昨夜は「博物館の夜(LA NOCHE DE LOS MUSEOS)」で市内174カ所の博物館、美術館、そのほか有名スポットが一斉に門戸を開放し音楽会などのイベントを行った。8時からということで少し前にカフェトルトーニで軽食を摂ってから隣のアカデミアデタンゴでのコンサートへ行こうと6時にタクシーに乗った。国会議事堂広場で降りて逆光の夕日に浮かぶ議事堂を眺めぶらぶら東へ歩いてくると観光バスが10台以上も止まっていて高校生くらいの若者があちこちでグループをつくって歩いている。ヌエベデフリオを3回信号待ちして渡り進むとカフェトルトーニあたりに人だかりがしている。近づくと何と店内に入るのに行列をつくっているのだ。前回に来たときの店内写真をパソコンのダウンで失っており改めて写真も撮るつもりだったので他へ向かわずフィラ(行列)につく。案外早く順番が廻ってきたのは店内を見るだけの客が多かったせいだ。ピザと2杯のチョップ(生ビールのことだがどうゆう訳かセントロ付近でしか使われていない言葉だ)でお腹一杯になって隣にゆくと「八時半、リバダビヤから」なんて貼り紙、こんな変更はしょっちゅうで観光客はウロウロさされる。ひとつ北の辻に廻ってみると十数人が待っていた。ラジオデルムンドの真向かいだ。やがて入り口が開き幅が5mもあろうかという階段を上るとムセオの一室がライブ会場で4人掛けで20列ほど椅子が並んでいる。一番前が空いていたので遠慮なく陣取る。時間通り始まり最初はギタードゥオと女声歌手、アンコールでは「ミロンガセンティメンタル、皆で歌いましょ」一番前なのに歌詞を全く知らず口パクさえ出来ない。隣では初老の紳士が正確なリズムでちゃんと歌う。次は何たらキントと名乗るインストだったのでほっとした。知っている曲、つまりクラシカルタンゴばかりでこれにはいい気持ちになれた。やがて終わりに、次はまた歌が入りそうなので後ろの席にと思って立ってみて驚いた、立ち見が両サイドにぎっしり。ムシコの出入りするドアの横に座っていたので気づかなかったのだ。部屋の外にでるとほかの部屋もひとで一杯。仕方なく退散することにした。
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