土・日の二日間、神戸市長田区にある神戸市立地域人材支援センター(旧二葉小学校)で開催された「まちの文化祭2011」に、神戸ランチ学会と神戸地域SNS研究会などが運営するUSTREAMライブ放送局の応援に行ってきました。 http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=181474 先般、姫路で開催された「B-1グランプリinHIMEJI」で、私たちが運営したライブ中継局「はりま☆まちづくりストリーム」に、橋本英明さんと桶下眞理さんが応援に駆けつけてくれた返礼でもありました。 中継スタジオとなった「2-6教室」には、橋本さんの手で階下の事務室から光ネットワークのケーブルが臨時に引き込まれ、テーブルや電源も十分に揃っていたので、スタジオ設営も僅か2時間くらいで完了。作業時間に時差があったため音響さんとの調整に手間取ったものの、他の機器との連携もあわせてこちらも1時間程度で試験放送までこぎつけられました。これまで何度も場数を踏ませて頂いたので、ずいぶんとスムーズに段取りすることができます。これくらいならどこでも出張ライブが可能なレベルになってきました。 また、今回も会場内に3本のカメラを出張らせて、随時各所からレポートを挿入。「B-1」りときには少し苦労しましたが、通信環境さえ十分に確保できたら複数の遠隔地点からのライブ中継を組み込むこともできるようになりました。今回もライブ中継編集機「TriCaster」を使って、グリーンバックの前に登場人物らを配置し、その背景を映像や画像など合成して放映しました。従来はテレビ局で多くの技術者と高価な機器、そして豊かな経験が必要な放送が、ボランティアベースで手軽に実現出来るようになりました。 電波を使うとさまざまな規制がある放送も、ネットだと自由度が大幅に広がります。USTREAMやShareCastのような配信ツールとあわせて、ネットTVを制御するソフトリモコンアプリを組み込んだiPadやiPhone/スマホがあれば、さまざまな地域情報がネット経由で手軽かつ簡便に家庭まで届けられることになります。デジタルデバイドを意識させずに情報とコンタクトできる環境づくりはいますぐにも可能になっています。 今回のような地域を越えた人的連携・技術交流の場を重ねることにより、地域間の補完関係が醸成されコンテンツづくりの基盤が構築できると考えられます。「B-1グランプリinHIMEJI」と「まちの文化祭2011」でのライブ中継スタジオの試みは、「情報コンテンツの地産地消」を実現する新しい地域放送局モデル構築の指針を形にしてくれたように思いました。 |