財布がダメになった。先代の財布がダメになったので買い替えたのが去年の5月だったから、まだ1年しか使っていないというのに。 先代は退職祝いにいただいたもので、上等だったから6年ほど使っていた。
今度ダメになったのはスーパーで買った1,000円ほどの安ものである。買ったときはそこそこ使えそうに思えたが、半年ほどで裏地の布が破れ、その後皮もイカレてしまった。中国製だから安いのかと思っていたが、正真正銘の安物だったのである。 今の若い人は知らないかもしれないが、「安かろう悪かろう」という言葉がある。この財布はそれを地で行く商品である。 尤も、5,000円の財布で5年持つのと単価的には同じだが、持ち物というのは金銭で割り切れるものではない。毎日気持よく使えてこそ、気分もいいし、愛着も湧くというものだ。
それで今度はもうちょっと上等のものを買おうと、昨日商品券を持ってデパートへ行った。さすがにデパートに置いているのは高い。安くて15,000円、20,000円以上というのもある。 別に高くてもいいのだが、どうも使い勝手が悪い。というのは、カードの収容枚数が少ないのである。 これでは駄目だと、隣のスーパーへ行ったら、ここでカードがたくさん入るのが見つかった。値段は2,900円。 これも安ものだが、前のものより多少マシかもしれないと思って買うことにした。使ってみなければ分からないが。 新しい財布が「安かろう悪かろう」でないことを祈るのみである。 古い財布はその場でポイッ。愛着も何もない。先代の財布は記念に置いてあるが。
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