一軍の将たる人は必ず文学、芸術に親しむ心を持っていますね。
関羽像を見たことがあります。
青龍円月刀を振りかざし、曹操も一度はその将軍ぶりを惜しんで、命を助けた劉備の義兄弟ですが、その関羽像は書を読んでいる図でした。
一軍の将たる者、リーダーシップを取る者に必要なのは人間性と教養であり、それを涵養するのが文学と芸術と言えるのだと思います。
曹操は乱世の奸雄と思われていますが、おそらくその英雄ぶりから、文学と芸術の素養にも秀でた人物であったのでしょうね。
下の画像は、昨日の毎日新聞朝刊の1面に書かれていた『余録』の一部である。
そして、一軍の将たるものはこうでなければならないと思った。 翻って現代の日本、日夜政争に明け暮れる政治家のトップも、勝ち残りをかけて競争する企業のトップも、言わば一軍の将である。 総理大臣をはじめとする閣僚や各政党の党首・役員、大企業の経営者たちを眺めるとき、一軍の将としての資質を備えた人がどれだけいるだろうかと思う。
《そんな甘っちょろいことを言っていては、戦いには勝てん》と言う人もあるだろうが、弱い者苛めをして勝ったとしても、それは真の勝利ではない。ある意味で大きな罪を犯しているからである。
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