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2011年05月08日(日) 
桐生市に現在でも散在する鋸屋根工場の原点は、産業革命の時代(19世紀)にイギリスの紡績工場に初めて見られるほどの歴史を持った建造物です。手工業から機械工業に移行し、繊維製品の社会的要求の増加から、段階的に工場の規模の拡大していく中で鋸屋根工場が増設され大工場群が形成されていきました。桐生では、明治22年に日本織物株式会社桐生工場が建設され、以降、日本絹撚株式会社、両毛製織株式会社など大規模な工場に鋸屋根が採用され、周辺の織物工場にも徐々に採用されるようになったといいます。戦後の繊維景気(糸偏ブーム)をピークとして繁栄した桐生地域の織物産業の歴史そのものが鋸屋根工場であったわけです。桐生市には約260棟(平成14年現在)の鋸屋根が残っており、そのほとんどが木造です。また、大規模な工場は再開発などで既に宅地や商業地に転換され、2連、3連の小規模な工場が残っているのみとなっています。

桐生が織物加工の一大工業地帯として繁栄した理由には、渡良瀬川と桐生川に挟まれたその地形にあります。桐生市街には、両河川から引き込まれた掘り割りが各所に広がっていましたが、この豊かで安定した水量を大きな織機を動かす動力源に活用していたのです。鋸屋根は掘り割りの水車から動力を伝えるシャフトを設置するためで、全て北向きに傾斜している屋根は北側からの安定した自然光を織物の品質管理に活かしていたからだといいます。自然エネルギーを存分に産業に活用していた先人の知恵の結晶が鋸屋根工場として後世の私たちに伝えられているのです。
これらの工場は、繊維産業の衰退による工場閉鎖や建物の老朽化により年々減少していますが、空間の履歴を大きな地域の財産と考える人々の手によって、空き工場は店舗、アトリエ、資料館、美容室、幼稚園等様々な二次利用で活用し保存を図っています。


桐生地区被災避難者サポートセンター

「桐生地区被災避難者サポートセンター」は、2011年4月、菓匠「青柳」社長の宮地由高社長所有のこの歴史建造物のひとつに設置されました。小さな小学校の体育館を思わせるくらいの広さのワンフロア。その中を大きく4つに仕切って、それぞれに電化製品、家具、食器・台所用品、衣料・毛布などを分類して置いてあります。一見、大きなリサイクルショップかバザー会場、小さなホームセンターのような感じで、避難者の方々は自由に不足している物品を持ち帰ることができます。
センターでは物品だけでなく、桐生地域に来ている避難家族に対する支援希望と支援希望のマッチングを行ったり、不足している支援の橋渡しを行うという生活全般にわたるきめの細かい活動を行っています。なかなかボランティアだけでできることではありません。


被災避難者サポートセンターの内部

本格的に活動を始めて2週間、市民から提供されたこれらの物品はほぼ充足しつつあり、品目によってはだぶついているものがあったり、そもそも市営住宅には入らないような立派な家具も持ち込まれたりしているとのこと。ある時期に、関係者が集まってバザー形式で配布し収益を全額被災者支援に回すことも考えているそうです。阪神淡路大震災では、復興期に移行する段階で全国から集まった支援物資の一部を旧西宮球場でバザーにかけたという記憶もあるように、段階的にきちんと整理していく必要はありそうです。


電化製品は、電器製品販売店から下取りで利用可能な機材が提供されていました

これとは別に、宮地さんたちはボランティア派遣センターも運営しており、「泥かき」や「炊き出し」のような支援作業を集団で行っていますが、現地でも支援物資は充足したり、規模や内容に変化が生まれてきており、全体の状況把握を急いで必要な支援をきちんと整理し実行するとおっしゃっていました。

閲覧数1,755 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2011/05/08 12:37
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2011/05/08 13:11
    > 夢見る夢子(夢は叶う)さん
    そうそう、毛布いっぱいありましたが、これからはタオルケットだよな~と呟いておられました。早く生活再建ができたらいいのですが..菅政権のスローさにいらだちを感じます。
    次項有
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