「Web進化論」というのをこたつさんの本と平行して読もうと思っていたけど、電車の中に半分しか読まないで忘れてしまった。
こたつさんの本はこれからだ。
最近は女性的だが、直感的にこれ駄目だろうとか、これはいけそうと思ってしまい、その流れて読むことが多くなっている。
なにしろ、デ-タ-が多くてもこちら側で吟味出来ない。
近年、数多くの社会的歪みが我々の暮らしに影を投げ落としているが、その原因のひとつとして、生活感のある地域社会において人の関係性が急速に希薄化していることが挙げられている。日本における地域コミュニティは、古くは奈良時代から、単なる地理的な住民のくくりをいうのではなく、住民同士が地域のために自らの力を提供し合おう、と努力する者たちが紡ぎ出すネットワーク(岡田,2006)であったという。 片や、情報通信の世界には、Web2.0という概念が登場して、「集合知」「情報編集」「つながり」などをキーワードとする新たな技術がインターネットの利用環境に大きな変化をもたらそうとしている。Web2.0は、04年11月にティム・オライリーが提唱したコミュニケーション概念で、「ブログ」や「SNS」、「Wikipedia」はその代表的なシステムである。Web2.0の概念は、伝統的な日本の地域ネットワークの考え方に通底するところがある。 SNSとは、サイト上で個人が経歴や活動などを公開しながら情報交換や交流をするという仕組みで、一般的に招待された知人関係だけが利用する閉鎖的で信頼感のある環境を提供する。また、友人同士であれば常時接続性の高いコミュニケーションが実感できると共に、ユーザー個人の情報だけでなく、友人関係の人脈ネットワークが可視化できるという特徴がある。 96年6月に公開された「sixdegrees.com」が世界初のSNSで、03年3月「Friendster」が登場し、その後多くのSNSが立ち上がった。「MySpace」は1億4千万人の参加者を持つ総合型SNSであり、他に写真掲載、求職求人、学生や女性向けなどに特化したSNSも非常に人気が高い。日本では、04年3月に「mixi」と「GREE」がほぼ同時期に公開され、mixiの利用者は約1,000万人(07年3月末現在)に達して、なお成長を続けている。 |