「のふうぞ」とは、もともと岡山県の方言で、「生意気な」とか「つっぱる(立ち向かう)」という意味。優秀だけど従順なイエスマンではなく、正義感あふれるやんちゃ坊主に育って欲しい。父親が願う息子の理想像のように思います。
この言葉を一躍有名にしたのは、伊奈二朗さん作詞、山本寛之さん作曲で河島英五さんが謡った『野風増(のふうぞ)』でした。頼りない現代っ子の息子を持つオヤジ族には、心の奥底に響き渡る歌詞とメロディとダミ声でした。カラオケでもよく口ずさんだものです。
『お前が二十歳になったら 酒場で二人で 飲みたいものだ
ぶっかき氷に焼酎入れて つまみはスルメかエイのひれ
お前が二十歳になったら 想い出話で飲みたいものだ
したたか飲んでダミ声上げて お前の二十歳を祝うのさ
いいか男は 生意気ぐらいが丁度いい
いいか男は 大きな夢を持て
野風増 野風増 男は夢を持て』
昨日、奥さんの唯一の趣味であるクラシックバレエ教室の発表会が姫路市民会館でありました。1年半毎に日頃お稽古の成果を人様に披露する機会ですが、ここへの入れ込みようは半端ではありません。特にここ数ヶ月は、頭の中のほとんどはバレエで塗りつぶされていました(笑)。
身内の贔屓ですが3度の出演も無難にこなし、なかなかいい舞台を務めることができたようで、本人も大変上機嫌。教室のみなさんや応援の先生方との打ち上げも大いに盛り上がったようです。結果的に食事を与えられずに放置されることになった男組は、この機会を使って2年振りに三人で飲みにいくことにしました。
いつも家族でいく安くて美味しい姫路の焼き肉屋「まるふく」は、いつも大行列ができている時間帯なので、ポンパレでクーポン(200グラムの壺焼き肉三種と生ビール5杯で2000円)を購入した姫路駅東の「笑火」へ。以前から前を通るときに少し気になっていた開店間もないお店ですが、入ってみると結構広くて清潔感いっぱい。フロアのお姉さんが「オヤジギャグ」に反応してくれるのも嬉しいことです。
小さい頃から全然性格の違う兄弟ですが、仲良くふたりを前に並べて食べる焼き肉と飲むビールの美味いこと、最高です。高級焼肉店と同じくらいのグレードと味が半値くらいで楽しめる敷居の低さも、会話とビールに拍車をかけたきらいもありましたが、脳裏で河嶋英五さんが謡ってくれている気分の中で、人生論を語り合いました。少しずつ成長していく息子たちを身近で実感できる幸せを満喫できた夜でした。
まいど親バカの一席!(笑)