  • 2009/10/24 13:26
    > さるとるさん

    あのルキノ・ビスコンティ監督の作品の「山猫」の中で、バート・ランカスターが扮する山猫が紋章のシチリアの名門貴族のサリーナ公爵の台詞で「 変わらず に生き残るためには、(私が)変わらなければ ならない !!」と語りかけるのですが、これの引用ですね。

    映画(物語)の中では、サリーナ公爵は、自分を時代に合わせて生き方を変えることができない人間だからと、没落の道を選びました。滅びの美学でしょうかね。

    民主党の小沢幹事長は、前の民主党代表選挙の時にもよく使っていましたね。

    今この言葉を引用して使うと、小沢幹事長「変われない奴は死ね!」と言った、とマスコミに書かれるでしょうね。

    また、私などがこの言葉を引用すると、「変わりたくなければ変われ」って、何を言うとるんやになります。


    なお、山猫に描かれている時代は、日本の幕末の頃なんですよ。
    イタリアも国土統一で国中がひっくり返ってましたし、ドイツも同じ頃にドイツ統一でもめてました。これが、後の日独伊の三国同盟に大きく影響したかどうかまでは知りません。
    次項有
  • 2009/10/24 23:32
    ご紹介ありがとうございます!
    一度見させていただきます。
    次項有
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