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2007年05月02日(水) 
 ブログ 「大阪ばら情報」 のシリーズを書くにあたって、少しバラのことについて調べてみました。バラを見るときの参考にしていただければと思います。

 Wikipedia には次のような記述があります。
『1867年にフランスのギョーがハイブリッド・パーぺチュアル系の「マダム・ビクトル・ベルディエ」を母にティ系の「マダム・ブラビー」を交配し「ラ・フランス」を作出し、これがモダンローズの第一号となり、品種改良が一層進むことになった。「ラ・フランス」が冬を除けば一年中花を咲かせる性質は「四季咲き性」と言われ画期的なものであった。英国のベネットはこれに追随し、ティ系「デボ二エンシス」とハイブリッド・パーペチュアル系「ビクトール・ベルディエ」を交配し、「レディ・マリー・フィッツウィリアム」を1882年に作り出し、これを新しいバラの系統として「ハイブリッド・ティ」系と命名。ベネットの新品種は整った花容から交配の親として広く利用されていった。』

 いま我々が見ているバラのほとんどは 1867年以降につくられた Modern Rose と呼ばれるもので、それ以前のものは Old Rose と呼ばれているそうです。この Modern Rose も、その後「ハイブリッド・ティ」系を中心にさまざまな品種がつくられて、現在見られるような形になったということです。

 僕が今までのブログに書いた品種名、例えばコクテールとかスパニッシュ・ビューティーとかいうのは人の名前のようなものです。それらは日本人、アメリカ人というように分類されるわけですが、その分類は下記のようになっていて、バラ園などでは札にアルファベットで表示されています。

・HT (Hybrid Tea)=ハイブリッド・ティー系
 最も多くの品種を持つバラで、花は大輪、巨大輪のものが多く、樹高は1m以上で人の背丈ほどになるものもあります。幹は太くてしっかりとしているので通常は自立します。

      巨大輪を咲かせるピース

・FL (Floribunda Rose)=フロリバンダ系
 樹高は1mまでで、中輪の花を咲かせます。花壇などの広い面積に植えるのに適したバラです。

      バラエティに富んだ花壇

・MIN (Miniture Rose)=ミニチュア・ローズ
 普通ミニバラと呼ばれている木も花も小さな品種で、鉢植えなどに適したバラです。

・CL (Climbing Rose)=つるバラ
 幹が長く伸びるので自立せず、ネットやチェーンなどに沿わせる必要があります。アーチやタワーなどにして楽しめる品種です。

      タワー仕立てのつるバラ

 以上は樹形による分類ですが、それぞれについて、花の形、花弁の数や形などによって多くの分類が行われています。これらのことを頭に入れて観賞するのも楽しいことではないでしょうか。

閲覧数2,830 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2007/05/02 08:22
公開範囲外部公開
コメント(4)
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  • 2007/05/02 08:49
    ばあやさん
    西播磨でも、ステキなバラ園みつけました。
    赤穂城の南に城南緑地公園バラ園と言う所です。
    赤穂へは、何度も行っていましたのに、気づきませんでしたが、jamjamさんにバラの事を教えて頂くようになって、始めて足を止めて、ゆっくり見る事が出来ました。ありがとうございます。
    今日の、お話参考に、今度行ったら、また、違う見方
    が、出来ます。
    次項有
  • 2007/05/02 08:56
    鉛筆jamjamさん
    ばあやさん、どうぞお楽しみ下さい。
    僕も園芸は素人なので、いろいろ勉強しながら楽しんでいます。
    次項有
  • 2007/05/02 11:20
    オメメさん
    たしか、黒いバラは出来ないとされていたのが
    品種改良の手法か遺伝子組み換えかで、出来たとの話を聞いたことがあります。
    黒いバラなんてなんとなく魅惑的ですよね。
    次項有
  • 2007/05/02 19:28
    鉛筆jamjamさん
    >たしか、黒いバラは出来ないとされていたのが品種改良の手法か遺伝子組み換えかで、出来たとの話を聞いたことがあります。
     オメメ先生が言われるのは青いバラのことだと思います。青いバラは「不可能」の代名詞とも言われるほどつくるのが難しいものだったそうです。バラの遺伝子に青の色素がないからで、それを可能にしたサントリーはペチュニアの青色遺伝子を組み込んだ結果、成功したそうです。まさにバイオテクノロジーの成果です。詳しくは下記URLでご覧下さい。
    http://www.suntory.co.jp/company/research/blue-rose/

    ちなみに、青に近いバラとしてはショッキング・ブルーというドイツでつくられた灰紫色の品種がありますが、僕が見た感じではサントリーの青バラと大差ないように思えます。これに関しては別稿で比較写真を載せてみましょう。

    なお、俗に黒バラと呼ばれるバラは、えんじ色の極端に濃い色のものを指すようです。
    次項有
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