このところ瀬戸の海はイカナゴ漁の真っ最中です。その同じ網に掛かるのか若い蛸が安く店頭に並びカブキは煮つけで美味しくいただいております。 蛸のことを西語ではpulpo(プルポ)と言い蛸漁師をpulpero(プルペロ)と言います。これを女性形にすればpulpera(プルペラ)となりますね。 一方La pulpera de Santa Lucía という我が国でも結構人気のあるバルスがあり、邦題は「サンタルシアの酒場女」とされます。最初この歌のタイトルを見てカブキは「なるほど蛸みたいに赤くなった客をあしらうので酒場女のことをプルペラ=蛸獲り女というのか、なんと面白い命名だな」と感じ入ったのです。そして「カブキもあちこちで蛸のように扱われているんだろうなぁ」などと考えたりしました。 でも詞を読んでみるとこれは感違いでpulperia(プルペリア=雑貨・食品店)の女店主のことをpulperaというのであって、蛸とは何の関係も無いと判ったのでした。 本日のタンゴはこの”La pulpera de Santa Lucía”を選びます。 このバルスはここで聴くことができます。 http://www.todotango.com/spanish/las_obras/letra.as…dletra=602 訳詞はここで「訳詞へ」をクリックして表示される一覧からアルファベット順で探してご覧ください。 http://v133-130-69-136.myvps.jp/gotan89/ 作詞者Héctor Blomberg(エクトル・ブロンベルグ)は1889年3月18日に生まれました。 母方の祖父は一時期ウルグアイ大統領にもなったひとでこの歌に続く時代におそらく波乱の人生を送ったのだと思います。 |