今日の午後、大阪の高島屋で開催されている 安野光雅が描く 日本のふるさと 奈良 展 を観てきました。 安野光雅(あんのみつまさ)氏が淡い色調で描く水彩画には独特の味わいがありますが、特に奈良・大和の風景は、その画風に最も適しているように思えます。
奈良・大和の風景と言えば、僕は入江泰吉氏の写真を思い浮かべます。あの写真の域を超えた芸術には傾倒せざるを得ませんが、安野さんの作品は絵画ですから、それとはまた違った趣があります。 中には金色を使うなど、日本画の技法を取り入れたと思われる作品もあって、この人がただ者ではないことを感じました。 今回の展示は、風景画だけでなく数多くの仏像が含まれていて、これを観るのも楽しみの一つです。
何度も見た懐かしい風景、初めて見る風景、どれもホッとさせられるものがあります。やっぱり奈良・大和は日本人の心のふるさとです。また、仏像画のほとんどは拝観したことのあるものでしたから、そのときの感動が蘇ってきます。
本当に行ってみてよかった。猛暑の疲れも幾分か癒されたように思われました。 ホッとしたい人はどうぞ。10月3日までですから、お早めに。
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