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2006年10月19日(木) 
なにがしか地域情報化に関わる活動をした経験がある人は、「公文俊平」博士という名前を聞いてピンとこない人はいない。「科学技術の急速な進歩と人間の対話と協働の能力の向上がもたらす知力の増進が新たな変革をもたらす」。1980年代から情報化にコミュニケーションの変化が社会のパラダイムシフトにもたらすことを「智民革命」と呼んで、全国の地域情報化活動をリードし続けてきた論客です。

公文先生らが、「研究と実践の場」として1997年に設立した団体が Community Area Network Forum(CANフォーラム)。国領二郎氏や丸田一氏など地域に軸足を置く超一線の研究者や草の根実践活動家たちによって、地域情報化のフロントランナーチームとして、内外に非常に高く評価されています。
http://www.can.or.jp/

本日、このCANフォーラムセミナーの場で、いよいよ「ひょこむ」が全国デビューするチャンスを与えてもらうこととなりました。
http://hyocom.jp/bbs/bbs_list.php?bbs_id=14&root_key=1458
正式オープンからまだ3週間足らず、かくたる実績もなく、規模もまだ「小さな地域SNS」でしかないひょこむが、他の多くの地域SNSの取り組みを差し置いて主題をリードする役割を担うことができたのは、おそらく「地域」についての考え方と、情報化の展開に関するコンセプトの違いが、求める方向性を指し示す傾向として現れてきているからではないかと考えています。

CANフォーラムでは、現在、地域情報化の新しい局面が、地域の情報社会のリテラシーの成熟の融合と、ネット上の新メディアの登場・普及によって形作られつつあると考えており、丸田一CANフォーラム運営委員長は、地域情報化の三世代論を展開する中で「現在はメディアを地域イメージを形成する第三世代の地域情報化が登場している」と論じています。インターネット上では最新技術を取り込み、さまざまなメディアが実装され、広まり、SNSやWeb 2.0的アプリケーション群が社会に認めらているのはその好例。これらのメディアは、新しいコミュニケーション、新しいコミュニティを生み出しつつあり、いくつかの地域情報化の事例では、地域とその地域に関わる人材が、時間をかけて獲得したITリテラシー・情報社会的ふるまいを、地域の課題に応用することで成果を上げつつあります。これらが融合して、「情報社会の地域」が形作られつつあるというのが現在の局面で、この新しい局面の現状について理解を深め、今後われわれがどう振る舞うべきかについて、積極的に議論することをセミナーの目的としているからです。(セミナー説明のより抜粋)

いよいよ到来する「智民革命」の狼煙を、わたしたち兵庫の地から上げることができつつあると思うと、ここ20年以上かかわってきた地域情報化への挑戦の経験が、身震いするほどの興奮をわたしに与えてくれています。


閲覧数4,323 カテゴリ日記 コメント12 投稿日時2006/10/19 06:03
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コメント(12)
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  • 2006/10/20 12:02
    姫路に戻りましたが、すぐに山崎で会議なので詳しくは戻ってから書きます。

    「ひょこむ全国デビュー」というのは、ひょこむ的な考え方を地域SNSのひとつの方法として全国レベルに紹介する機会を得たということで、ひょこむが全国にオープンになるわけではありません。

    ひょこむは今まで通り、ぼちぼちしっかりと育てていきたいと思ってますので、ご休心下さい。
    次項有
  • 2006/10/21 01:04
    goodsamさん
    こたつねこさん、デーヴ上田さん、安全対策について回答ありがとうございます。
    このような地域SNSの必要性は、十分感じております。わたしもここ数年、地域に携わり昔ほどとは行きませんが、顔のわかる挨拶が出来る地域になればと活動しています。いろんなイベント企画のたびに地域の各種団体を取り込み回覧板では効果がないので地域全世帯への案内を出してはみますが、なかなか肝心の10~30代の参加がほとんどなく多くが中・高齢者になってしまいます。幅広い世代の参加が出来てこそ次への世代へつなげていけるので、このような地域SNSも一つのチャンネルとしてありがたい存在です。
    今後は、ワンセグ利用が出来るようになりPCから携帯への依存度高まって行くようで、携帯でのサイトビューが増えてくると予想されます。特に女性にはやはりPCは使いづらいようで、より携帯への移行が進むようになりそうです。携帯では、あんなに早くメールを打てるのにPCになるとせいぜいネット閲覧とショッピングくらいしか使っていないようです。携帯だと解らないことをお茶しながら教えあいしているみたいで中高年の男性より使いこないしていますよね。(使うより慣れろですね)
    ここに注目して、携帯サイトの充実を今考えています。チャンネルは多いほうがいいですから「ひょこむ」をふくめ、多チャンネルで地域社会の希薄さにブレーキをかけれることを祈っています。
    次項有
  • 2006/10/21 11:26
    白発亭さん
    こたつねこさん有難うございました。
    夕闇迫る六本木の繁華街を少しはずれて、東洋英和学園前を通り、静かな国際文化会館に向かいました。こたつねこさんから「ひょこむ」創設のお話を伺える。これが今回の受講目的でした。
    地域情報社会のあり方について、日夜研鑽されている方々のこれまでの道程を垣間見させていただけたと思いました。ただ、ここでは「ひょこむ」に絞って受講感想を述べます。
    技術というのは人間がここまで生成、発展させてきたものですが、だからといって「気まま勝手に使ってはならない」というルールを守るのはITの世界でも当然のことでしょう。
    「ひょこむ」が完全招待制、後見人制、実名登録制を採用して、より豊かな地域情報をソーシャルネットを構築していく意味が分りました。こたつねこさんは「可視化された地域人脈の創造」と言われましたが、これだと思います。
    幾ら制限をしても悪い奴が無くならないのが人間社会です。でも「ひょこむ」ではルールを守らない人は退場していただくということですね。
    小生は東京兵庫県人会(兵庫県を故郷に持つ首都圏に生活する者、官民を問わず兵庫県に勤務し兵庫を第二の故郷と考えている者の集い)を活性化させる手段として「ひょこむ」という場を利用させていただけないかと考えたのです。
    兵庫を離れたアウトサイダーではありますが、兵庫を愛し、兵庫を思う気持ちの強い人たちの集団ですから兵庫県情報の価値を知っています。
    こたつねこさんのお話を拝聴して、ますますオープンSNPの世界、可視化された地域人脈の中での東京兵庫県人会の活性化を思うのです。
    これからプロモートしていくので、時間はかかりますが、慌てることよりも「ひょこむ」の目指す所から説明して行きたいと思います。
    こたつねこさん、これからもご指導宜しくお願いします。好いお話を聞かせていただき有難うございました。

    出席されていた公文先生、国領先生、講演された堀池様、丸田様、どなたが話したということは申し上げませんが、印象に残った話を記します。
    1.活動主体が情報スキル重視よりもアクティブ  な行動重視に変わってきたこと。
    2.住民は社会のサポーターではなく、郷土のオ  ーナーとして社会に向かう。(オーナーが地  域行政の指揮をとる。)
    3.活動の主体は参加する自分にある。
    以上です。
    次項有
  • 2006/10/21 13:23
    きちんとした報告(?)が遅くなり、皆様に随分と先を越されてしまいました。大変申し訳ありません。まずわたしの方から、印象と補足を少々。

    今回の「第三局面」というテーマですが、トフラーの「第三の波」と重ねて考えるところがありました。第一の局面がパソコン通信などで地域情報化に着手した時期。多くの人材を輩出し、現在のインターネット文化を(インフラ面から)支えている人たちは、この時代の方々です。
    第二の局面がインターネットの出現により地域情報化の裾野が一気に拡大した時期。インフラもあっという間に様変わりし、「情報化」という言葉すら古語になったかのような印象にもなります。新たなアプリケーション技術の開発を先導している人たちは、この時代の担い手たちです。
    そして第三の局面は、まさにこれからインターネットという環境が地域のQOL(生活の質の向上)を実現できるよう、いろんな道具達が満を持して登場してきた。これまで技術先行(テクノロジープッシュ)だった動きが、ユーザー主導の地域情報化に様変わりする。そんな時代の到来でありましょう。

    この波をいち早く(?)感じたのは、SNSの展開によって驚くほど変わっていくコミュニティのネットワークを体感することができたからです。そこで得たポイントは、これまでなんでも地域情報化で解決しようとしてきた姿勢を、住民の潜在的地域力に委ねて、人の絆の活性化によって地域情報化を浸透させようというトータルコンセプトでした。「ひょこむ」は、日本型地域ネットワークの研究から得られたさまざまな手法を組み込んで、今まさにそれを具象化しようとしているということを、お話ししたいと思っていました..不十分でした。

    もっとゆっくり活発に議論ができるような流れが作れたらよかったのに...ちょっと反省です。でも「ひょこむのデザインは違うぞ」って感じて頂けたら、きっと必要となったときに気づいてくれるのではないかと思います。「夢」なんですが「(実現を)確信した夢」が只今進行中です。
    次項有
  • 2006/10/21 13:41
    ジュンコさん、最後は立ち話も十分にできなくてすいません。
    ジュンコさんたちは、商工会議所でのSNS展開について考えておられるとのこと。単体ではなく協働・連携のプラットホームデザインをいかに設計できるかが鍵になるように思います。
    ぜひまたそのあたりじっくりお話ししましょうね。わざわざご参加頂き、ありがとうございました。
    次項有
  • 2006/10/21 13:48
    > 地域コミュニティはとても必要ですが“ひょ
    > こむ”の全国デビューは、大丈夫なのだろう
    > か?

    goodsamさんの懸念は、昨日の私のコメントで誤解はとけていますよね。
    SNSシステムとして「ひょこむ」が協調したかったのは、「囲い込みSNSからオープンSNP(プラットホーム)へ」と「日本型地域ネットワークの活用」そして「技術先行からの脱却」でした。この基本的な考え方をSNSに取り込むことによって、地域SNSの閉塞感は一気に晴れるのではないかと思います。

    > 心配性な私としてはSNSの問題点を解決出
    > 来ないままでの全国デビューは、まだ早いよ
    > うな気がしますが…!!

    それぞれのSNSで開発・改良を進めてくれるといいですね。
    次項有
  • 2006/10/21 13:50
    デーヴさん、コメントありがとうございます。
    ただ今の手法のままでは、早晩管理者がまちがいなく発狂してしまいそうです。
    上手な運営方法を手探りでぼちぼちと見つけていくことも、また楽しいものではないかと思います。みんなの知恵って、もっともっと凄いと思いますよ。
    次項有
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