いつしかに遠きちちはは萩の花 深見けん二
萩の花を見ると、いつしか遠くなってしまった父母のことが思われる。そんな意味だろうか。 小さくて、派手な花ではない萩には、はかなさ、さびしさを感じる。萩の花言葉の一つに「思い」というのがあるが、この句にはそんな情緒が感じられる。
写真は知恩院の境内に咲いていた萩だが、この花は僕のような素人には本当に撮り難い花だ。 花が小さくて疎らに咲いているから、遠くから全容を撮ろうとすると花が咲いているという感じがしない。レンギョウやユキヤナギのようにはいかないのである。また、接写で花だけを撮ろうとすると、萩らしさが失われる。 結局はこの写真のような距離で撮るのが最もよいのかもしれない。 萩の花期は長くて、木によっては初夏から咲いているものもあれば9月下旬ころまで咲いているものもある。 また、白い花のものもあれば花弁の一枚だけが白いのもある。 左の写真は宇治の三室戸寺で6月下旬に咲いていたもの、右の写真は銀閣寺近くのお宅で咲いていた花弁の1枚が白いものである。
朝(8時)の気温:17.9℃、湿度:76% 昨日の最低気温:19.2℃、最高気温:25.4℃、最低湿度:31%、最高湿度:72%
今朝はこの秋一番の冷え込み、最低気温は15.9℃だった。 |