少子化や核家族化のせいで私くらいの歳になると子守唄が聞こえる環境から遠ざかってしまってます。 タンゴに”「Canción de cuna=子守唄」というのがあります。cunaというのは揺りかごのことです。 気のふれた若い女が、ぼろ布をまるめて胸に抱き救貧院の道で歌っている。近づくとこう言った「私の坊やを見て、可愛いでしょ...」。 Todotangoで聴いてみてください。 http://www.todotango.com/spanish/las_obras/letra.as…letra=2361 訳詞はここで「訳詞へ」をクリックして表示される一覧からアルファベット順で探してご覧ください。 http://v133-130-69-136.myvps.jp/gotan89/ むごくて辛いこの詞は1902年3月4日にブエノス・アイレスで生まれたJosé Diez Gómez;ホセ・ディエス・ゴメスという詩人の作品です。 彼は20年代にコリエンテス通りにたむろしていたいわゆる放浪芸術家のひとりで、友人の作曲家Rizzutiに「Volvé mi Negra=戻っておいで愛しいお前」というタンゴ歌詞とこれを書き、これらが芝居で使われガルデルの耳に届き、ガルデルは赤裸々な詞を気に入り映画で口づさみ録音にも至りました。 |