長崎出身で5年前に102歳で亡くなった母方のハル婆ちゃんの得意な料理は、「長崎チャンポン」と「水餃子」。チャンポンは牛すじ肉から出汁をとるところから始まる麺以外は全て手づくり。大盛の野菜や海老・たこも楽しみでしたが、出汁がらの牛すじの甘露煮も余録のごちそうでした。「水餃子」は、小麦粉から皮づくりをする本格派。ジューシーな合わせミンチ中心の具いっぱいの大振り餃子に、ソースをかけてフーフーいいながらほおばるのは、家族の楽しみでした。
この技は母から嫁へと引き継がれ、婆ちゃんが病院に入ってからはメイプルさんのお仕事になっていました。餃子づくりで難儀なのは、やはり皮づくり。自家製なら結構しっかりもっちりした皮もできるのですが、最近は近くのスーパーで「大判うすめ生餃子の皮」を買ってきます。いろいろ試した結果たどりついた一品ですが、家族全員分となるとそこそこ枚数もいるので、一軒では揃わないこともしばしば。「水餃子への道」はなかなか険しいのであります。
婆ちゃんバージョンから変わったのは、皮だけではありません。牛豚ミンチを使っていたのが鶏肉に。ダイエット期間中に、最初は「どうかな~?」と使ってみたところ、これがあっさりとして美味。以来、皮むきはじゃまくさいけど、鶏肉をミンチにした水餃子がクセになりました。
ニンニクは使わずニラやニンジンなどの野菜をいっぱい混ぜた餃子のネタ。少しだけ寝かせて家族総出で包みます。今回は、新鮮な夏野菜をいろいろ頂戴し、二人の息子たちも帰省中。狭いキッチンがうるさいけど賑やかな親子交流の場となりました。
長男が具を入れ、家内がつつみ、皿に盛るのが次男。大きなお皿に自家製では難しかった同じ大きさの餃子が並べられていきます。次男はちょっと変わっていて、ただ並べるだけでなく3つのお皿それぞれにアクセントをつけて盛りつけ。一皿は真ん中で花が咲いているようなデザインでした。「こいつなかなかセンスあるやん」と思ったのは単なる親バカでございます。
できた餃子は全部で140個。沸騰した鍋に餃子を入れ、煮立ったら水を加えて、再度煮立ったらできあがり。めちゃ簡単ですが美味しい。ソース派はぼくだけであとは醤油つかい。さすがに生姜はあわんでしょう(笑)。これを家内の母を加えた5人家族で囲むわけですが、さすがに20個ほどは残りました..(^^)
幸せなお盆休みの家族アルバムでございました。