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2007年03月21日(水) 
月末の感性工学会感性哲学部会研究会で発表する予稿を書きました。フォーマット1ページに押さめるために、内容はキレギレになっていますが、なんとか骨組みは書き込めたかも~。
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「地域SNSの効果と展望~WEB2.0環境によるネットコミュニケーションの変化」
The effect of local community SNS, and a view
○和崎 宏(兵庫県立大学大学院環境人間学研究科博士後期)

1.はじめに
 日本では21世紀に入りインターネットの利用者が急増し、今や欠かせない情報ツールとして根付いている反面、ネット利用による犯罪が急増し、ウィルスなどによる利用環境の悪化もあって、社会問題化している。その中、世界的に、「Web2.0」と呼ばれる新たな概念を活用した仕組みの利用が拡大している。
 本研究は、代表的なWeb2.0的システムであるソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)を、地域社会の課題解決に利用しようとする「地域SNS」がネットコミュニケーションに量的変化を与えることを明らかにし、また新たに伝統的な日本の地域ネットワークの手法を加えることで創発する質的変化の観察を通して、今後の地域社会へいかに適応させるかの展望を考察する。

2.Web2.0とSNSについて
 Web2.0とは、04年11月にティム・オライリーが提唱したコミュニケーション概念で、専門的な知識を必要とせずにWEBを構築することができる「ブログ」、人間関係を広げることができる「SNS」、ユーザー参加型の百科辞典サイト「Wikipedia」がその代表である。
96年6月に公開された「sixdegrees.com」が世界初のSNSで、03年3月「Friendster」が登場し、その後多くのSNSが立ち上がった。「MySpace」は1億4千万人の参加者を持つ総合型SNSであり、他に写真掲載、リクルートや学生向けなど特化したSNSも非常に人気が高い。日本では、04年3月に「mixi」と「GREE」がほぼ同時期に公開され、mixiは約800万人に達する。

3.ネットコミュニケーションの現状
 ネットコミュニケーションは匿名性がひとつの特徴とされてきたが、これは自由である半面、信頼性の欠如という課題を抱えている。最近では、電子掲示板や電子会議室、メーリングリスト(ML)という仕組みのコミュニケーションツールとしての活用が低下している。また、巨大なネットワークに成長したSNSにおいては、ユーザー相互の信頼性の確保が困難になり、犯罪行為が頻繁に発生し社会問題化している。
 SNSの持つ「参加者ネットワークの可視化」や「友人間の常時接続性」という特徴をより身近な範囲に限定して運用するのが地域SNSである。政府も06年から11地域で実証実験を開始した。地域SNSの実践は、06年1月には僅か16地域に過ぎなかったが、07年1月には200サイトに急増し、その後も拡大している。

4.地域SNSの設置と考察
 急増している地域SNSであるが、その規模は数千人程度までに止まっており、交わされる話題も社会性の高いものより個人や趣味的なものが多い。主宰者らへの調査では、既存の社会的つながりを活かせていないことが原因であることがわかった。そこで、「講」「結」という日本型地域ネットワークの関係性の概念を取り入れた実験ツール「Open Social Network Platform(OpenSNP)」を開発、兵庫県を主たる展開エリアとして地域SNS「ひょこむ」投入し、その有効性を調査・分析することとした。ひょこむは公開半年を経て、会員数約1,800人、1日平均約30万ページビューのサイトとなり拡大を続けている。
 実社会との関わりを重視した地域SNSでは、活性化していると評価を受ける地域づくりMLと比較した(表1)に示すように、量的コミュニケーションにおいて大きな違いがあった。またひょこむでは他の地域SNSと比較して、友人リンク拡大のスピードが速く、ブログやコミュニティにおける発言に社会性が高いものが多い。

     ZIT-ML(鳥取県) ひょこむ(兵庫県) わんだぁL(千葉・館山) お茶っ人(宇治山城)
参加者数 930(66) 1,750(317) 350(113) 700(-)
スレッド数 66 2,090 638 1,146
コメント数 67 15,222 3,118 5,811
アクティブ率 0.071 0.181 0.323 -
ポスト率 0.143 9.893 10.731 9.939
コミュ率 0.504 7.283 4.887 5.071
(表1) MLと地域SNSのコミュニケーション活性度比較

アクティブ率=書込者数/全登録者数:ポスト率=総書込数/全登録者数:コミュニケーション率=返信数/発言数:参加者数の( )内は純書込者数。07年2月1日~28日の調査。

5.まとめと展望
 地域SNSは、ネットコミュニケーションの活性化のみならず、これまで困難だった地域内の社会的紐帯の接続やネットワークの強化を容易に実現できると期待される。今後は、複数の地域SNSの連携や実際の地域活動に与える効果を研究し、社会モデル化を図る。

閲覧数4,677 カテゴリロンブン コメント2 投稿日時2007/03/21 22:38
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2007/03/25 23:19
    FUTANさん
    >mixiは約800万人に達する。
    1000万超えたと思いますけど。
    次項有
  • 2007/03/26 03:06
    FUTANさん、もう1000万人を越えましたか...。
    凄い増加ペースですね。
    もしもここで出ている数値が引用元でしたら、退会数は加味されていませんので、相当に割り引いて考えなくてはなりません。
    http://sns.satoru.net/

    退会者数の想定からみると、900万人前後くらいが現在の会員数じゃないでしょうか?
    http://wiki.satoru.net/blog/?mixi%A4%CE%C2%E0%B2%F1…D%BD%C2%AC
    次項有
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