「お茶っ人」とは、2006年11月に財団法人地方自治情報センター(LASDEC)の支援で京都山城地域を主エリアとして運営を始めた地域SNS。地域活動としっかりコミットした立ち上げであったこともあり、他のサイトと比べると少し年長者が多い構成。それだけに「地域のこと」「社会のこと」「人生のこと」については、熱く語り実践できる猛者がてんこ盛りという、非常にリアル感の強いSNSになっています。このお茶っ人が3月10日(土)に久々となる「大オフ会」を開催しました。 登録メンバー約1000名のお茶っ人で、大オフ会に参加したのはなんと80名近くという盛況ぶり。最初は10名程度の実行委員(発起人)でスタートし、トピックで開催が告知されると、少しずつ参加されるメンバーのコメントが積み上がりました。ひとりひとりのコメントにしなやかに対応してくれている女性メンバーのネットワークセンスに「母」を感じたのは私だけではないはず。お茶っ人のリアリティの強い関係性は、このような人間的な温かさが支えてくれているというのが実感。まさに、乾いたネット社会の癒しのオアシスのような存在です。 大オフ会に参加したのは、6月1日・2日に開催する「地域SNS全国フォーラムin姫路」のPRを行うこと。お茶っ人さんには、被災者追悼・被災地復興の思いを込めたレクイエム曲である「大切なふるさと」(上田益作詞・作曲)を全体会や交流会で合唱するリーダーをお願いしています。実はこの日までお茶っ人では、曲のアレンジやギター、ウクレレ、二胡などの楽器を使った伴奏、YouTobeにアップした動画を手本に個人練習、そして有志が集合しての合同練習など、まるで自分事のようにして取り組んで下さっていました。 この「大切なふるさと」は、もともと死者18名・行方不明2名の尊い犠牲を出した平成18年佐用豪雨水害でボロボロになったふるさとの復興を願って上田先生が作られたものですが、その後の東日本大震災はもちろん、地域SNS運営のきっかけにもなった阪神淡路大震災にもつながるもので、今回の全国フォーラムにおいて「地域SNSの愛唱歌(テーマソング)」とするものです。大オフ会の全体合唱では、手話でのコーラスも入ってくれて、この曲の志しがお茶っ人のみなさんに深く浸透していることがよくわかりました。 最近大きなオフ会を行っていなかったこともあり、「やや沈滞ムード」(コアメンバー談)というお茶っ人でしたが、この大オフ会では「さすがお茶っ人ネットワーク」という盛り上がりが各所にみられました。最近は、Facebookを始めとするグローバルなソーシャルメディアの隆盛が取りざたされていますが、人的ネットワーキングの原点がこのお茶っ人にはしっかり基盤として根付き、それを誰もが大切にしているのが見て取れました。お茶っ人のみなさんが口々に「姫路にいくよ!」と語られている姿に触れて、「支え合う」という言葉のありがたさとやさしさに感動した3時間でした。久々にオフ会らしいオフ会に参加させて頂き、大変よい刺激になりました。 |