前にもお伝えしましたが、わが家で発電所を開設して3年が経ちました。今日はこの3年間の電力事情をまとめたので報告いたします。
先ず、過去3年間の月別電力データを比べてみました。このグラフのうちの発電量に注目してみましょう。これを見ると、8月から翌年の3月まではいずれもきれいなカーブを描いているのに対し、4月から7月は年度によってかなりの違いのあることが分かります。つまりこの時期の日照時間がこの3年間で大きく差があったということで、春から梅雨にかけての天候が不安定であることを示しています。「変りやすいは秋の空」 といいますが、変りやすいのは春の空と言った方がよさそうだと思いました。
次に電力料金がどれだけ安くなったかを見てみましょう。ご存知の方も多いかと思いますが、ソーラーシステムは昼間は発電した電力を使用できますが蓄電することができません。その代わり、昼間の余剰電力は電力会社が買い取ってくれます。一般家庭では昼間はあまり電力を消費しないので必ず余剰電力が生まれます。
下の表は、過去3年間の電力料金がどうだったかを示したものですが、ソーラーシステムを導入する前 (平成15年度) の電力料金と比べると、年間8万円前後安くなっていることが分かります。ただ、今年度がかなり減っているのは、退職してから昼間家にいることが多くなったために昼間の電力使用量が増えたことが原因していると考えられます。システム導入以降、節電には心がけてきましたが、これからも更なる努力が必要だと思いました。
このように、ソーラーシステムの導入によって光熱費の節減が期待されますが、年間8万円程度では約200万円の初期投資を回収するには25年かかるわけで、決して有利な投資とはいえません。しかし、地球環境を守るためには、これくらいの負担は地球人としてなすべきことではないかと思っています。