蓮の花開かんとして茎動く 滝沢伊代次
水中から真っすぐに伸びている蓮の茎が風もないのに動いた。作者はそれを見て《あぁ花が開くんだな》と思ったのであろう。 蓮の花は開くときに音がするという。僕はまだ聞いたことはないが、ポンとでもいうのだろうか。 あれだけ大きな花だから音がしても不思議ではないし、開くにはかなりのエネルギーを必要とするだろうから、その予兆として茎も動くかもしれない。蓮というのはそんなことを思わせるだけの生命力溢れた植物である。
蓮の花はお寺に置くとよく似合う。それは極楽浄土は蓮の花で満たされているという、仏教の教えから来る先入観があるからかもしれない。(宇治・三室戸寺)
ポンと音がして開いたところか。何と言うのか知らないが、花弁に浮き出た縦の繊維がこの花の特徴でもあり美しさでもある。(宇治・三室戸寺)
開くと黄色い花芯が美しい。1年経って枯れた花芯が右に見えるが、これも風情があっていいもんだ。(奈良・元興寺)
朝(8時)の気温:29.0℃、湿度:70% 昨日の最低気温:27.5℃、最高気温:35.3℃、最低湿度:49%、最高湿度:78% 3日連続の猛暑日、6日連続の熱帯夜である。これは今日も続きそうだ。 |