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2009年12月30日(水) 

下の画像は、昨日の毎日新聞朝刊の1面に書かれていた『余録』の一部である。

 


僕は、曹操という人にこんな一面があったとは、恥ずかしながら知らなかった。

そして、一軍の将たるものはこうでなければならないと思った。

翻って現代の日本、日夜政争に明け暮れる政治家のトップも、勝ち残りをかけて競争する企業のトップも、言わば一軍の将である。

総理大臣をはじめとする閣僚や各政党の党首・役員、大企業の経営者たちを眺めるとき、一軍の将としての資質を備えた人がどれだけいるだろうかと思う。


競争に勝った政治家や企業経営者は、確かに戦略に長けた戦上手な武将ではある。その最たるものが小泉純一郎という人であったが、彼には人を慈しむという心が微塵もなかったと僕は思う。企業経営者にしても、非正規労働者を大量に雇用して実績を上げたが、不況になると非正規労働者を切って捨てるという「人でなし行為」を平気でやる人が多い。

人を慈しむ心は、文に親しむことから自然と芽生えるものだと思っている。ここで言う「文」とは文化のことで、古今の優れた文学や芸術に親しむことは人間性を豊かにするからである。

《そんな甘っちょろいことを言っていては、戦いには勝てん》と言う人もあるだろうが、弱い者苛めをして勝ったとしても、それは真の勝利ではない。ある意味で大きな罪を犯しているからである。

 


閲覧数2,017 カテゴリ主張・論評 コメント2 投稿日時2009/12/30 08:33
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2009/12/30 14:28
    aoitoriさん
    一軍の将たる人は必ず文学、芸術に親しむ心を持っていますね。
    関羽像を見たことがあります。
    青龍円月刀を振りかざし、曹操も一度はその将軍ぶりを惜しんで、命を助けた劉備の義兄弟ですが、その関羽像は書を読んでいる図でした。

    一軍の将たる者、リーダーシップを取る者に必要なのは人間性と教養であり、それを涵養するのが文学と芸術と言えるのだと思います。

    曹操は乱世の奸雄と思われていますが、おそらくその英雄ぶりから、文学と芸術の素養にも秀でた人物であったのでしょうね。


    次項有
  • 2009/12/30 18:43
    鉛筆jamjamさん
    > aoitoriさん

    日本人でも明治生まれまでの偉人はみな文化人でしたね。漢詩をつくったりする人はざらにいましたもの。
    僕が知らないだけかもしれませんが、現在の政治家や経済人で教養豊かな人は少ないように思います。
    次項有
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