危機管理以前に責任の擦り合いをどうするのかのモラルが問題ですね。
今年3月、姫路市網干区にあるゴミ処理施設「エコパーク網干」の温水プール建設現場で爆発が発生、9人が重軽傷した事故で、問題になっていた「メタンガス発生を認識した時期」について、担当の部長と課長が約3年前に土壌調査の報告を受けていたことがわかりました。この時に適切な処置をしていれば、今年の爆発事故は防げていた可能性が大きく、市民生活局長はこの報告を事故後3ヶ月を経過した6月下旬まで知らされていなかった(3月の市議会では「土壌調査はしていない」と答弁)という信じられない説明をしています。その上で市長には7月2日に報告書の存在が知らされながら半年近く報告されていませんでした。 いったいこの組織のガバナンスはどうなっているのでしょう。現場が報告した安全に関する大切な事実を上司が隠し、事故が起こっても長い間その事実を隠蔽。やっと幹部に知らされたあとも市長が何ら対応をせずに放置してきたわけです。おまけに市長の弁明が「関連書類を探すように局長に指示したが、結果の報告もなく時間が過ぎてしまった」と、あたかも局長に責任転嫁する始末。これでは行政として住民の安心安全を支えることができるのでしょうか。住民のひとりとして大変恥ずかしいニュースでした。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100325/ds…005-n1.htm この事実をきちんと調査し追求した市議会の活躍には拍手を送りたいと思います。 |