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2007年06月05日(火) 
 近年、数多くの社会的歪みが我々の暮らしに影を投げ落としているが、その原因のひとつとして、生活感のある地域社会において人の関係性が急速に希薄化していることが挙げられている。日本における地域コミュニティは、古くは奈良時代から、単なる地理的な住民のくくりをいうのではなく、住民同士が地域のために自らの力を提供し合おう、と努力する者たちが紡ぎ出すネットワーク(岡田,2006)であったという。

 片や、情報通信の世界には、Web2.0という概念が登場して、「集合知」「情報編集」「つながり」などをキーワードとする新たな技術がインターネットの利用環境に大きな変化をもたらそうとしている。Web2.0は、04年11月にティム・オライリーが提唱したコミュニケーション概念で、「ブログ」や「SNS」、「Wikipedia」はその代表的なシステムである。Web2.0の概念は、伝統的な日本の地域ネットワークの考え方に通底するところがある。

 SNSとは、サイト上で個人が経歴や活動などを公開しながら情報交換や交流をするという仕組みで、一般的に招待された知人関係だけが利用する閉鎖的で信頼感のある環境を提供する。また、友人同士であれば常時接続性の高いコミュニケーションが実感できると共に、ユーザー個人の情報だけでなく、友人関係の人脈ネットワークが可視化できるという特徴がある。

 96年6月に公開された「sixdegrees.com」が世界初のSNSで、03年3月「Friendster」が登場し、その後多くのSNSが立ち上がった。「MySpace」は1億4千万人の参加者を持つ総合型SNSであり、他に写真掲載、求職求人、学生や女性向けなどに特化したSNSも非常に人気が高い。日本では、04年3月に「mixi」と「GREE」がほぼ同時期に公開され、mixiの利用者は約1,000万人(07年3月末現在)に達して、なお成長を続けている。

閲覧数2,533 カテゴリ日記 コメント4 投稿日時2007/06/05 03:26
公開範囲外部公開
コメント(4)
時系列表示返信表示日付順
  • 2007/06/05 10:41
    オメメさん
    「Web進化論」というのをこたつさんの本と平行して読もうと思っていたけど、電車の中に半分しか読まないで忘れてしまった。
    こたつさんの本はこれからだ。
    最近は女性的だが、直感的にこれ駄目だろうとか、これはいけそうと思ってしまい、その流れて読むことが多くなっている。
    なにしろ、デ-タ-が多くてもこちら側で吟味出来ない。
    次項有
  • 2007/06/05 15:03
    JQさん
    >なにしろ、デ-タ-が多くてもこちら側で吟味出来ない。

    わかります、わかります。

    私はもともと女なので、直感のみ^^
    次項有
  • 2007/06/06 10:04
    直感は大切ですね。
    オメメ先生はそれを裏付ける知識があるし、JQさんは経験とネットワークがある。だから直感が活かせるのだと思います。

    わたしたちの着目点である「Web2.0と日本型地域ネットワークの相似」も、ひらめき、そして吸い寄せられるようにして、到達した推論です。
    地域SNSという装置がこの証明の場になり、装置自体が新たな成果を生み出すようになればいいな~。
    次項有
  • 2007/06/06 11:21
    オメメさん
    こたつさんの心の思いは理解しているつもりです。学問的にしたいのはこれもよく分かります。でも、理論が先に出来てそれが実現するものと、先行している事実を分析してわかる法則的な物とは別に考えないとならないと思います。
    経済学のノ-ベル賞級の学者を集めた会社が
    倒産した有名な事件もありました。
    医学は病気が出てきて、それに対処するように進化しています。
    起るだろうとの病気に対する処置は起っていないのだから不正確になるのはやむを得ません。
    次項有
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