すきだなって、
どこかで見たな。
御無沙汰しています。
「かつめし」は、皿に盛ったご飯の上にビフカツ(豚カツもありだそうです)をのせて、デミグラスソースをベースとしたタレををかけ、茹でた温キャベツを添えた加古川・高砂近辺自慢のB級グルメ料理です。以前に「かつめしを食べるならどこがいい?」と地元の方に訊いたときに、真っ先に出てきた名前が山陽電鉄伊保駅近くにある「一平」。お店に行けば判りますが、実はお寿司屋さん。ちらし寿司も美味しいそうですが、松江から来られた友人ご家族と一緒に昨日のランチは王道のかつめしでいきました。 かつめしは、ビフカツとご飯を一緒にして「箸で食べられる洋食」をコンセプトに、1953年頃加古川市内にあった「いろは食堂(現存せず)」が最初に出したといわれています。だから、一件カツカレーのように見えますがスプーンは出てきません。手軽に食べられることから加古川市内の食堂や喫茶店に広まり、一躍地域の名物料理となりました。加古川では学校給食に取り入れられたりしていて、まさに地元に親しまれているB級グルメの味です。 加古川市や高砂市、周辺の播磨町・稲美町などでも「かつめし」をメニューに載せる店が多くありますが、少し離れた旧播磨国・姫路市ではかつめしを出す店はごく少数。姫路に来て47年のわたしも、今回「一平」で食べたのが人生二度目。「姫路おでん」と同じように極端にエリアの狭い郷土料理です。 一口に「かつめし」と言っても、薄く叩き延ばした牛肉のカツにタマネギなどが煮込まれたドミグラスソース系の赤褐色のたれを大量に掛けた「カツハヤシライス」と呼ぶべきものから(元祖はこちら)、 分厚いカツに「とんかつソース」系の黒色に近いたれを少量掛けたカツが主体の「カツ乗せ飯」と呼ぶべきものまで、味の甘辛も含めて店ごとに多様なバリエーションがあります。 そんなご当地グルメを堪能してもらって、友人ご一家は一路松江に。高速道路が整備されているので片道3時間のドライブで、心地よい帰路につかれました。「かつめし」ありがとう、播磨のおもてなしができてよかった♪ |