あなたは机の上にペンを置くとき、ペン先をどちらに向けて置きますか? 多くの人はペン先を上(向う側)に向けて置くと思いますが、ペン先を手前に向けた方が便利なのです。これは「逆転の発想」です。 こういうふうに置いておくと、持ったときにすでに書く態勢になっているからです。逆に、ペン先が向う側を向いていると、一度持ち替えなくてはなりません。
スプレー式の殺虫剤や消臭剤を棚の上に置くとき、どちら向きに置きますか? 多くの人は商品名が書かれている面が見えるように置くでしょう。 ところが、大抵の商品はノズルがこの方向に付いていて、使うときには逆方向に持ち替える必要があります。そのまま噴射するとエライことになります。 (笑) 使い勝手から言えばノズルが裏側に付いていた方が便利なのですが、メーカーがそれをしないのは、その方がカッコよくて、それが当り前だと思っているからです。ここには「逆転の発想」はありません。
しかし、こういう見上げた商品もあります。以前ブログで紹介したことがあるハインツ(HEINZ)のトマトケチャップですが、この容器は逆さまに置くように作られています。キャップが大きくて安定感があり、ラベルも逆さまに貼られています。 大抵のマヨネーズやケチャップの容器は逆さまに置くようには出来ていないので、それを立てる道具まで売られていますが、ハインツのようにすればこんなものは必要ないわけです。 ハインツの容器は、まさに「逆転の発想」から生まれたもので、その根底には「使う側の身になって」作り、売るというコンセプトがあるように思うのです。
生活を便利で快適なものにするためには、常に「逆転の発想」を心がけることが必要だと思うのですが、皆さんはどう思われますか。 (^_^) |