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2009年11月18日(水) 

KHJ全国大会in仙台(09117)   NOP法人なでしこの会 月例会(09,11,15 

基調講演 櫻井 充先生

(診療内科医師・参議院議員)       

皆さん、こんにちは、参院議員の櫻井充です。地元宮城県の選出でございます。
  ホストとして、あらためまして、ようこそ仙台にお越し下さいましてありがとうございます。
  紅葉がこれから見頃になる季節でして、今日は本当に暖かい一日で明日もいいお天気でよかったなと思っております。
  仙台というと、牛タン、笹蒲、萩の月でしょうか。
  今仙台は相当経済的に疲弊しておりますので、是非皆さんにお買物をして頂きたいと思います。
  国分町という反対側にもありまして、おいしいお店が一杯ありますので、もしなんでしたら御紹介させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
  今日は、我が党の議員の島田ツヤコ先生、彼女は月曜日の予算委員会のテレビ入れ質問に立ちますが、その中でもこのひきこもりの問題について質問する予定になっております。
 それから、この間8月の選挙で当選させていただきました地元の西山ケイキ衆議院議員、それから公明党の山本ヒロシ参議院議員にもわざわざ仙台までお越しいただきましたが、国会の中でも少しずつこの問題を何とかしなければいけないんじゃないだろうかという雰囲気になってまいりました。
  国会議員の人たちがどういう意識でいるのかというと、大変な問題だということはよく分かってるんです。
  ただし、どうしたらいいのかがよく分からない。ここが最大の問題です。
  厚生労働省も何とかしなきゃいけないとは思っていたんです。
  ですが、どこに問題があって何をどうしていいのかがよく分からないというのが実は厚生労働省の中での現状だと僕は思っています。
  先ほどサカモト総務課長からいろいろお話がありましたが、実を申しますと、この間お辞めになりました中村社会援護局長と私が、委員会が終わって30分ほど話をさせていただいたことがございました。  
   これは、皆さんには大変申し訳ないお話であるのかもしれませんが、ひきこもりの問題を解決しないと、私は今ひきこもりだけではございません。摂食障害の問題にも取り組んでいますし、アルコール依存症の問題にも取り組んでいますが、病理は全部同じだと私は思っていまして、いずれにしても、この患者さんたちが、60を過ぎて自分たちで働けない、若しくは御両親が亡くなってしまってだれも生活の糧になるものを稼ぎだしてくれないと、全員生活保護になりますよ。
  今でも百数十万人、今ものすごい勢いで生活保護のご家庭が増えていますが、このまま行ってしまったら社会援護局としてパンクをしてしまうんじゃないでしょうかと。
  もし仮に、この人たちがひきこもりでなくなって、ちゃんと働けるようになれば納税者に変わっていきます。
  ですから、大変言葉は悪いかもしれませんが、税金で面倒を見るような人になるのか、それとも納税者になるのかということは社会にとっても非常に大きなことであるし、もう一つは国家財政上にとってもすごく大きな問題なので、全体として取り組む必要があるのではないだろうかということを中村局長のほうに私のほうからお話をさせていただきました。 
  今は我が党の方針で官僚と国会議員が接触するというのは基本的に怒られる立場にありまして、昔のことになりますが、中村さんとざっくばらんにお話をしましょうといって一度何人か厚生労働省の方々と酒を飲みながらざっくばらんに意見交換をしたことがございまして、その日に中村局長のほうから、それでは厚生労働省の中に対策チームを作りましょうと即決していただきまして、それで対策チームが出来上がって今活動をしているところでございます。
  先ほど課長のほうからお話がありましたが、あとでもう一度スライドを使って厚生労働省のほうでの取り組みについても御説明をさせていただきたいと思っております。 
   今日、最初は国の取組についてというお話で私に基調講演をというお話がありましたが、正直申し上げまして、国の取組だけでひきこもりの問題が解決するわけではありません。
  このことは、今日会場に来ていらっしゃる皆さん全員がお分かりいただけてることだろうと思います。そうすると、どこの部分は一体国なり地方自治体が参加して手助けできることなのか、どこの分野が御家族にきちんと面倒見ていただかなければいけないのか、そこら辺のところを改めて今日私の立場でお話をさせていただきたいと思っています
  あとでパネルディスカッションがございます。各担当の皆さんからいろいろな御報告なり御意見や発表があるかと思いますが、そこも併せて今日は、できればこの後のコーディネーターも務めさせていただくことになっておりますので、この会で一つの方向性が見い出せればいいなというふうに思っております。 
  それでは限られた時間の中で、私も月に2回だけですが、診療しておりまして、その診療している経験の中からお話をさせていただきたいと思います。なぜ私がこのひきこもりの問題にかかわるようになってきたのかというと、ひきこもりの問題というよりも、なぜ今心療内科の医者として国会議員の活動の合間を縫って続けているのかというと、実は、私の話を聞いてくださった方は何回目かになるかと思いますが、自分自身も実際のところ高校時代は不登校でした。
   私は親と同居していたら多分ひきこもりになっていただろうなと思っております。
  うちの親はすごく厳しくて、小学校のころに例えば試験で満点を取ってこないと怒られる。
  要するに、試験だけではありませんで、何か駄目なことがあると必ず注意をされました。
   褒められた経験もなく認められたこともないので、自分に自信が持てない。
   駄目だ駄目だ駄目だとばかり言われているので、自分が何かをやったときにこれで本当にいいんだろうかと。
  だれか注意されることはないんだろうかなと、そういう不安を抱えながら生活をしておりました。
  ですから、人の評価が気になるというか、人の目が気になるというんでしょうか、自分に自信がなく、人の目が気になる、なおかつ、自分なりに完璧にできたと思っても母親からここが悪かったとか何か言われる。
  言われなくても言われてしまうんじゃないかなという不安を抱えながら生活をしていましたから、いつもおどおどして不安にさいなまれながら生活しておりました。
  高校2年ぐらいから学校に行かなくなりまして、そのあと、高校卒業してからは過敏性の大腸炎の非常にひどいものでして、いわゆる過敏性腸症候群といって、私は東京医科歯科大学に通っていましたが、御茶ノ水という駅にありまして、私の住んでいた阿佐ヶ谷から5つか6つぐらいでしょうか、そのほとんどの駅で降りてトイレに行かないとどうしようもないと。 医者になったとき何科に行こうかと思って悩んだ際に、外科に行けるような体ではありませんでした。なぜかというと立って細かい作業をすると、10分や15分するとおなかが痛くなってトイレに行かなければいけなかった。自分自身は私のように悩みを抱えて生活している人たちがけっこういたので自分もそういう人たちを助けたいなと思って心療内科の医者になろうと思ったんですが、おやじのほうから、それじゃ今の保険制度なりいろいろなことで食べていけないから全部が精神的な問題ではないから一般内科に行けと言われて、最初は循環器内科に行き、その後、たまたま行った病院が呼吸器の病院だったので、呼吸器内科をやり、アレルギーをやって、隣に養護学校が来て、そこに不登校の子供さんたちがいたので、そこから私は心療内科の医者として勉強を始めて今に至ってきています。
   ですから、僕は患者さんと話をしていて患者さんの気持ちがものすごくよく分かります
   なぜかというと、私も1歩間違えばという、半分以上自分自身が患者だったからこそ恐らく分かるんだろうなと思っておりす。
   今、自分自身が診ていて、不登校とかひきこもりとか拒食症の患者さんたちに共通していることがありまして、それは先ほどもちょっと触れましたが、まず自分に自信がないというところが一番大きなところだと思っています。
   この自信のなさはなぜ生まれてくるかというと、自分の大事な人から認めてもらえない、評価してもらえない、若しくは褒めてもらえない。
   このことが一番大きかったんだろうと思いますが、いずれにしても、自分自身に自信がない。
   自信がありませんから、人の評価が気になる、人の目が気になるといったほうがいいのかもしれません。
    それから親が。決して僕は親を責める気はありません。
   
   一生懸命育てられている家庭のほうが圧倒的に多いわけですが、こうしなければいけないとか、こうあるべきだというふうに親が教育しているものだから、完璧主義者になりやすい。例えば何でも満点を取らなければいけないと思っているんですが、僕にとってみたら、試験はすごく楽でした。満点が決まっているからです。要するに、ちゃんと結果として点数が出てくるので私はそれはすごく楽でした。でも、そうではなくて例えば音楽でもスポーツでも何でもいいです。
   社会で何かをやったときに何が完璧なのかが分からないんです。
   そうすると自分自身では良くできたと思っても、後から振り返ってみてここが駄目だったあそこが駄目だった、だからもっとこうしなきゃという感じで、こうであらねばならぬというところがすごく強い。
  もっと言うと、ここで終わりなのかどこまでが完璧なのかが分からずにやってるから、やはり自信を持てないんだろうなと思います。
   性格的に生真面目なので白黒をはっきりつけたがる。若しくは勝ち負けにこだわると言ったほうがいいのかもしれませんが、そこが大きくて、一つ失敗すると全人格を否定されたような気分になってしまう。
   僕のところで雇っていた、働いてくれていた秘書の女の子、この子は拒食症で23キロになった女の子です。この23キロになった女の子も、とにかく白黒を付けたがるし、一つ失敗すると私はもう全然駄目だわと言って、私なんか役に立っていないんだと極端に考えるような女の子でしたけれども、例えば、何があったかというと、政策秘書の試験を受けようということがありまして、その彼女が政策秘書の試験を受ける。
  とにかく、秘書になって何かやっていきたいということだったので、取りあえず政策秘書になったらどうかということで試験を受けることになったんです。
  ところが試験の当日結局ドタキャンいたしました。それはなぜドタキャンしたのかというと、この試験の結果が参議院の事務局に全部分かるということを知った結果、彼女はやめました。
  なぜかというと、今私は勉強していない。勉強していなかったらきっと悲惨な点数になるだろう。
  私は、あの子はなんてできない子なんだと、そう思われたくなかったので結局彼女は試験を受けることをやめました。
   もう一人の私の秘書は3回試験受けて3回とも落っこちちゃったんですが、その彼に3回も落っこちちゃったらショックだよなと言ったんです。
  そしたら彼が言った言葉は、櫻井先生、だけどこの試験が落ちたからといったって全人格を否定されるわけじゃないでしょうって。
  彼も相当落ち込んでたんですが、1週間ぐらいで立ち直ってたんです。 
   ですから、何か一つの失敗をしてしまうと全部が自分の評価になってしまうと考えているので、結果的にちょっとした失敗で落ち込んでしまう。
  もう一つはくよくよ考えるというんですか、それをあとまで引きずってしまう。
   違ってれば後から皆さんからご指導いただきたいと思うんですが、少なくとも私が診ている範囲では、この手の項目は多かれ少なかれ皆さんが持っているところで、大体共通しているんじゃないのかなと思います。
   そうすると不登校というのに対して何とか学校に行かそうとか、摂食障害の人たちには何とか食事を取らせようとか、ひきこもりの子は何とか外に出そうとか、アルコール依存症の人に対しては何とか酒をやめさせようと表面に出てくる症状だけを追い掛けて、そこだけを何とか解決しようとしてやってきているわけです。
  ですが、問題の本質はそこにありません。問題の本質は今言った、ものの考え方にあるのであって、そのものの考え方が解決されない限りは実は学校にも行けないし、食事もなかなか食べられないし、家の外に出れないし、お酒をやめることができないと私は思っています。 
   ところがそういう人たちに対して、一般的にどのような対応をしてきているのかというと、大体は正論をもって説得しようとします
   この行動は決して悪いものではありません。学校に行かない人たち、子供たちに対して学校に行かないと将来出世できなくてあなたはこの後大人になってから大変な生活を強いられるから、だから何とか学校に行ったほうがいいんですよというふうに言う。
  これはごく当たり前の言い方です。摂食障害の子に対しては、そんなに物を食べなかったり、若しくは食べて吐いてる子に対して食べて吐いたりしたら体に悪いでしょうと言う。そんなにやせてしまっていたら将来は骨粗鬆症になってしまうわよとか、体の心配をしてくれるわけです。
  今度はひきこもりの人たちに対してはどうかというと、あなたの年になって社会に出て働くのは当たり前じゃない。
  もし私たち親が死んでしまったらあなたはどうやって暮らすの。だからあなたはちゃんと外に出て働かなきゃいけないわよねというように、結果的には正論をもって説得しようとするわけです。
  しかし、その学校に行かない子供たちは別に自分が学校に行かないと何かが問題が起こるんだということを決して知らないわけではありません。
  摂食障害の人たちも自分が物を食べなければ自分の体に悪いということはよく知っています。
  しかし、その上で学校に行かないとか、食事をしないとか引きこもるとかいう行動に出ていくわけであって、なぜそういう行動に出てるのかという気持ちをきちんと理解することから始めないと、この問題は解決しないんだろうなと私は思っています。 
   そこの中で、家族の役割と、私は、国なり医療関係者なり、これはすべてが医療関係者とは思いません。例えば路地裏の便利なおばちゃんというのが昔いましたが、そういう世話好きの方でもだれでもいいんです。その人たちがその困っている子供たち、患者さんたちと話合いをして解決できるような道筋さえつけられれば私はそれでいいんだろうなと思っています。
  社会の中でいうと、今のように例えば表面だけをとらえてどうやって学校へ行かそうかとか、私は自分のところで働いてくれていた23キロになった摂食障害の子に対して、パターン分類をちゃんとしないと、要するにどういうところに問題があって、みんなの共通項を見付けないとちゃんとした治療ができないんじゃないかという話をしたら、彼女からすごく怒られまして、医者はそうやってみんな同じだというふうに扱ってしまうからうまくいかないんだという話をされて随分怒られました。
   しかし、最近は違います。要するに、根幹はみんな同じだ。そこに至る過程は違うかもしれないけど、根幹は同じであってやっていかなきゃいけない作業も、実はみんな同じだということを彼女は自分の経験を通して感じてくれるようになりました。
   ちなみにその23キロになった女の子は今は高松市の市議会議員になっています。23キロで10年ぐらいでしょうか摂食障害で苦しんで、もちろん生理も止まりました。だけどその子がこの間結婚して出産もしました。
  だから、私は、諦めないで治療すればこれだけ重症の人たちでもちゃんと何とかやっていけるんじゃないのかなと思っております。 もう一人、摂食障害の女の子でこの子は165センチで35キロぐらいの子でしたが、今は米リンガルという製薬メーカーの薬剤管理をやって働いておりますし、高校6年掛かって卒業して二、三年引きこもっていたこの子も一緒にちょっと勉強したり何かして専門学校卒業して3年間一番でした。卒業も一番で卒業して、今は福島県の病院で臨床検査技師をしています。
   今診てる子供さんの中では中学しか出ていない子ですけれども、自分なりにいろいろ考えて公認会計士を目指して勉強中で、半年もたたないうちに簿記の1級の試験までちゃんと通っちゃいした。ですから、私のところに来てる人たちで諦めてる方が随分いらっしゃるんですが、諦めないでちゃんと取り組んでいけば必ずよくなる、それは幾つになっても何とかやっていけるんじゃないのかなというふうに僕は思っています。 
   そうすると、どうしていったらいいのかというここからがすごく大事なことでして、私は大きく言うとステージは2つだけだと思っています。
   第一ステージというのは一体何かというと、家族の関係が悪化したままの状態、これが第一ステージです。
   第二ステージは何かというと家族関係が良くなったら初めて外に出て行けるようになると僕は思っていて、その外に出て行こうと思ったときに、社会に対して不安があって、その不安なり何なりをどう解決していったらいいのかということが、大きく言うと僕はこの二つだけだと最近はそう思っています。
    そうすると第一ステージの段階で国が何をやっていったらいいのかというところが最大のポイントになります。
   私は、これは先ほど申し上げましたが、正論を持って説得するというのが実は一番当たり前なんです。
  我々普通に考えれば、だれかと議論しているときに正論をもって説得しようとするのが一番いいことですが、この子たちに対して正論をもって説得するというのは最悪の行為です。
  この最悪の行為を繰り返してしまっているから、親子関係がだんだん悪くなってきます。
  それはそうです。本人たちは違うことで悩んでいて、学校に行かないことによって不利であるとか自分が働かないことによっての不利だけではなくて、もともと真面目な子たちですから、その真面目な子たちにとってみれば、学校に行かない自分というのが許せないと思っていますし、働いていない、社会に出ていけてない自分に対して嫌悪感を感じています。
   そのことに対して何かいろいろと言われれば自分の言われたくないことを責められていくわけですから、その子たちが親と話をしたくなくなる。
   それはなぜかといえば、親は自分の気持ちを分かってくれないと思うから話をしなくなるというのは当然なことではないのかなと私は思っています。
   そうすると早い段階で親が子供に対してどういうふうに向かい合っていったらいいのかということをきちんとアドバイスできるシステムを作ってしまえば、本当は相当早くに解決できるんだろうなと思います。
    ところが、見てると、親たちは自分に自信があるせいなのか、それとも自分の子供が学校に行ってないというと格好悪いから何となく自分の中で処理されようとしているのか分かりませんが、自分の家庭の中だけで取りあえず解決しようと思ってしまって、その結果、悪化してる例が随分あるんじゃないのかなと感じているのと、もう一つはそれで病院に行った際にきちんとしたアドバイスを受けているかというと、必ずしもそうでないところにもう一つ問題があるだろうと。
  それから、アドバイスどころか今の保険の点数のシステムでいうと、30分もゆっくり話を聞いてあげられる体制にないというところにも大きな問題があると私は思います。私は今働かせていただいてる仙台市のちょっと北のほうにあるタカジョウ市のセンエン病院というところでカウンセリングをやらしていただいております。
  僕は精神科の医者でありませんし、精神科を標榜していないので30分話をしても再診料プラス800円です。これが病院の収入です。
  だったとすると、これで看護師さんを雇わなきゃいけない。
 事務職員の方々を全部雇い入れなきゃいけないということを考えてくると、とてもじゃないけど、そこで再診料プラス800円にしかならないということになると、病院の収入は1時間で4000円にもならないわけです。
  そうすると、とてもじゃないけど、病院経営が成り立たないんです。
  ですから、診療内科医が育ってきません。私の場合には本当に病院側の御厚意で、こういう患者さんがいて苦しんでいるんであれば私の分は採算性を度外視してそれでやっていいですよというふうに言っていただいてるので、取りあえず30分ずつカウンセリングをしています。
  ただ30分で初診の方が終わるわけでもなく、実はいつも12時までしか予約を取っていないんですが、12時半ぐらいまでに終わるように看護師さんから言われているんですが、終わるのが2時になったり3時になったりということがよくあります。
  でも私のような人間は非常に特例でして、普通であれば僕ももしも常勤の医者で毎日働いていたら不採算部門で切り捨てられているだろうなと思います。
   ですから、まず全体として見たときに、カウンセリングをきちんとできるシステムがないということ、カウンセリングをして正しい方向にカウンセリングしてくれる人たちが非常に少ないというところに問題があるんではないかというふうに思っています。 
  この間、ここは相当重症のひきこもりでして別居中です。その別居中のところでどうしてひどくなっていったのかというと、その子供さんは、アパートを借りて生活をしています。
  そのアパートを借りて生活しているのを何とか親もやめさせてもう1回一緒に暮らしたいんだということで東京のテレビにも出ている有名なカウンセラーの方のところに行って、カウンセリングを受けた結果何と言われたかというと、兵糧攻めにしろと言われました。
  半年間であとはアパート代をやめるから、あとはその間にちゃんと何とか戻ってきなさいということを親が言いました。
 そのことを言った後で親がそのアパートへ訪ねていったら刃物を突き付けられました。
  要するに、子供の気持ちは、子供の気持ちを考えずにそういうことを言ってしまえば、親に対しての不信感が増してそういう行動をとるというのは当然のことなんだろうなと、僕はそう思います。
 いずれにしても、その家族の方からすれば、藁をもすがる思いで、テレビにも出ている有名な人だからということでそこを訪ねていくわけです。
閲覧数3,306 カテゴリ広報・情報 コメント2 投稿日時2009/11/18 22:27
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2009/11/19 06:15
    昨日ご相談に来られた女性が摂食障害症候群でした。
    お話をお聞きしていて櫻井先生のお話を思い出しながら小一時間又おいで 又来ます 帰りに工房室へパニック症候群の人が来ていました
    皆でわいわい
    少しはガスが抜けたでしょうか?
    次項有
  • 2009/11/19 06:24
    鉛筆G-gさん
    > つりきちさん
    おつかれさまでした。

    神経と神経が接触して・・・・・・・・・

    どうにかなるでしょう・・・

    元気が一番
    次項有
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